【レポート】「NTT ドコモ 開発部門から仕掛ける全社デジタル変革」~実績をあげながら中間層&経営層を巻き込む~ #AWSSummit

大きな組織の中で、どのようにAWSの活用を進めていったかがわかるセッションでした。
2020.09.15

こんにちは、崔です。

今回は、2020年9月8日から9月30日の間で開催されているAWS Summit Online のセッションで「「NTT ドコモ 開発部門から仕掛ける全社デジタル変革」~実績をあげながら中間層&経営層を巻き込む~」を視聴しましたので、レポートをお届けします。
大きな組織の中で、どのようにAWSの活用を進めていったかがわかるセッションでした。

セッション情報

スピーカー

株式会社 NTT ドコモ
サービスデザイン部
担当部長 三井 力 氏

概要

デジタルトランスフォーメーションを推進するリーダーの声をお届けする「Leaders’ Voice」。
昨年の AWS Summit でも大好評だった NTT ドコモが実践している「ユーザ視点のサービス開発」と「高速リリース」を実現する組織の変革。
リーダーとしてどのようにチームのやる気を高め、優秀なエンジニアを育成し、自分たちの部署だけでなく全社のデジタル変革へとつなげているのか、リーダーシップの観点からご講演いただきます。
後半は、AWS 瀧澤(技術統括本部 レディネスソリューション本部本部長 / プリンシパルソリューションアーキテクト)との対談です。

資料

アジェンダ

  • AWS移行状況、DXの考え方、働き方設計
  • AWS方式設計の考え方と実態
  • 現場リーダーとして・・・
  • まとめ

AWS移行状況、DXの考え方、働き方設計

クラウド利用、開発手法、契約形態の遷移

AWSの移行状況になります。
2012年にAWSを大規模に1000インスタンス以上で利用開始し、クラウドシフトをしました。
しかし、2016年に人事異動でオンプレの部署に行くことになった。
その後、新しいサービスをどんどんAWSでやっていった。
同時に、アジャイル開発と準内製の比率を高めていった。
2019年に残っていたオンプレミスを全てAWSに移行することを社内で決断。

誰でも低コストで開発&販促ができるようになった今だからこそ

AWSを利用することで、誰もが低コストで少人数で開発&販促ができるようになった。
顧客価値を大事にし、高速PDCAの実現が大事だと思っている。
ONE TEAMになって、Biz/Dev/Opsを効率的に高速に回すことを大事にしている。

本来目的に注力

Biz/Dev/Ops一体となって、お客様、競合他社、最新技術を見ることに注力している。
AWSは、PDCAを加速するエンジンになっている。

高速PDCAを効率的にまわす個人に対する方針

  • 意欲、当事者意識
    • プロダクトに関する共感の場
      • 誰のためにどういう価値を提供するのか
    • 頑張れば自分で解決できる環境
  • スキル
    • 社外に目を向ける
      • 他の会社がどの程度のコストで開発しているのか
      • どんな実装しているのか
      • 競争力あるものを生み出していく
    • 自分で手を動かす

環境については、以下を重視している

  • スキルが発揮できる環境
  • 技術情報が交換される環境
  • 承認欲求が満たされる環境

また、実際には下記のようなことを実践している

  • 意欲、当事者意識
    • 権限の委譲(自分で決められる範囲の拡大)
    • 自分でいじれる環境を提供
    • チャレンジ推奨、準委任契約(プロトタイピング)
  • スキル
    • 外部人材活用
      • 優秀な人材にきてもらって、内部の人材を育てる
    • 事例共有会

ドコモ全社向けデータドリブン支援施策

企画・開発・運用だけでなく、データを用いた改善活動をできるようなイベントを行っている。
年に2回イベントをやっている dMC dayというイベント。
デジタルマーケティングの概論や事例共有、ハンズオンなども行っている。
ドコモ全体がデータ活用をしていこうとしている。

AWS方式設計の考え方と実態

2017年以降取り組んでいる方式設計方針

  • マネージドサービスでどこまでできるのか、まず考える
  • Lambdaで高速開発
    • 関数書くだけでサービス開発
    • LambdaがむかないものはECS

Refactoring(Re-architecting)でいく!

オンプレミスからの移行については、リフト&シフトではなく、リファクタリングでやっている。
開発した後に、クラウドならではの伸縮性とか回復性とか、保守運用の効率とか、圧倒的なスピードを得たいから。

運用効率化、自動化の取り組み

マニュアル(手順書)に書けるものは自動化できる! - 自動復旧、遠隔復旧 - 外形監視

マーケティング上必要な情報の自動通知などもやっている

現場リーダーとして・・・

リーダーとして意識したこと

  • 自分が責任をとる文化(自分たちでやる)

以前ベンダにとらせていた責任や運用部門にとらせていた責任も、場合によってはビジネスの責任も自分がとる!自分たちでやる!

社内の変化

  • デジタルマーケティング基盤の開発
    • 社内の誰もが知っているDMP基盤へ
  • 各サービスの開発
    • ビジネスのスピードに合わせた開発が可能に
  • 全案件
    • メンバーのやりがいや楽しさなど、前向きな意見多数

まとめ

  • AWSマネージドサービスを極力利用するサーバーレスアーキテクチャーで超高速開発、運用効率化を実現
  • 自主性・当事者意識が発揮しやすい仕組みに
  • 成果を出して、会社のデファクトスタンダードへ

所感

NTTドコモ様のような大きな組織の中で、クラウドへの移行を推進するのは、非常に大変だったろうなと想像できます。
その中で、いち早く準内製といった形で、AWSを利用していき高速にPDCAを回し、個人や組織の意識改革も実現されているようです。
色々と参考に出来る箇所があるセッションでした。