ハッカーズチャンプルー2015でIoTの話をしてきた #hcmpl
こんにちは、せーのです。 今日は6/27(土)に沖縄県は琉球大学にて行われた「ハッカーズチャンプルー 2015」に登壇してきましたのでセッション内容についての補足とハッカーズチャンプルーの様子をご紹介したいと思います。
ハッカーズチャンプルー
ハッカーズチャンプルーは沖縄の西島 幸一郎氏(@k_nishijima)が中心となって立ち上がった技術カンファレンスイベント。初開催の2013年から数えて今年で3回目になります。 沖縄らしい自由な風土から生み出されたイベントらしく、フロントエンドからアプリ開発、プログラミング、ツール、インフラ等の住み分けがないだけではなく開発手法、果てはリモートワークなどの働き方に至るまで、実に多種多様の分野から「沖縄」の持つ可能性、先進性、環境に魅力を感じたエキスパートが集まる「お祭り」となっています。 今回もGithub.comのDiceこと堀江 大輔氏、「Scrum Bootcamp」著者でもあるスクラム開発のエキスパート、YEAH GOの永瀬 美穂氏、PyData.Okinawaを牽引する「フリー研究者」大塚 誠氏、esa.ioにてドキュメント共有サービスの新たな可能性を見せる赤塚 妙子氏、深谷 篤生氏等各分野から尖った人材が沖縄に集結しました。
イベントは6/24から3日間かけて行われた[開発合宿]と6/27(土)に行われた[カンファレンス]の2つに分かれます。 開発合宿はなんとリゾートホテルに泊まりこみで開発を行う、というエンジニアにとっては夢の様な環境で行われました。かなりのランクのリゾートホテルだったそうなのですが、参加者は超格安で宿泊できたそうです。私も話を聴いて「参加しとけばよかった!!」と後悔しました。
しゃべってきた
そんな中、せーのが話してきたのはもちろんAWSの最先端サービス事例、、、ではなくIoTのお話をしてきました。クラメソ主催の勉強会でもなかなか頂けない50分というお時間を頂き、見事に持て余すという相変わらずの感じでしゃべってきました。スライドを載せます。
伝えたかったこと
今回のお話で私が伝えたかったことは
- IoTはそんなに難しいものじゃない
- センサーでデータ取ってクラウドに上げるだけがIoTじゃない
- 電子工作とプログラミングを組み合わせると面白いことが沢山できる
- もっと面白いアイデアが日本から出せるはずだ
- だからみんなIoTやりましょ!
ということでした。伝わってるとうれしいですね。
準備
準備はいつもの通りギリギリでした。当初はiRobot社のデバイスやBEBOP DRONEを会場に持ち込んで派手にやろうか、と思っていたのですが諸事情により断念。やはりやるなら2日前に沖縄に入るくらいの事をしないといけないな、と思いました(東京のイベント時にも思ったなこれ)。 また沖縄は公共交通機関があまり無いため移動は主に車となります。みんな車で移動するので渋滞が起こりやすいんですね。本番は土曜日だったのですが混んでる地域もあり、会場入りしたのは本番20分前でした。 運営のボランティアの方に手伝って頂いてなんとかデモをセットアップしたものの配線チェックが甘く、本番でのデモは混線して失敗。。。次の方のセッションの間にシコシコ配線しなおして何とかセッション間の空いてる時間に再演させてもらい、お見せすることができました。
PCで完結しないデモをやる時はリハも含めて2日前には現地に入ろう。これからの教訓とします。
ツール
セッションが終わった後私が使っていたツールについていくつかご質問を頂いたので共有しておきます。 今回はmacをデモで使うことが決まっていて、銅線や風船等ごちゃごちゃしている中でスペースが必要なので壇上にはPCをセットできないだろうと推測していました。またプレゼンとデモ画面を切り替えるとその準備で少し間延びすることも経験していたので、今回はiPadのkeynoteを変換プラグを通してプロジェクターに写しました。 リモコンツールとしてiPhoneのkeynoteアプリを使い、iPadからは離れて参加者に向けて話し、手元のiPhoneでスライドを操作しました。PC台の向こうからPCを操作しながらプレゼンをすると参加者は自然とスピーカーではなくスライドを見るようになります。逆にPC台から離れて参加者に相対して話すと、参加者はスライドではなくスピーカーの方を見、スピーカーの話を聞くようになります。私の場合はどちらかと言うとスライドを作りこんで後から見なおしても役に立つセッション、と言うよりはその場のしゃべりで現場に参加した方が一番楽しめるようなセッションをしたいのでこのような形を取りました。 そんなこんなを置いておいてもiPhoneのkeynoteアプリのリモコンは良く出来ているので、macやiPad + keynoteでスライドを作る方は是非使ってみてはいかがでしょうか。
補足
セッションの補足をしますと、IoTを使用して何かしらのシステムを組む、ということはどちらかと言うとiPhoneやAndroidアプリの開発に似ています。 シングルボードはご紹介したようにメモリやCPUも少なく、ストレージはmicroSDとなるので8GB〜16GBくらいと考えてください(最近はもうちょっと大きいmicroSDも動く)。 一方配信はWi-FiかBluetoothとなるのですが、使用地域が屋外であることも多く、充分に安定した通信環境が取れないことも多々あります。つまりセンサーから取ったデータを直接一発でネットワークに上げられないことがある、ということです。 ここで大事になる考え方は
- 「データを取るプロセスと送るプロセスを分けること」
- 「送れなかった場合のリトライやエラーハンドリング」
- 「送れなかったデータは最終的にはいつ捨てるのか」
という設計部分です。これはいわゆる「オフラインプログラミング」と呼ばれる部分でiPhoneやAndroidアプリ、HTML5ウェブアプリを作る方は必ず考える部分ですね。IoTでもこの部分が重要になる、と考えます。
リレーですが一般に「パワーリレー」と呼ばれるリレーと「MOS FET」と呼ばれるシングルボードに親和性のある半導体リレーがあります。パワーリレーもボードから制御することは可能ですが、結構じゃじゃ馬なところがありますので、最初はMOS FETから初めて見ることをオススメします。
ビーチパーティー
カンファレンス終了後、宜野湾のトロピカルビーチにてビーチパーティーが行われました。当日は30度を超える気温で、ビーチでは既に泳いでいる方も多数おり「さすが沖縄」という感じでした。札幌なら確実に風邪ひきます。 沖縄の海老やソーセージ、焼肉などを堪能いたしました。
そしてオリオンビール!!たまりません。かなり飲みました。私の周りにいた方にはご迷惑をおかけいたしました。
最後はみんなで記念写真。
まとめ
ハッカーズチャンプルーは毎年参加者が増え続けているそうです。その理由もわかる気がします。とにかく楽しい! 沖縄の人はみなさんとてもフレンドリーで話しやすく、また沖縄外からきた方もこの開放的な空気と沖縄の方々の雰囲気に影響されてか、エンジニアの集まりのはずなのにコミュ症が一人もいないという奇跡を目の当たりにしました。 沖縄は今開発現場としてはとても注目の集まっている場所でもあります。昨今ではLCCで旅費もグッと安くなりました。是非来年は皆さんもハッカーズチャンプルー、参加してみてはいかがでしょうか?
さいごに
今回のカンファレンスでもっとも心に響いた一言をお送りしてお別れします。
「それ心肺停止しても同じこと言えるの?」
ではハッカーズチャンプルー2016でお会いしましょう!