iOSアプリを使ってAWS IoT ButtonのWi-Fi設定をする

2017.08.01

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AWS IoTボタンはWi-Fiに接続してAWS IoTにデータ送信します。

ボタンを別のネットワーク環境に移動しても、ネットワークをサクッと再設定できるように、Amazonは「AWS IoT Button Wi-Fi」というモバイルアプリを用意しています。

今回は iOS からのこのアプリを使ってみます。

アプリを使わないWi-Fi設定方法は次のページを参照下さい。

AWS Documentation » AWS IoT » Developer Guide » Getting Started with AWS IoT » Configure Your Device

アプリの概要

iTunes の概要には

This simple app enables users to configure Wi-Fi on an AWS IoT Button. It does not program the Button

とあるように、名前どおり?Wi−Fi設定に特化したアプリです。

AWS 環境のプロビジョニングなどは別アプリ「AWS IoT Button Dev」から行えます。

スマホアプリを使ってAWS IoTボタンのサーバとクライアントを一瞬で構築する

アプリのダウンロード

アプリは "AWS IoT Button" で検索します。(居住地はドイツ)

iot-button-itunes

アプリの居住地が日本になっている場合は見つからないかもしれません。

Wi-Fi 設定する

アプリを起動後、ウィーザードに従って操作するだけです

アプリを起動

iot-button-01-init

アプリの起動画面です。

[Setup AWS IoT Button Wi-Fi]をクリックします

DSN を読み取る

ボタンを識別する16桁の英数字 Device Serial Number (DSN)を設定します。

iot-button-02-scan-dsn

IoTボタンの箱にはDSNと対応するバーコードがあります。

[Scan DSN Barcode]を押すと、このバーコードを読み込んで DSN を設定出来ます。

箱がない場合や手入力が苦でない場合は、[Manually Enter DSN]から手入力します。

iot-button-03-dsn

バーコードから読み取った DNS が自動補完されます。[Configure Button]を押して次に進みます。

AWS IoT ボタンのアクセスポイントに接続

AWS IoT ボタンはWi-Fiアクセスポイントになります。 この回線に接続し、ボタンが利用する Wi−Fi 回線情報を設定します。

青く点滅するまでボタンを長押しします(概ね6秒以上)

iot-button-04-ap

その後、記載のある Wi-Fi 回線に接続します。 なお、Wi-Fi のパスワードは DSN の下8桁です。

iot-button-05-wifi

AWS IoT ボタンの Wi-Fi AP に接続すると、ボタンが利用する Wi-Fi の設定画面が表示されます。

iot-button-06-wifi-setup

  • Wi-Fi NETWORK
  • Wi-Fi PASSWORD

を設定し、[Confirm Wi-Fi]を押します

iot-button-07-finish

[Done]を押すと、起動画面に戻ります。

制限事項

このアプリが操作できるのは Wi-Fi 設定だけです。

証明書のアップロードやエンドポイントの設定は行なえません。

モバイルアプリから設定したい場合は、別アプリ「AWS IoT Button Dev」をご利用下さい。

スマホアプリを使ってAWS IoTボタンのサーバとクライアントを一瞬で構築する

まとめ

AWS IoTボタンのWi-Fi 設定に特化したニッチなアプリ「AWS IoT Button Wi-Fi」を紹介しました。

  • あちこちでAWS IoTボタンを使ったデモをする
  • 証明書・エンドポイントを設定したボタンをお客様に配送し、ネットワーク設定だけはお客様に設定していただく

ようなケースにおいては有用かと思われます。

参考