技術におけるインクルーシブデザイン思考: すべての人にイノベーションを #AWSreInvent #IDE202

re:Invent2023のセッション「Inclusive design thinking in tech: Fostering innovation for all」についてのレポートです。
2023.12.15

AWS認定トレーニング講師の平野@おんせん県おおいたです。

今日は「Inclusive design thinking in tech: Fostering innovation for all」というタイトルのセッションについてレポートします。

公式セッション紹介(日本語訳)

インクルーシブデザイン思考は、能力、背景、状況に関係なく、すべての人にとってアクセスしやすく有益なテクノロジー製品やサービスを生み出すことを目的としています。テクノロジーを取り巻く環境が進化する中で、インクルージョンと公平な進歩を優先することは極めて重要です。このセッションでは、ソリューション指向のアプローチとしてのインクルーシブ・デザイン思考を紹介し、多様な視点を取り入れること、人間のあらゆる能力を考慮すること、インクルーシブな言葉を使うこと、反復的なプロセスを取り入れることなどの重要な原則を取り上げます。多様なユーザー・ニーズを理解するためのユーザー・リサーチの活用、認知度の向上、インクルーシブ・デザイン・ガイドラインの採用、アクセシビリティ機能の実装、代表的なユーザー・グループによるユーザビリティ・テストの実施など、実践的な戦略を探求します。

オンデマンド動画

概要/オススメポイント

多様性のある全ての人々を尊重する「インクルーシブ」の考えを、組織としてプロダクトのデザインに反映するための取り組みを、Capital One社の事例と共に紹介するセッションです。

インクルーシブデザインを考えるためには「インクルーシブな言葉とイメージ」「多様性の認識」「ユーザー中心のデザイン」が重要な原則となります

また、インクルーシブデザインを取り入れないと、様々な機会損失にもつながります。

Capital One社ではこれまでに様々な取り組みを行ってきました

例えば、チャットで非インクルーシブな表現を投稿しようとすると、専用のボットがそれを指摘し書き直すように促されます。(セッションではデモがあります)

Capital One社での取り組みで得られた重要なポイントは、3つの鍵(会社の価値観,草の根的取り組み,エグゼクティブ・スポンサーシップ)、ガイドライン&フレームワーク、そしてスプリントではなくマラソン、ということです。

そして皆さんに実践してもらいたいことは、次の5つです

インクルーシブ・デザイン・ガイドラインの作成
ユーザーコミュニティとの連携
アクセシビリティ基準の統合
チームの教育
人材の多様化

インクルーシブデザインを実現するためには、組織にそれを浸透させる必要があります。 セッション動画では、その点を詳しく紹介しています。

ぜひより多くの方に視聴頂きたいです。

まとめ

セッションの概要を紹介しました。ご興味があれば上記のリンクよりセッション動画をご覧ください。

また、英語が苦手な方は、YouTubeの概要欄の「文字起こし表示」を活用してみて下さい。例えば文字起こしのテキストを翻訳ツールに簡単にコピペできます。

皆様のスキルアップのお手伝いになれば幸いです。