EC2 M1 Mac インスタンスがGAされていたので立ち上げてみた
こんにちは、森田です。
昨年の re:Invent 2021 で、EC2 M1 Mac インスタンスのプレビューが発表されていましたが、この度GAとなったようなので早速触ってみました。
EC2 M1 Mac について
利用可能なAWSリージョン
- 米国東部 (バージニア北部)
- 米国西部 (オレゴン)
- 欧州 (ダブリン)
- アジアパシフィック (シンガポール)
考慮事項
- Intel Mac 同様に、Dedicated Hosts のベアメタルインスタンスとしてDedicated Host 1つにつき、1つのMacインスタンスのみ使用可能となります。
- Dedicated Host の削除(リリース)するには、24時間経過後(なので、最低でも24時間分の料金が発生する)
- Mac インスタンスの停止と終了時にスクラブワークフローが実行され、その間は停止した Mac インスタンスの起動や新しい Mac インスタンスを起動ができない
- スクラブワークフロー中は、課金はされない
他にも考慮事項がございますので、詳しくはAWSドキュメントをご確認ください。
やってみる
では、M1 Macインスタンスを起動していきます。
今回は、us-east-1(バージニア北部)にて作成していきます。
Dedicated Hosts(専有ホスト)の作成
まずは、AWSコンソールより Dedicated Hosts の作成を行います。
インスタンスファミリーをmac2
、インスタンスタイプを mac2.metal
を指定し作成完了まで進めます。
M1 Mac EC2 インスタンスの作成
続いて、インスタンスの作成を行います。
まず、AMIでは、M1 Mac とするためMac-Arm
の選択を行い、任意のmacOSを選択します。(画像では、macOS Montereyを指定しています)
インスタンスタイプは、mac2.metal
を指定します。
また、高度な詳細
内のテナンシーの設定を行います。
テナンシーを専有ホスト
とし、先ほど作成したDedicated HostsのIDを指定します。
その他、ネットワークの設定などは通常のEC2起動と同じように進めます。
しばらくすると、インスタンスの状態が実行中となり、パブリックIPを使用して接続できるようになります。
接続確認
今回は、SSHによる接続とVNC接続ができるかを試します。
SSH接続
SSH接続は、通常のEC2インスタンスと同様に以下のコマンドをローカルPCで行います。
$ ssh -i 秘密鍵 ec2-user@パブリックIP
接続に成功すると、以下のように表示されます。
VNC接続するためには、Apple Remote Desktop エージェントの起動、アクセス許可を行う必要があるので、SSH接続後、EC2インスタンス上で以下のコマンドを実行します。
$ sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/ARDAgent.app/Contents/Resources/kickstart \ -activate -configure -access -on \ -restart -agent -privs -all
VNC接続時、ログインが求められるので、ec2-userのパスワードを設定を下記コマンドで行います。
$ sudo passwd ec2-user
VNC接続
VNC接続するためには、ポートフォワードし、ローカルPCで接続できるようにします。
まずは、以下のコマンドでローカルポートフォワードを行います。
$ ssh -L 5900:localhost:5900 -i 秘密鍵 ec2-user@パブリックIP
上記実行後、Webブラウザにて vnc://localhost:5900
を開きます。
ユーザ名は ec2-user
、パスワードは先ほど設定したものを入力することで、以下のように M1 Mac へログインできます。
最後に
M1 Mac インスタンスを起動してみましたが、起動自体は思ったよりも簡単にできました。
ぜひ、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
なお、試される場合は、一度AWSドキュメントの確認をオススメします。