[新機能]dbt CloudにおけるDevelopment Environmentでユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになりました

2024.02.07

さがらです。

dbt Cloudの新機能として、Development Environment(IDEで開発する際の環境)でユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになりました。

この新機能について、本記事で内容をまとめてみます。

前置き:これまでのdbt Cloudではどうだったのか

これまでのdbt Cloudでは、Development EnvironmentというEnvironment単位で使用するdbtのバージョンを指定するしかできませんでした。

そのため、「新しいバージョンのdbtを試したい」となったときにDevelopment Environmentでdbtのバージョンを変更すると、複数人で開発を行っていると他の開発ユーザーが使用しているdbtのバージョンも変更されてしまうため、影響が出てしまうリスクがありました。

このリスクを避けるためには、開発ユーザーそれぞれでdbtのバージョンを指定できるようになる必要があったのですが、それが今回のアップデートで出来るようになりました!

試してみた

ということで、どのように開発ユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるのか、試してみます。

やること

Develop Environmentでは、dbtのバージョンが「1.6」に設定しています。

このとき、最新バージョンである「1.7」をあるユーザーが試したいという想定で、今回の新機能を使ってバージョンを変更してみます。

手順

右上の歯車マークからProfile settingsを押し、左のメニュー一覧からYour profileCredentialsを押し、変更したいdbt projectを選択します。

右側に開いた画面で、右下のEditを押した後に、User development settingsdbt versionから使用したいdbtのバージョンを選択します。選択後、右下のSaveを押します。

この設定をした上で、IDE上で何かしらのコマンドを実行してみます。すると、ちゃんと選択したバージョンの「1.7」で実行されていることがわかります!

最後に

dbt Cloudの新機能として、Development Environment(IDEで開発する際の環境)でユーザーごとにdbtのバージョンを変更できるようになったので、簡単ですが試してみました。

より組織でdbt Cloudを使う上での利便性が高まった機能だと思います!ぜひ複数人で開発をしていて新しいdbtのバージョンを気軽に試したい場合にはご利用ください。