Gemini in BigQuery の料金体系をざっくりと紹介する

Gemini in BigQuery の料金体系をざっくりと紹介する

Clock Icon2024.10.27

Google Cloud データエンジニアのはんざわです。

皆さんは Gemini in BigQuery を活用していますか?
Gemini in BigQuery は、BigQuery でデータを扱う際に、Gemini を活用した様々な支援を受けられる機能です。

投稿日時点では無料で利用可能ですが、2024 年後半から有料になると発表されています。
本ブログでは、現在無料で利用できる Gemini in BigQuery が有料化された場合の料金体系や機能の制限について紹介します。

注意点

本ブログの内容は、2024 年 10 月 27 日時点での情報になります。
最新の情報は、公式ドキュメントを確認してください。

無料期間について

https://cloud.google.com/products/gemini/pricing

投稿日時点では、Gemini in BigQuery は無料で使用できます。
しかし、具体的な日程はまだ発表されていませんが、2024 年後半から有料になると発表されています。

料金について

https://cloud.google.com/products/gemini/pricing#gemini-in-bigquery-pricing

Gemini in BigQuery を使用するためには、以下のいずれかのオプションを有効にする必要があります。

1. BigQuery Enterprise Plus edition
2. Gemini Code Assist Enterprise

1. BigQuery Enterprise Plus edition

https://dev.classmethod.jp/articles/bigquery-fee-structure-will-be-changed/

1つ目のオプションは、BigQuery editions で Enterprise Plus のスロットを使用する方法です。

各プランにおける東京リージョンのスロット単価は以下の通りです。

Standard Enterprise Enterprise Plus
都度払い $0.051 / slot hour $0.0765 / slot hour $0.1275 / slot hour
1年コミットメント $0.0612 / slot hour $0.102 / slot hour
3年コミットメント $0.0459 / slot hour $0.0765 / slot hour

参考:コンピューティング容量の料金

表からも分かるように、Enterprise Plus は BigQuery editions の中で最もスロット単価が高いプランです。
Enterprise Plus にアップグレードする場合、スロット単価は Standard プランの約 2.5 倍、Enterprise プランの約 1.6 倍に上がるため、事前に料金の見積もりを行うことを推奨します。
一方で既に Enterprise Plus を利用している場合、今まで通りの料金で Gemini in BigQuery の機能が利用可能です。

また、BigQuery editions におけるそれぞれのプランで利用可能な機能については、以下の公式ドキュメントを確認してください。

https://cloud.google.com/bigquery/docs/editions-intro?hl=ja

2. Gemini Code Assist Enterprise

2つ目のオプションは、Gemini Code Assist で Enterprise のプランに申し込む方法です。

Gemini Code Assist は、Gemini for Google Cloud のサービスの一部で、開発チームがアプリケーションを構築、デプロイ、運用するのを支援するための AI を活用したアシストを提供するサービスです。

Gemini Code Assist には、Standard と Enterprise の2つのプランが存在します。
各プランにおけるそれぞれの料金は以下の通りです。

Standard Enterprise
ライセンス料(月額) 1ユーザーあたり月額 $22.80 1ユーザーあたり月額 $54
ライセンス料(1年間のサブスクリプション) 1ユーザーあたり月額 $19 1ユーザーあたり月額 $45
(以下のキャンペーンに申し込むことで1ユーザーあたり月額 $19 で利用可能)

参考:Gemini for Google Cloud pricing

Gemini in BigQuery を利用したい場合、Enterprise のプランに申し込む必要があります。

さらに、2025 年 3 月 31 日までに申し込めば、1ユーザーあたり月額 $19 で1年間のサブスクリプションが利用できるお得なキャンペーンも開催されています。
本来であれば、1ユーザーあたり年間で $ 540(45 * 12)のところ、本キャンペーンに申し込むことで $ 228(19 * 12)で Gemini Code Assist Enterprise を利用できます。大変お得なキャンペーンですので、この機会にぜひご検討ください。

本キャンペーンに興味がある方は是非、以下のリンクから Google Cloud の営業チームにご連絡ください。

Get started with Gemini Code Assist

また、Gemini Code Assist におけるそれぞれのプランで利用可能な機能については、以下の公式ドキュメントを確認してください。

https://cloud.google.com/gemini/docs/codeassist/overview

機能の制限について

ここからは、各プランにおける Gemini in BigQuery の機能の制限について紹介します。
それぞれのプランで利用可能な機能は、以下の表のとおりです。

Features Gemini Code Assist Enterprise BigQuery Enterprise Plus Edition
Core features for building data driven experiences SQL code generation(GA)
SQL explanation(GA)
SQL completion(Preview)
⚪︎ ⚪︎
Python code generation(GA)
Python code completion(Preview)
⚪︎ ⚪︎
Data canvas(GA) ⚪︎ ⚪︎
Data insights(GA) ⚪︎ ⚪︎
Data preparation(Preview) ⚪︎ ⚪︎
System optimization and admin productivity features Partitioning and clustering recommendations(GA) - ⚪︎
Materialized view recommendations(Preview) - ⚪︎

参考:Gemini Code Assist pricing overview

Gemini in BigQuery のすべての機能を利用するためには、BigQuery Enterprise Plus Edition のスロットを使用する必要があります。
System optimization and admin productivity features の機能が不要であれば、Gemini Code Assist Enterprise に申し込むことで Core features for building data driven experiences の機能は利用可能です。

必要な機能やそれぞれの料金を比較し、最適なプランを選択しましょう。

まとめ

今回のブログでは、今後有料化する Gemini in BigQuery の料金体系を紹介しました。
紹介した料金や機能制限を踏まえ、最適なプランを選択するための参考になれば幸いです。

また、公式ドキュメントには、上記のようなコメントもあり、将来的には、他の BigQuery editions のプランや on-demand のプランでも Gemini in BigQuery が利用可能になるオプションも提供する予定だそうです。

今後のアップデートにも目が離せませんね!

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