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夢の国でリモートワークしたら捗るのかという実証実験

2017.07.07

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ハワイで仕事したとかバリ島で仕事したとかでおなじみクラスメソッド株式会社です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2017年の春、弊社が加入している関東ITS健保にて被保険者が東京ディズニーリゾートの入場券をディスカウント価格で購入できるという素敵な企画がありました。同僚と「春にディズニーとか素敵ねー」的なことを話していた私は「まあ誰か一緒に行く人見つかるだろうよ」くらいの気持ちでチケットを購入したのですが、結局特に誰も行ってくれそうにありませんでした超ウケる。使用可能なのは5月6月の週末とその前後日だけなのにどんどん季節が夏に向かっていき、ついに6月19日(月)、最終有効日を迎えました。

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さて、ここで東京ディズニーリゾートのコンセプトを改めて確認します

(中略)ウォルト・ディズニーがその多彩な活躍の中で一貫して大切にしてきたのは、積極的に未知の世界をたずね自発的に学ぶことの楽しさを、若い世代に伝えることです。その精神を受け継いで生まれたのが東京ディズニーリゾートです。この場所が、皆さんの創造性や人間性へとつながることを願って、きめ細かなおもてなしをこころがけています。

クラスメソッドは「すべての人々の創造活動を支え続ける」をモットーにして今日までやってきました。あーこれ完全にうちと似てる。弊社も完全に皆さんの創造性フックアップしてるじゃん、つまりTDRは弊社オフィスのような場所ってことだな?よしリモートワークしよう、私は大人なので東京ディズニーシーのほうに行きますね。

いざ東京ディズニーシーへ

「鵜飼、月曜リモートします」。クラスメソッドのマーケティング部は前日に申告すればリモートワーク可能です。秋葉原駅を通り過ぎて東京駅、そして舞浜駅へ。モノレールに乗り、東京ディズニーシーに到着しました。今まで友達やそういう相手と来ていたディズニーですが、おひとりさまは超初めてです。

「ようこそ!」の声に迎えられ入場し、まずは南ヨーロッパの古き良き港町をイメージして作られたエリア「メディテレーニアンハーバー」の視察から。いきなり会場中央の運河で七夕にちなんだ格好のミッキーたちが私をもてなしてくれました!「みんなの願いはきっと叶うよ!ハハッ!」とのことで、ああ部門の四半期目標達成できるといいなーなどと頭に浮かべながら、運河を囲む通路脇のカフェでMacBookを広げられるスペースを見つけ、隅っこでコーヒー飲み飲みリモートワークを開始しました。

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ファーストインプレッションとしては「あ、ここ作業場所に向いてないかも?」という感じ。会場には来場者が利用可能な電源供給場所がなく、夢の国なのでWi-Fiも飛んでいません(ミラコスタにはあるそう)。さらに腰掛けた場所がオープンカフェで当日は日差しも強かったので、けっこう画面が見づらい。なるほどこれは予想外でした。実際にやってみないとわからないものだね

屋内外での実証実験

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続く実験会場は、古きよき米国をイメージした「アメリカンウォーターフロント」。ここで行われるディズニーシー屈指の歌と踊りのパフォーマンスショー「ビッグバンドビート」は人気が高く、抽選方式の座席は当たらないことも多いのですが、初回のみ待てば入れる全自由席です。ということでレジャーシートを敷き、1時間ほどショーを待ちながら仕事。開場してから社内チャットに「昼休憩に入ります(昼食とは言ってない)」と打ち込み、最高のショーを堪能しました。

音楽とダンスに胸躍らされて会場を出ると、すっかり日差しが夏のソレに。暑い…私はインドアで作業したいわーと、同僚に尋ねたり地図を広げたりしてから場内奥地の船上レストラン「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」へ向かいました。ここで改めて気付いたのは「月曜日でも意外と混雑するんだな」ということ。月曜日は代休取って皆さんいらっしゃるそうです。で、肝心のレストランは45分待ちという状態でしたので、その間スマホでの作業を余儀なくされました。待機列の前後はどちらもグループ客だったので「みんな楽しそうだな…」って少し思いました、業務中ではあるけど胸にクる。ようやく通してもらえた店内はお酒も出るということで昼間にも関わらず薄暗くムーディーな空間。PCを開いたものの、画面を暗くしても(私という存在が)景観を乱すと判断し、この場所ではあらかじめ紙に印刷してきた原稿を見る作業時間としました。

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ファシリティに舌を巻く

午後は道なりに「ロストリバーデルタ」「アラビアンコースト」「マーメイドラグーン」を歩きながら、適度なスペースを見つけて仕事をします。いやすごいわ東京ディズニーシー、初めてレジャー視点と違う目線で場内を歩いたのですが、とにかく休憩スペースがそこかしこに絶え間なく存在しています。基本ベンチなので膝置きスタイルにはなるのですが、これ、どこででも仕事ができるぞ!と感じました。しかもシーは各エリアにテーブルとイスが整備されたレストランが点在していて、休むときにはきちんと休める…素晴らしい。あ、話は変わりますがオープンしたばかりの「ニモ&フレンズ・シーライダー」めちゃくちゃ人気す。16時段階で90分待ちとかでしたので、ファストパス入手を急いだほうがよさそうですよ。

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といったところで、フレックスのコアタイム終了となる15時を迎えたので業務終了しました。お疲れ様でした!

シーでのリモートはアリかナシか

結論から言うと、ディズニーシーでのリモートワークは外環境特有のハードさはあれど、思いのほか集中して仕事を推進することができました。というのも、「純然たるテーマパーク✕真面目な仕事」という組み合わせは完全に水と油で、私は周囲の方々と趣が異なりすぎてまったく気が散らなかったんです。しかも会場内で流れるBGMは心地いいし、キャストの皆さんはこんな目的の私にすら笑顔を絶やさずにもてなしてくれるし…。

そんなことをふまえて改めて申し上げます。ディズニーシーでのリモートワーク、オススメしません。やっぱダメよ。あの場所は楽しむための場所、夢の国です。こちらの身勝手な居心地のよさを求めてワークスペースとしてライフハックしていい場所じゃない。どれだけ目立たないようにしていても、我に返った時の申し訳なさがすごかった…。

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以上の答えを胸に刻みつつ、せっかく来たので最後にアトラクションってことで「タワー・オブ・テラー」にチャレンジです。長い列、前には男女高校生グループが青春トークを、後ろは女子大生コンビがゼミの愚痴をそれぞれ話しながら、めいめいがこれから体験するシリキ・ウトゥンドゥの恐怖にドキドキしている様子です。一方の私も、ある種の気まずさを抱えながら粛々と搭乗を90分待ちました。ずっとスマホ触ってました。

そしていざライドオン。夜景を一瞬見せてから急降下するエレベーターの中、私は足元に置いたMacbook入りのリュックがフワッと浮くのを確かに感じていました。ああ、仕事道具って浮くんだな。出口で売られていた写真の私は、笑っていなかった。

以上でリモートワーク実証実験レポートを終わります。次は誰かと来ますー。

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参考

東京ディズニーシー