Network Load Balancer (NLB)の DNS 解決設定とは

2024.06.24

困っていること

マネジメントコンソールから NLB の「ロードバランサー属性を編集」画面を開くと、DNS 解決設定として「パブリック DNS」と「Route 53 Resolver」の二つが選択できますが、それぞれの動作の違いを教えてください。

どう対応すればいいの?

「パブリック DNS」と「Route 53 Resolver」は画面左側の各 DNS アフィニティー毎の動作を図示しているだけであり、選択した内容で NLB の設定が変更されるものではございません。 DNS アフィニティーの設定を検討する際の参考情報としてのみご参照ください。

補足

DNS アフィニティーとは

Route 53 Resolver 経由で NLB の名前解決を行ったクライアントに対し、そのクライアントが存在するアベイラビリティーゾーン(AZ)上にある NLB の IP を優先して返す様に出来る設定が DNS アフィニティーになります。
レイテンシへの影響や追加料金が伴う AZ 間通信を抑制できる可能性がありますので、構成によって設定の有効化をご検討ください。 なお、設定可能な値は以下の三種類となっています。

  • アベイラビリティーゾーンのアフィニティ
    • 呼び出し元クライアントと同じ AZ にある NLB のIP を 100% で返す設定になります。同 AZ 上に正常な NLB が存在しない場合は、他の AZ の NLB の IP が返されます。
  • 部分的なアベイラビリティーゾーンのアフィニティ
    • 呼び出し元クライアントと同じ AZ にある NLB のIP を 85% で返しますが、残りの 15% は他の AZ の NLB が返ってくる可能性があります。
  • 任意のアベイラビリティゾーン
    • デフォルトの名前解決動作です。全ての正常な AZ の NLB の IP が返却される可能性があります。( 名前解決に Route 53 Resolver を利用しない場合は全てこの動作になります)

参考資料

アベイラビリティゾーン DNS アフィニティー