Tableau 10.5新機能:Export As(任意のバージョンでワークブックをエクスポート) #tableau

2017.10.19

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Tableauプロダクトは現在バージョン10.5が最新ベータ版の状態で展開されている状況となっています。製品リリース版はまだもう少し先の話となりますが、下記サイトから申込を行う事でベータ版を試してみる事は可能です。当エントリでは正式リリースに先駆けて10.5の新機能について「試してみた」内容を紹介してみたいと思います。

当エントリでご紹介する10.5新機能の内容は「Export As」です。

Export As: 任意のバージョンでワークブックをエクスポート

tableau105-new-features-export-as_00

Tableau製品では、これまでの仕様では「現行バージョンで作成したワークブックは以前の(メジャー)バージョンの製品で開く事が出来ない」という状況でした。v10.4で作成・保存したワークブックはv10.3以前の製品では開けない...というような感じです。

今回紹介する「Export As」という機能では、この部分の悩みを解決する形となります。v10.5 Desktopの機能として、任意のバージョンでワークブックをエクスポートする事が可能になりました。

v10.5で作成したワークブックを任意の名前で保存。

tableau105-new-features-export-as_01

保存したワークブックの中身をエディタで確認してみます。バージョンに関する部分(version)はv10.5で記載されている事が確認出来ています。

v105検証(Viz on Tooltip).twb

<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?>

<!-- build 10500.17.0926.2315                               -->
<workbook original-version='10.5' source-build='10.5.0 (10500.17.0926.2315)' source-platform='mac' version='10.5' xmlns:user='http://www.tableausoftware.com/xml/user'>
  <preferences>
    <preference name='ui.encoding.shelf.height' value='24' />
    <preference name='ui.shelf.height' value='26' />
  </preferences>
  <datasources>
    <datasource caption='注文 (サンプル - スーパーストア)' inline='true' name='federated.1s54i5v1iya7x313k89w516sf11t' version='10.5'>
      <connection class='federated'>

任意のバージョンでファイルをエクスポートするには、「ファイル」メニューから「バージョン名を付けてエクスポート」を選択します。選択出来るバージョンはv10.2以降となっています。ここでは10.4を選んでみました。

tableau105-new-features-export-as_02

選択したバージョンでファイルを保存。ファイル名にも自動でバージョン情報が文字列として含まれています。

tableau105-new-features-export-as_03

エクスポートしたバージョンのワークブックを確認してみます。versionの部分が10.4になっている事を確認出来ました。これなら以前のバージョン(この場合はv10.4)でも開く事が出来ますね。

v105検証(Viz on Tooltip)_v10.4.twb

<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?>

<!-- build 10500.17.0926.2315                               -->
<workbook original-version='10.5' source-build='10.5.0 (10500.17.0926.2315)' source-platform='mac' version='10.4' xmlns:user='http://www.tableausoftware.com/xml/user'>
  <preferences>
    <preference name='ui.encoding.shelf.height' value='24' />
    <preference name='ui.shelf.height' value='26' />
  </preferences>
  <datasources>
    <datasource caption='注文 (サンプル - スーパーストア)' inline='true' name='federated.1s54i5v1iya7x313k89w516sf11t' version='10.4'>

まとめ

という訳でTableau 10.5の新機能「Export As」に関するご紹介でした。Tableauのメジャーバージョンを上げる場合、可能であれば「いっせーの...」で皆一斉に出来るとベストなのですがなかなかそう上手くは行かないというケースもあるかと思います。また予期しない形で作成バージョンと環境の相違が発生してしまうという事もあるでしょう。そんな時この機能があれば比較的楽な形で対処が出来るので嬉しいところですね。