AlteryxのSelectツールでDynamic or Unknown Fieldsの有効/無効による処理の違い
こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。
Selectツールなど一部のツールには、Dynamic or Unknown Fieldsというオプションがあります。このオプションを有効にしていると、新しいフィールドが追加された際に自動的に処理を行います。今回は、SelectツールでDynamic or Unknown Fieldsを有効にしている場合と無効にしている場合の処理の違いについて、具体例でご紹介します。
Dynamic or Unknown Fieldsの有効/無効で処理の違い
今回用意したワークフローはこちら。Input Dataツールでデータを読み込み、Selectツールを接続するという簡単なものです。
このワークフローを一度実行し、元のデータを編集して列の増減を行ったのち再度ワークフローを実行する、という手順で動作の確認を行います。
列が増えた場合
Dynamic or Unknown Fieldsが有効
初めにワークフローに読み込ませたデータはこちら。
Selectツールでは「2015」「2016」「2017」の列は全てチェックを入れています。また、Dynamic or Unknown Fieldsは有効にしています。この状態で一度ワークフローを実行しておきます。
元のデータを編集し、「2018」「2019」という列を追加します。
ワークフローを実行してSelectツールを確認すると、追加した「2018」「2019」の列もチェックが入っている状態になっています。
Dynamic or Unknown Fieldsが無効
初めに以下のデータをワークフローに読み込ませます。
Selectツールでは「2015」「2016」「2017」の列は全てチェックを入れています。また、Dynamic or Unknown Fieldsは無効にしています。この状態で一度ワークフローを実行しておきます。
元のデータを編集し、「2018」「2019」という列を追加します。
ワークフローを実行してSelectツールを確認すると、追加した「2018」「2019」の列はチェックが入っていない状態になっていました。
列が削除された場合
Dynamic or Unknown Fieldsが有効
初めに用意したデータはこちら。
Selectツールでは「2015」~「2019」の列は全てチェックを入れています。また、Dynamic or Unknown Fieldsは有効にしています。この状態で一度ワークフローを実行しておきます。
元のデータを編集し、「2016」「2017」の列を削除します。
ワークフローを実行してSelectツールを確認すると、削除した「2016」「2017」の列は表示されていません。
Dynamic or Unknown Fieldsが無効
以下のデータを用意しました。
Selectツールでは「2015」~「2019」の列は全てチェックを入れています。また、Dynamic or Unknown Fieldsは無効にしています。この状態で一度ワークフローを実行しておきます。
元のデータを編集し、「2016」「2017」の列を削除します。
ワークフローを実行してSelectツールを確認すると、削除した「2016」「2017」の列は黄色い文字でMissingとして表示されています。
Missingになった列は、メッセージにも列がないという警告が出力されます。
Missingの列の表示を消したい場合は、Options -> Forget All Missing Fieldsにて対応できます。
Forget All Missing Fieldsをクリックすると、SelectツールからMissingの列が消えます。
最後に
SelectツールでDynamic or Unknown Fieldsを選択している場合と選択していない場合の処理の違いの具体例をご紹介しました。
Alteryxの導入なら、クラスメソッドにおまかせください
日本初のAlteryxビジネスパートナーであるクラスメソッドが、Alteryxの導入から活用方法までサポートします。14日間の無料トライアルも実施中ですので、お気軽にご相談ください。