[レポート] ブレイクアウトセッション「WE WILL, WE WILL, ROCK YOUR SERVER」- Alteryx Inspire 2019 #alteryx19

2019.06.25

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DI部プリセールスエンジニアの兼本です。

現地時間2019年06月10日〜2019年06月14日に米国ナッシュビルで開催されているAlteryxの年次カンファレンスイベント「Inspire 2019」。今回クラスメソッドからは計6人のメンバーが現地参加していました。

当エントリではイベント3日目に行われたブレイクアウトセッション「WE WILL, WE WILL, ROCK YOUR SERVER」について、その内容をご紹介いたします。 セッションタイトルをみて「あれっ?」と思った方、ハイそうです。正解です。

見た目はやらかしていますが、セッションの内容は最高でした。「善き考え、善き言葉、善き行い」があなたのサーバを救うのです。

目次


セッション概要

当トレーニングセッションの概要は以下の通りです。

セッションタイトル: WE WILL, WE WILL, ROCK YOUR SERVER

講師: Joe Lipski / Associate Director(Javelin Group) Daniel Brun-Elgaard / Partner(INVISO)

セッション概要: Play your best analytical music with Alteryx Server. Daniel and Joe want to show you how they have orchestrated magic with Alteryx Server and tackled some of the pitfalls of striking the wrong notes in implementation. Both ACEs will share use cases, including deploying virtual machines using Alteryx apps and integrating Alteryx Server with external APIs such as Slack and combining Alteryx Server and Tableau Server into a single portal. The session will dive into the platform, demo included. It will take you on a journey from building an initial workflow to getting production ready. These tips will have you feeling like you just learned to play a new instrument and mastered it like a pro. (Alteryx Serverであなたの最高の分析音楽を演奏しましょう。DanielとJoeは、Alteryx Serverに対して魔法のようなチューニングした手法を説明し、実装時に見つけた落とし穴のいくつかに取り組みました。ふたりのACEは、Alteryxアプリケーションを使用した仮想マシンの展開、Slackなどの外部APIとのAlteryx Serverの統合、およびAlteryx ServerとTableau Serverの単一ポータルへの統合など、ユースケースを共有します。最初のワークフローを構築してからサービスが稼働準備を整えるまでの道のりをたどります。これらのヒントは、あなたがちょうど新しい楽器を演奏することを学び、プロのようにそれを習得したようにあなたに感じさせるでしょう。)

セッションレポート

ブレイクアウトセッションの主な内容をレポートします。

Alteryx Serverで何ができるのか?

Alteryx Serverは、Alteryx Designerで作成したワークフローのスケジュール実行、チーム共有、履歴管理が行えるサーバ機能です。 Webアプリケーションインターフェースを有しており、Alteryx Designerの使い方を知らないビジネスユーザでも、パラメタ入力だけで簡単にワークフローを実行できる「分析アプリケーション」を構築することができます。 さらにAlteryx Server APIを外部アプリケーションから呼び出すことで、別アプリケーションとのシステム連携も実現できます。

Alteryx Serverに関する詳細情報は、以下のエントリをご参照ください。 - Alteryx Serverで出来ることのまとめ – Alteryx製品別概要紹介 – #alteryx

ユースケース1:スケジューリングと分析アプリケーション

本セッションの講師を務めたJoeとDanielは二人ともACE(Alteryxのコミュニティリーダー)で、彼らのAlteryx Serverのユースケースが3つ紹介されました。

スタンダードなAlteryx Serverの使い方でではありますが、今回のデモではSpotifyのAPIを使ってユーザのプレイリストからよく聞いているアーティストや楽曲の情報を取得するワークフローを作成し、さらに分析アプリケーション化して指定したユーザのプレイリストを取得していました。

<Alteryx Designerでのワークフロー開発画面(一部)>

<Alteryx Serverのワークフロー一覧表示>

<Alteryx Serverのワークフロー実行画面>

取得した楽曲リストにクリスティーナ・アギレラがあることに気が付いて、これは自分のガールフレンドのリストだ(笑)と言ってましたが、通常であれば、プログラムを記述しなければ実行できないAPIの呼び出しをプログラムレスで実現できるのが、Alteryxの強みです。 今回のデモのように分析アプリケーション化してサーバに公開しておけば、社内のビジネスユーザはワークフローの詳細を理解する必要なく、一般的なWebアプリケーションを利用するようにAlteryxのワークフローを実行できるのもいいですね。

残念ながらセッション内ではワークフローの実装内容の詳細について触れることはありませんでしたが、Spotify APIといえば、弊社のたまちゃんもおなじようなことやってましたので、興味のある方は、こちらもご覧ください。

ユースケース2:仮想サーバインスタンスの構築自動化

2番目のユースケースでは、Alteryx ServerにAWS EC2インスタンスを作成するワークフローを配置し、新規インスタンスを起動するデモを実施していました。

JoeはAlteryx Serverのトレーニングを実施する際、受講者分のEC2インスタンスを起動してAlteryx Serverのセットアップをするためにこのワークフローを使用しているそうです。 AWS側の処理について特に言及されていませんでしたが、おそらくは、AWS Tools for PowerShellを利用しているのではないかと推測します。

そのためだけにAlteryx Serverを導入することはないと思いますが、運用トレーニングのような業務では、既存のAWS環境に受講者向けの環境を作り直す作業が頻繁に発生するため、このやり方はいいかもしれないですね。

話は逸れますが、AWS環境をゼロから作る場合やより厳密に構成を管理したい場合は、CloudFormationTerraformを使うのが一般的かなと思いますので、興味があればこちらもご覧ください。

なお、このユースケースでは、EC2インスタンスの起動状態をチェックして、そのステータスをSlackに通知する処理もAlteryxのワークフローで実装されており、以下のような通知がなされていることを確認できました。

Slack Botの使用例もどこかでみたと思ったら、以下のエントリがありました。

ユースケース3:TableauとAlteryx Serverのインテグレーション

最後のユースケースでは、TableauとAlteryx Serverを一つのポータルにまとめて管理することを紹介していました。 デモでは、iframeを使って2つに分けた画面の左サイドにあるボタンをクリックすると、TableauのダッシュボードとAlteryx Serverへのアクセスを切り替えていました。

両製品ともAPIをサポートしているので、簡単なポータルを作成して、そこからそれぞれの機能を呼び出すことができ、これによって、ユーザは各サーバへのアクセス先がなくなりますので、これも面白い事例ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Alteryx Serverを使うことで他にもさまざまな処理を実現できます。 今後も面白い使い方をしている事例があれば、どんどんご紹介したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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