Tableau 10.2で利用可能となる新機能について(ベータ版時点での新機能一覧紹介)

2016.12.26

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個人的に2016年12月については『可視化』という括りでは(一人アドベントカレンダーによって)Amazon QuickSightを重点的に攻めていたひと月となっていましたが、同じBIツールのTableauについてもより一層の機能強化が日々図られています。公式サイトを除いてみるとバージョン10.2の機能についてベータ版ではありますが紹介がなされていました。正式リリースは年明け?な様な気もしますが、当エントリではその新しいバージョン『10.2』について前乗りの形で新機能の概要について見て行きたいと思います。

データ

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新しいコネクタとデータ準備の改善により、関心のあるデータをより迅速に分析します。

UNION機能の改善:
MySQLやOracle、PostgreSQL、Redshift等のDBについて、テーブルの結合(UNION)機能がより高速に扱える様になりました。JSONファイルの結合も出来るようになっています。
日付情報の自動解析:
文字列情報を日付に変換するのに計算フィールドが不要になります。項目を指定して任意のデータ型を選択するだけで自動で書式変換を行えます。
計算式での結合:
データウインドウでテーブルを結合させる際、任意の計算式を用いて項目を結合させる事が出来るようになります。
接続先の追加:
Anaplan/Apache Drill/Aster for Mac/Eloqua/SharePoint listsといった新しいデータソースに接続出来るようになりました。
接続性能の改善:
SalesforceやPresto、SAP BWについては更に接続に関する性能が改善されます。
CSVファイルのエクスポート:
可視化の内容から、情報をCSVとしてエクスポート出来るようになりました。

分析とダッシュボード

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シェープファイルのサポートが追加されたり書式設定の制御が便利になる事で、より『問い掛け』に迅速に答えが出せるようになります。

地理情報ファイル対応:
Tableauで地理情報ファイルが扱えるようになりました。ESRIシェイプファイルやKML、MapInfoファイル等を直接読み込めるようになります。
地図情報の更新:
地図データが更なる地域に対応するようになりました。
予測モデルにPythonコードが使用可能に:
予測モデルの実行に、Pythonコードを組み込めるようになります。
メジャー毎の凡例表示が可能に:
複数のメジャーそれぞれに対して色の凡例を設定する事が出来るようになります。
地図縮尺の表示:
地図に『縮尺』が表示されるようになります。
行毎の書式設定が可能に:
Tableau Desktopで数回のクリックだけでブック全体に行をフォーマットすることで時間を節約できるようになります。
ストーリーポイントの改善:
データを伝える『ストーリー』を作成するオプションが増えました。簡素化されたレイアウトメニューを使用して書式を適用し、キャプションボックスまたは簡単な番号のナビゲータから選択出来るようになります。

エンタープライズ対応

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大規模企業向けの強力なガバナンスとセキュリティの対応がなされています。

セキュリティとガバナンス:
Open ID Connectの改善/Tableau MobileのWeb認証/Tableau Serverに対するサイト毎のゲストユーザーアクセスの対応が為される様になります。
拡張性:
カスタムポータルコードサンプル/Web Data Connector 2.2/ドキュメントAPIコードサンプルを用いたコードサンプルのサイト間移行対応等など。
アクセシビリティとスケール:
WCAG2.0AA及びSection 508に準拠したVizを作成し、公開する事が出来るようになります。ワークブックにバージョン番号が表示されるようになったり、Macのインストーラにも改善が加えられています。
製品アップデート:
製品の最新バージョン確認をヘルプメニューから行えるようになります。

その他

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Web編集機能の改善とモバイル上での合理化された体験により、誰もがいつでもどこでもTableauを使用することが容易になります。

Web編集機能の改善:
Web編集機能はより一層の改善が為されています。ブラウザ上でトップレベルメニューを利用したり、データ項目に特定の色を割り当てられたり、リファレンスラインを削除したり、ツールバーでソートが行えるようになります。
モバイル上でツールバーの利用が可能に:
iOS版ではツールバーが利用出来るようになりました。

まとめ

という訳でTableau 10.2に関する新機能プレビュー紹介でした。正式リリースの折にはこれまで同様、個別機能毎に実践・検証を行ってみるエントリを展開出来ればと思っております。こちらからは以上です。