withコロナで変わりゆく試験を体験してきた -情報処理安全確保支援士試験-

思ったよりも肌寒いので試験の合間に必ずトイレに行ってました。今まで以上の寒さ対策は必須です。withコロナで初めて情報処理安全確保支援士試験を受験しましたのでその体験を公開します。これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
2020.10.19

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

こんにちは、真冬でも自宅では半袖短パンがデフォルトな寒いの大好き上山(かみやま)です。
今回、withコロナで初めて情報処理安全確保支援士試験を受験してきましたのでその時の体験を公開します。
これからもコロナの状況によって変化していくと思いますが、受験を考えている方の参考になれば幸いです。

情報処理安全確保支援士試験とは

試験の詳細についてはIPA(情報処理推進機構)の情報処理安全確保支援士のサイトを参照してください。

試験の概要(対象者像)

IPAの概要説明には以下のように記載されています。

サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者

試験範囲(シラバス)

また、シラバスでは以下中分類が定義されています。
 シラバス中分類
  ・セキュリティ
  ・ネットワーク
  ・データベース
  ・システム開発技術
  ・ソフトウェア開発管理技術
  ・サービスマネジメント
  ・システム監査

実施時期と合格率

試験は年2回(春:4月と秋:10月)おこなわれています。
合格率は2割未満とあまり高くはないですね。

受験してみた

初めて受験しましたが、印象に残ったことが試験が進むにつれて受験者数が減っていったことです。
試験は4つ(午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ)に分かれているのですが、試験の合間のたびに辞退(不参加)する方がいました。
試験のたびに合格基準に達していない場合はそれ以降の採点はされないため、明らかに合格できないと判断できた場合はそれ以降は受けても試験としては意味はありません。
私自身も努力が足らず不合格を確信していましたがせっかく試験地まで来ていますし、試験の雰囲気は試験の中でしか味わえないので一通り体感してみました。
試験内容については午前は知っていれば答えられる問題ばかりだと感じましたので勉強あるのみだと思います。
午後については知識はもちろんですが、国語力も大事だと感じました。知識の勉強に合わせて文章を書く練習も必須ですね。
正直、大人になってからほとんど字を書くことをしていないこともあり漢字が書けないのは「やばい」と思いました。

withコロナでの変化点

これまでの情報処理技術者試験を受験してきた経験からwithコロナでの変化点について、体感も含めてお話します。

試験地の変更

これまでも選択した試験地の受験者数が多い場合は別の試験地に変更されることはありました。
今回はコロナ対策により十分な試験会場を確保できないことから一部の試験地を受験する方は試験地の変更がされています。私にも事前に案内がありました。「まじかっ!」とは思いましたが、まぁしょうがないですよね。これもwithコロナの当たり前ですね。
おかげでほとんど行ったことのない駅で降り少しだけ付近を散策できましたので散歩好きとしてはある意味ラッキーでした。
いつか本格的に散策してみたいと思います。

事前の検温

試験前に受験票が届くのですが、今回から当日の体温を記録して提出するための用紙が同封されていました。
まあ、病院や公共性の高い施設では入場の際に検温されますからね。これも当たり前になるんですね。
当日は自宅を出る前に検温して用紙に記入しました。(用紙の画像はIPAのサイト内より入手しています)

会場への入場チェック

会場の入り口にテントが設営されていました。そこを通らないと入場できないようになっています。
中ではまず、アルコールによる手の消毒をうけます。その後、事前に検温して記入していた用紙を提出します。
入場口での検温はないんだぁ、と思いましたが各会場分の非接触の検温計を用意するのは難しいですよね。
このあたりはどうやってもリスクをゼロにはできないので受容するしかありません。その時の状況によって、どうしても気になる場合はリスクを回避(受験しない)することも視野に入れて今後は受験計画を立てたいですね。

会場での変化

会場が大学だったのですがこれまでは1つのテーブル(3人掛け)で2名が受ける状況でした。
今回は1テーブル1名で同じ列でも左右交互(前後の方とも重ならない)に席が用意されています。
また、前後の窓と通路のドアは開けっ放しになっていてその日の気温にもよりますがかなり寒く感じます。
これは完全に個人的な意見で、大学での受験の場合に毎回感じるのですが席の前後の間隔が狭くちょっと苦痛です。
たまたま後ろの受験者の方が不参加だったので、途中で試験官の方が間隔を少し広げてくれたのですが一人だけ別の修行をしているような気分です。
あと、会場内はマスクは必須ですので文具同様に予備も含めて多めに用意したいですね。

試験中の変化

会場の変化でも書きましたが、窓とドアが開いていることで思ったよりも寒かったです。
どうしても寒い場合は試験官に相談すれば対応すると説明を受けましたが、やはりコロナ感染対策でやっていることなので自己防衛としていつも以上の防寒対策は心がけたいですね。
情報処理技術者試験は春と秋の2回なので真冬にやることはないと思いますが、真冬の試験はかなり気を付けたいポイントになりますね。(入試大丈夫なんでしょうか・・・)
また、これは変化ではありませんが試験中はスマートフォンの電源をOFFにしますのでCOCOA(新型コロナウィルス接触確認アプリ)は正常に作動しないかもしれません。身元はわかっていますので関係者(受験者、監督官など)が発症した場合は濃厚接触者に当たる人には個別に連絡があるとは思いますので問題ないですかね。

まとめ

4月の試験は中止だったのでwithコロナで初めてでしたが情報処理技術者試験を受けられることを体感できました。
当たり前のことですがコロナ前と同じにはならないと思いますので変化に柔軟に対応してwithコロナの中でも試験に臨みたいですね。
今回延期になっている情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験についてはCBT(Computer Based Testing)方式での受験になる予定のようです。
できれば情報処理安全確保支援士試験などの他の試験についてもCBTで受験できるようになるといいですね。

弊社ではAWS認定試験を全て(12冠)取得している方が多数います。そのうちの一人が言われていた言葉「受かるまで受ければ受かります」が私には刺さりました。
資格試験に年齢制限も回数制限もありません。受かる努力を続けて受かるまでがんばろう!
最後は自分自身へのエールになってしまいましたが、同じように受験を考えている方の参考になれば幸いです。