フリーアドレス・オフィスについて

2018.08.06

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初めての方、初めまして。そうでもない方、お久しぶりです。
タケダノです。
将来の夢は天才プログラマーです。
前回、初投稿から三日もたたないうちに、いくつか気が付いたことがあります。
①普段通うところが、若干、AKIHABARAよりKANDAの方が近かった。
②今すぐには技術系ブログを書けなかった。
③オフィスがフリーアドレスだった。
そんなわけで、技術系ブログがまだ書けないので、フリーアドレスについて面白い論文をご紹介しておきます。
フリーアドレス・オフィスの1つ目のポイントは、頻繁に場所を変える、つまりオフィス内を歩くようになることだ。古来、この歩くという行為が創造性とからめて語られるエピソードには事欠かない。実は、この歩くということ自体がクリエイティビティを高めることが、最近の研究からも明らかになってきている。
たとえば、スタンフォード大学のマリリ・オペッゾとダニエル・シュワルツは、創造性の1つの要素である拡散的思考を計測するテストを主に用いて、興味深い4つの実験を行っている(Oppezzo and Schwartz, 2014)。
第1実験 ①座ってテストを受ける、②トレッドミル(ルームランナー)で歩きながらテストを受ける、の2つを比較したところ、②のほうが圧倒的に良いスコアという結果。
第2実験 ①一定時間座ってから歩く、②一定時間歩いてから座る、③座ったまま、の3つの条件でテストを実施。②でも良いスコアが継続するという結果。クリエイティビティのためには歩き続けろといわれるのはきついが、たとえば30分程度歩いてから座っても、同等のクリエイティビティを発揮できることが明らかになったのである。
第3実験 ①座ったまま、②座ってから歩く、③歩いてから座る、④歩いたまま、の4つの条件でテストを実施し比較。ただし、歩くのは、トレッドミルの上ではなく、大学キャンパス内の決められたルートを歩くことに変更。第2実験と同様に、歩いてから座っても、クリエイティビティを高める効果は持続し、さらに歩き続けることによってその効果が減衰することもなかった。
第4実験 ①屋内で座ったまま、②トレッドミルで歩く、③車椅子で屋外を移動する、④屋外を歩く、の4つの条件で比較。この実験は、歩くことと、周りの景色が変わることで気分転換が図られることの2つの効果を分けて把握するために実施された。面白いのは、車椅子で移動するという条件も試していることだ。車椅子で移動することは、景色が変わるだけで、歩いてはいない(足が動いていない)というわけである。この結果、景色がダイナミックに変化することを除いても、歩くことはクリエイティビティを高める、ということだった。
どうやら、オフィスでずっと座ったまま仕事をするよりも、ウロウロと動き回ったほうがクリエイティビティ発揮の観点からは良い。しかも、ずっと動き回る必要もないし、オフィスの外に出る必要もない。同じところを行ったり来たりするだけでも良いようなのだ。
引用)『ひらめきを生み出すのは「ワイガヤ」か、それとも「ひとりの時間」か』(稲水, 2016)一橋ビジネスレビュー
結構、思い当たる節があったりなかったり。
クラスメソッドはオフィスがいくつかに分かれているので、クリエイティビティには良さそうですが、ただ、今の時期、AKIHABARAとKANDAの往復は溶けてしまうので気を付ける必要があります。
追記:途中にあるデイリーヤマザキでは、「毎週金曜日はフライデー」だそうです。