[レポート]Designers Meetup #1に参加してきました。

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Goodpatch, Inc 主催の「Designers Meetup #1 チームにおけるデザイナーの働き方」に参加してきました。

「所属問わずデザイナー同士がもっと交流をする場」として、勉強会よりもカジュアルな、パネリストと参加者の皆さんとの間に敷居のないイベントを目指しています。

引きこもりデザイナーだった自分が初めて経験するデザイン系イベントにはうってつけだ!と早速申し込みました。ゆるりとしたカジュアルな空気でしたが、内容は首尾一貫。非常にまとまっており、頷けるものばかりでした。 というわけで、早速まとめをしていきたいとおもいます。

開始前

夜の渋谷駅。西口から出てモヤイ像を横目に、線路沿いにずんずん歩くと会場のGoodpatch, Inc本社が見えてきます。木のぬくもりがソリッドなのに温かい。客層は20代〜30代が中心。お酒を片手に和やかな雰囲気でスタートしました。

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パネリスト

発言の内容にそれぞれの大事にしていること、仕事をする上での信念などが浮かび上がっていました。

株式会社グッドパッチ デザイナー カワマタさとし さん

  • チームのポジティブな雰囲気、一人一人のテンションを大事にする。 それが素晴らしいプロダクトのアウトプットに繋がるというメッセージを受け取りました。

株式会社FiNC CCO 小出 誠也 さん

  • 小出さんはデザイナーから経営層までのぼりつめ、数百人の部下を持った経験のある方。 経営やデザインの本質などの視点から鋭い回答が刺さりました。

株式会社LIG デザイナー 佐藤 タカアキ さん

  • LIGの精神を受け継いでいるとも言える、非常に個人を大事にする考え方だと感じました。 非常にフレッシュな印象を受けました。Twitter:@sato_tkaaki

パネルディスカッションということで、一問一答形式。「チームで働く」をテーマに与えられた議題にそってそれぞれが回答する形で進行しました。

パネルディスカッション開始

#理想のチームって?

小出さん

  • デザイナーってちょっとめんどくさい人が多い。あまり人の面倒を見たくない、でもそんななかで楽しめるかどうかが大事。
  • プラス思考、ポジティブな空気をチームが共有していないと、たとえ時間があってもいい案がでない。プレッシャーはやっぱりだめ。チーム全体でそういう余裕のある雰囲気が作れているかどうかが大事。

カワマタさん

  • 今の所属チームは、デザイナーは自分だけで、あとのメンバーはエンジニアで構成されている。
  • それができるのは各自が優秀だから。それは各自が「自立している」ということで、今はPMがいらないくらい働きやすい。
  • 各自が「オーナーシップ」を持って仕事をするので、意思決定を任せられる状態が理想。

佐藤さん

  • 背中合わせが良いと思っている。肩を並べて外向きの円陣を作るようなイメージ。
  • 同じ職種がかぶることがなかったので、お互いだめなときはカバーし合ってきた。

#デザインしているときに大切にしていることは?

小出さん

  • 普通に作ったらだいたい80点くらいのものって作れる。でも、それ以上のものを目指そうと思うと、デザインとかプロダクトの本質的なところに入っていくことになる。
  • (小出さんが会場の来客者にビールのキャッチコピーを考えてください、とマイクを回していく)今会場を回ってコピーを訊いたけれど、まずはこのビールにどういうバックグラウンドがあるのかをちゃんと訊くべきだと思う。
  • 仕事を振られたらきちんとバックグラウンドを訊く。そういう癖をつけることを大切にしている。

カワマタさん

  • 一緒に働いてくれる人(エンジニア)が、いかにモチベーション高く実装してくれるかを大事にしている。
  • このプロダクトだったら実装したい!と思わせるテンションを作る、体温を上げていく、職人魂をくすぐるのが自分の仕事。
  • 一緒に作る人を大切にしたい。基本は作ってくれたものを褒めていくようにしている。

佐藤さん

  • 今の25歳の自分からすると、属人化がむしろ大事。
  • いろいろな仕事を見ると有名なところは見ただけでわかる。
  • AIも発達してきて、これからある程度のものは機械が作れるから、個人発信が重要だと考える。

関連

  • ベルギー人の同僚曰く「プロは自分の色を消すことだ、ユーザーのほうを向いてデザインするのが美学」
  • 自分は割りと自分の色を出すけど、それは哲学。どっちで自分が力を発揮したいのか決める。

#チームの中でのデザイナーの役割とは?

カワマタさん

  • デザイナーだから、エンジニアだからといったセクショナリズムは淘汰したい。
  • 最低限デザイナーとしてデザインするという使命はあるけれど、一つのプロダクトを作るチームとして、デザイナーの枠を超えてやるべきことは全部やる。

小出さん

  • 旧石器時代に槍を作った人は最初のデザイナー。このように、究極は一人でものをつくる。そして、基本的にものづくりするひとは線引きをしない。
  • ただ、肩書をデザイナーとしているのならばビジュアルでテンションをあげられるように動こう。雰囲気、チームのモチベートをビジュアルや見た目で作っていこう。

#デザイナーってどういうこと?

カワマタさん

  • デザイナーじゃなくてクリエイターだと思う。ただその中で視覚的にテンションをあげる部分。
  • 今はSNSが台頭して、文章を長々読むのではなく端的にキャッチアップさせる時代。ますますデザインの価値は高まっていると思う。
  • なんで仕事をしているのか。誰かの役に立ちたいし、自分の存在意義を確認したい。なんでこの仕事を自分に依頼してくれたのか、と。

小出さん

  • サービスの本質を理解し、ユーザーの気持ちになって、設計、表現ができること
  • 事業ブランディング、つまり自分の中でモチベートできるかって大事。会社と自分を合わせてみてそれができているかどうか。スタートアップのときは良いけど10年後を考えないといけない。

#デザイナーにとって働きやすい環境って?

小出さん

  • デザイナーって朝が弱い人が多いから裁量労働制がいいね。
  • 個の能力は限界があるから、テクニカルなアウトプットよりも、コミュニケーションのアウトプットって大事。話し合いをするのはすごく大事。
  • コミュニケーションができないのはデザイナーとして致命的

佐藤さん

  • Slackなどのテキストベースの会話はロスすることもある。コミュニケーションが苦手な人こそ対面で喋ることをやったほうが、プロジェクトのためにはいい。

#自分がチームワークを作るとしたらどういう人と働きたいか

小出さん

  • 自分ごととして捉える。一人ひとりがオーナーシップをもってやるということ。
  • これちょっと問題あるけど、めんどくさいから無視しておこう、っていうのはやりがち。だけど、そういう指摘は絶対に言ったほうが良い。そのほうがチームの為になる。チームの問題は自分の問題だ。

カワマタさん

  • 生理的に受け付けない人、相性っていうのはある。そういう人は組まない。
  • どういう人と働きたいかを自分で思い描いて、その人を自分が演じるようにしている。
  • 例えば、明るい、ひとをわくわくさせる、愚痴を言わない、飲みに行くと面白い、昼ごはんで喋っていて落ち着く…とか。

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会場からのQ&A

#各メンバーがオーナーシップを持つためにはどうしたらいいか

  • 一番むずかしい問題。それはプロジェクトが自分ごとになっていない状態。
  • 会社が一本の木だとして、こういう枝が伸びていて、自分はこう成長する、それをメンバーに一回考えさせることが大事。
  • 具体的な戦略を出させるのが良いと思う。乖離があるなら引き上げる、ずれていたら修正する。メンバーって思っているより低い目線で仕事をしていたりする。

#なかなかプロジェクトの中心にデザイナーとして入っていけない

  • 受託だったら最初の打ち合わせからちゃんと入るようにする。
  • 広告でもむこうから振られるけれど、こちらから提案もする。デザイナーが提案をしないというのはありえない。
  • 仕様、企画の段階から入れないのは厳しく言うと能力が低いということ。こいつなら大丈夫、任せられると思ってもらえるためにどうしたらいいか。
  • お客さんの顔が見えるということはとても大事。

#工数とクリエティブのバランスってどうしてるんですか?

カワマタさん

  • ユーザーインタビューを10人、一週間かけてやったことがあって、大変だったけれど、それはむしろ工数削減になった。
  • それは、エンジニア、デザイナーそれぞれの視点で発見があって、インサイトが溜まっている状態になっていたから。
  • 自分の仕事が誰に届くのか、どういう社会的勝ちがあるのか、その共通認識を持つことができた。

佐藤さん

  • フィードバックをしすぎない、自分のクリエイティブに自分で責任を持つ。

小出さん

  • 経営者目線を持つ。
  • 家賃とか、一ヶ月の稼働時間とかを計算して、自分がどれだけ働いたらペイできるのかを考える。

まとめ

自分がこれまで感じてきたこと、考えてきたこととかぶる部分も多く、とても共感できるイベントでした。 デザイナーと人とのコミュニケーション、そしてチームのあり方は密接で、切っても切り離せない関係だなと思います。 そして、やはりアウトプットが全て。デザインは数値化できない価値を持っているからこそ、いろいろなアイディアをきちんと表現できなければいけない、と改めて身が引き締まる思いでした。

とても良いイベントでした。企画のGoodpatch, Inc様、ならびに参加者の皆様、有難うございました!