[新機能] Amazon Elastic TranscoderがCloudWatchでモニタリング可能になりました!

2016.09.21

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はじめに

清水です。Amazon Elastic TranscodeにCloudWatchモニタリングの機能が追加されました!

これまでElastic TranscoderはCloudWatchに対応しておらず、ジョブの状態などはAPIを叩くか、Management ConsoleのElastic Transcderの画面から確認する必要がありました。本日9/21早朝のこのアップデートにより、Elastic TranscderがCloudWatchに対応し、ジョブやトランスコード時間、待機時間などのメトリックスが活用できるようになりました。これらのメトリックスは自動的にCloudWatchに送信されてるとのことです。 さっそくこの機能をさわってみましたので、まとめてみたいと思います。

詳細は下記のAmazon Elastic Transcoder Developer Guideを見ながら確認してみました。

Management ConsoleからCloudWatchのメトリックスを確認

まずはManagement Consoleから確認してみます。 CloudWatchのページを開くと、以下のようにElastic Transcoderの項目が確認できました。

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メトリックスについてはPipeline MetricsとOperation Metricsの2種類があり、Pipeline Metricsについては、PipelineId毎に項目がまとまっています。(図中では2つのPipelineですね)こちらのメトリックスとしては以下が確認できました。

et-cloudwatch-002

また、Operation Metricsについては以下のようにPipeline関係なくまとまっています。

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いくつかジョブを作成してみたところ、以下のようにBilledEtsOutputの値が変わっていることを確認できました。 こちらはElastic Transcoderで変換した時間(秒)の数値になりますね。 図中では1,320s(秒)=22分の変換をしていたことがわかります。

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CloudWatchアラームの作成

続いてCloudWatchアラームの機能も確認してみたいと思います。

ここでは例として、1日あたりのBilledEtsOutputの値が一定値を越えたらアラートを飛ばす、というCloudWatchアラームを設定してみました。

1日あたりのトランスコード時間が一定量を越えたら(トランスコードし過ぎたら)アラート、という想定です。 ただ実際にはJobsErroredの値やOperation Metricsの値などでアラームを作ることが多いかと思います。 これらの実用的なアラームの作成方法については、Developer Guideにまとまっていますので、参考にしてみてください。

CloudWatchの「アラーム作成」から、Elastic TranscoderメトリックスのPipeline Metricsを選択します。 モニタリングしたいPipelineのIdを確認して、該当パイプラインのBilledEtsOutputを選択します。

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今回は以下のように、1日間の合計値が5,000(秒)を越えたらアラーム、というように設定しました。 アクションとして通知も設定しておきます。 アラームの作成を押すと、SNSの承認メールが指定したメールアドレス宛に送られますので、承認を行います。

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そしていくつかジョブを作成してみると、BilledEtsOutputの値が5,000を越えて、SNSからアラートメールが届きました。

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CloudWatchの画面からもアラームが確認できます。 et-cloudwatch-008

まとめ

Amazon Elastic Transcoderの新機能、CloudWatchとの連携についてメトリックスの確認、ならびにCloudWatchアラームを作成してみました。

Elastic Transcoderではこれまで、パイプライン毎に各イベント(ジョブ開始、終了、警告、エラー)のSNS通知を行うことができていましたが、今回CloudWathcに対応したことで、より柔軟なモニタリングができるのではないでしょうか。

引き続き、Elastic Transcoderの新機能に注目していきたいと思います!