[アップデート] Transit Gateway Inter-Region Peering が 東京含む 追加11リージョンで 利用可能になりました

東京リージョンと他リージョン間のネットワーク管理が簡単になります
2020.04.08

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AWS Transit Gateway(TGW) は複数のVPC, オンプレミス間の通信を可能にするネットワーク系サービスです。

TGW自体はリージョナルサービスで、基本的に 1リージョン間のVPC間通信のみ可能でしたが、 AWS re:Invent 2019 で 複数リージョン間の通信を可能にする Transit Gateway Inter-Region Peering が発表されていました。

速報 Transit Gateway inter-Region Peeringが発表されました #reinvent | Developers.IO

各リージョンの TGWリソース同士をピアリング接続 することで別リージョンのVPC間の通信が可能になります。

東京リージョンでも利用可能になりました

今回のアップデートで 東京含む 11リージョンで追加で利用可能 となりました。

AWS Transit Gateway now Supports Inter-Region Peering in 11 additional regions

TGW Inter-Region Peering を利用できるリージョン一覧は以下になります

  • アジア太平洋(東京)
  • アジア太平洋(ムンバイ)
  • アジア太平洋(ソウル)
  • アジア太平洋(シンガポール)
  • アジア太平洋(シドニー)
  • 米国西部(北カリフォルニア)
  • カナダ(中央)
  • EU(パリ)
  • EU(ロンドン)
  • EU(ストックホルム)
  • 南部アメリカ(サンパウロ)
  • 米国東部(バージニア北部) ※ re:Invent 2019 時点から利用可能
  • 米国東部(オハイオ)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
  • 米国西部(オレゴン)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
  • 欧州(フランクフルト)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
  • 欧州(アイルランド)※ re:Invent 2019 時点から利用可能

例えば以下のような、 東京リージョンとそれ以外のリージョンを跨いだ通信が TGW同士のピアリング(とTGWルートテーブルの修正) のみ で完了します。

合わせて読みたい

Transit Gatewayのリージョン間接続を試してみた #reinvent | Developers.IO

  • TGW Inter-Region Peering 実際にマネジメントコンソール上で構築しています
  • 先の構成(別リージョン間) の構築を行っています

Transit Gateway Peering Attachments | AWS Documentation

  • TGW Inter-Region Peeringのドキュメントです
  • 以下手順が記載されています
    • ピアリングアタッチメントを作成する方法
    • ピアリングアタッチメントリクエストを承認/拒否する方法
    • TGWルートテーブルにルートを追加する方法

おわりに

TGW Inter-Region Peering 接続が東京リージョンをサポートしたことで、

  • 東京と他リージョンを利用するシステムのネットワーク管理や
  • 日本拠点 + 海外拠点からのリモートオフィス接続のネットワーク管理

などが容易になります。ぜひ試してみてください。