Google Cloud:ネットワーク関連の特徴【前編】
全世界に存在するリージョン
Google Cloudが所持しているリージョンは世界中に広がっています。
【総務省情報通信審議会資料引用】
総務省IPネットワーク設備委員会-ホームページ
2022 年 8 月時点で、全世界 34 のリージョン 、103 のゾーン、147 のNetwork Edge Locationで構成されています。 日本には東京リージョンと大阪リージョンの 2 つの物理リージョンがあります。
そして何よりもすごいのは、海底ケーブルを通して世界中のリージョンが地つなぎで繋がっているということです。
いわゆる物理的に繋がっていて、この形態がGoogle Cloudの大きな特徴の1つであるグローバルVPCを定義できる所以となっています。
現時点でGoogleのみで7本前後の海底ケーブルを所有している模様で、国ではなく企業規模で何千~何万キロにも及ぶケーブルを複数敷く技術力/人員には目を見張るものがあります?。(ちなみに、共同所有のものは20本前後あるようです)
【総務省情報通信審議会資料引用】
総務省IPネットワーク設備委員会-ホームページ
大きなGoogle Cloudのバックボーンを形成するインフラを確認できたことで、次からはネットワークの特徴について深掘りしていきましょう。
グローバルVPC
AWSやAzureと異なる点としてまず挙げられるのがグローバルで定義できるVPCだということ。
よって、IPのレンジはVPCに定義することはせず、それぞれのサブネットに直接定義していきます。
と言うことはですよ、サブネットはリージョンリソースになる訳です。
同じVPC内は先程説明したGoogleのリージョン間を繋ぐケーブルなどを経由し、閉域な環境下の元で通信ができるので、リージョンごとにVPCを作成すると言う手間がない訳なのです。(控えめに言って、すごいですよね)
Network Service Tiers
今まで述べてきた通り、Google Cloudでは閉域で通信する技術が整っています。
そして、ネットワークの通信についてもNetwork Service Tiersと言うプランが存在していてプレミアムとスタンダードが存在します。(デフォルトではプレミアムが選択されています)
Network Service Tiers を使用すると、インターネット上のシステムと Google Cloud インスタンス間の接続を最適化できます。プレミアム ティアは Google のプレミアム バックボーンでトラフィックを配信し、スタンダード ティアは通常の ISP ネットワークを使用します。
プレミアムティアは、すべてのGoogle Cloud下り(外向き)のデフォルトティアです。スタンダードティアを使用するには、明示的に指定する必要があります。
また、スタンダードティアは使用できる外部IPアドレスに制限などがあり、それぞれの特徴があります。
簡単に言うと、スタンダードティアの特徴はコストメリット、プレミアムティアの特徴は安全で高速な通信です。
プレミアムティアの特徴
Googleの世界中に張り巡らされた100箇所以上のPoPを使用し届けられるため、複数の障害や中断が発生した場合でも、トラフィックを配信し続けられるように設計されています。よって、セキュリティ面や可用性についてもGoogleによって担保されているようです。
下記の図のようになるべくGoogleのバックボーンネットワークを使用してルーティングされます。
【Network Service Tiersの概要から引用】
・グローバル外部IPv4アドレス、IPv6アドレスをサポート
・リージョン外部IPv4アドレス、IPv6アドレスをサポート
スタンダードティアの特徴
プレミアムティアとは相対的に、Googleのネットワークからの送信パケットは、公共のインターネットを使用して配信され、介在する中継プロバイダとISPの信頼性の影響を受けます。料金が安い分、通信のメリットは低くなるようです。
・単一のリージョン内でホストされているサービス向け
・グローバルIPアドレスはサポート対象外で、リージョン外部IP4アドレスについては、IPアドレスがGoogle Cloudの適格リソースで使用されている場合はサポート対象となる
・リージョン外部IPv6アドレスはサポート対象外
また、サポートするリージョンも固定されているようなので、
左記URLからスタンダードティアをサポートするリージョンをご確認ください。
スタンダードティアの料金がプレミアムティアよりも安いのは一言で言うと、 インターネット上のシステムからの送信トラフィックが、ISPネットワーク経由でルーティングされるからです。
上の情報だけをみると、いくら安くてもスタンダードティアを選択するメリットがないんじゃないかな、、と思いますが、以下のような特徴のアプリケーションに有効なようです。
・レイテンシやパフォーマンスの影響を受けにくいアプリケーションでの利用
・VMインスタンスのデプロイやCloud Storageの使用をすべて単一のリージョンで完結する構成の場合
Network Service Tiersの料金
デフォルトではプレミアムティアが選択されているため、料金に応じてスタンダードティアに変更する可能性が出てくると思います。
また、クラウドの特徴の一つでもある、内向きの通信は無料で利用可能です。
(例)オンプレミスからGoogle Cloudへの通信:無料 Google Cloudからオンプレミス:有料
プレミアムティアの料金項目
それぞれの料金について公式から引用します。
(ネットワーキングのすべての料金体系から引用)
注:「世界各地の送信先」には複数のSKUを含めることができますが、毎月の使用量はSKUごとにカウントされます。詳しくは Google Cloud SKUをご覧ください。
米ドル以外の通貨でお支払いの場合は、Cloud Platform SKU に記載されている該当通貨の料金が適用されます。
この料金は、「Cloud CDN」、「CDN Interconnect」、「キャリアピアリング」、「ダイレクトピアリング」、「Cloud Interconnect」のトラフィックには適用されません。 こうしたトラフィックについては Cloud CDN、CDN Interconnect、キャリアピアリング、ダイレクトピアリング、Cloud Interconnectの料金をご覧ください。
スタンダードティアの料金項目
(東京リージョンの場合:リージョンにより差がある)
まとめ
今回はGoogle Cloudの特徴の1つである大規模ネットワーク関連について解説していきました。
デフォルトでもプレミアムティアで構成されているため、基本的にはスタンダードを使用する必要がないかな〜、、と思いました。
グローバル展開するアプリや通信についてのSLAを享受したいとなると、やはりスタンダードでは出来ないので不安が募ると思います。
せっかくGoogleが使用しているバックボーンを料金を払ってでも使うのだから、コストとパフォーマンスのとれたサービスを使用して行きたいですよね?
最後に
美容&健康を守る【タンパク質】
ダイエットだけでなく、健康や美容で必須なのが、タンパク質。
3大栄養素であるタンパク質の日常的な摂取は健康と美容にもとても重要です。
今回はタンパク質の種類についてお伝えします。(次回は覚えていたらタンパク質の選び方です)
タンパク質と言っても、それぞれ含有されているアミノ酸によって変わってきます。さらに人間の体内で合成できない必須アミノ酸を全て含む食物こそが、アミノ酸スコア100%と表記されます。(体内で合成されるものは非必須アミノ酸と言われる)
アミノ酸は約20種類あり、その中でも必須アミノ酸は9種類です。その9種類を摂取すれば、体の健康&美容に必要なタンパク質は補給できる、という訳です。
大体、健康な体づくりのためには体重✖️0.8~1.0gのタンパク質の摂取が推奨されていまして、筋トレ民なら1.5g以上は必要でしょう。
なるべくアミノ酸スコアが高い食品からタンパク質を摂取しましょう!!
教育図書引用:アミノ酸成分表