HHKB Studioが届いたのでセットアップしてみた

2023.12.11

こんちには。

データアナリティクス事業本部 機械学習チームの中村(nokomoro3)です。

先日購入したHHKB Studio (英語配列)が手元に届きましたので、セットアップ方法や使用感などを記事にしたいと思います。

完全に1人のエンジニアの感想ですが、参考になれば幸いです。

(なお、製品は完全に個人購入となっています)

筆者の前提

まず私は2008年からHHKBシリーズの英語配列を使い続けており、歴代のキーボードの変遷は以下の通りです。

ですので、HHKBのキー配列自体には結構慣れている者の感想となります。

また使用しているPCはWindows機となりますので、そちらも前提となります。

結論

結論としてはかなり良く、今使っているHHKB HYBRIDの代わりにメインキーボードとして使って行こうと思いました。

  • 打鍵音はHHKB HYBRIDよりはむしろ静か(打鍵感もスコスコしており、むしろ好み)
  • ポインティングスティックは正直慣れないとなんとも言えない
  • その他細部はかなり良い設計という印象(電源スイッチの分かりやすさ、接続先状態の分かりやすさなど)
  • ジェスチャーパッド左右ともにとりあえずスクロールのみに割り当てて様子見

メイン機の決め手は打鍵音と打鍵感ですね。ポインティングスティックはマウスと仕組みが異なるので、ピタッと狙った位置に止めることがまだ難しい印象です。

ここは慣れもあるかもしれませんで、もう少し使ってみようと思います。

外観

以下のような形です。

裏側の電池カバーを外すと、DIPSWが見えるようになっています。

DIPSWの意味も以下のように記載があります。各種キーの有効化・無効化、スクロール方向の切り替え、DeleteとBackSpaceキーの切り替えなどが可能です。

デフォルトはすべて「Down」ですが、私はDeleteキーをBackSpaceキーに切り替えたい派ですので、SW5をUpにするか、後程説明するキーマップ変更ソフトで変更するようにします。

付属品

付属品は説明書等以外では以下のように、USBケーブル、動作確認用の単3電池4本、ポインティングスティックの換えパッド4つとなります。

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説明書

説明書は付属していますが、ユーザーズガイドとして以下にも公開されていました。

セットアップ

ここからはセットアップをしていきます。

キーマップ変更ツールのインストール

キーマップ変更ツールは以下からダウンロードできます。

ダウンロードしたHHKBStudioKeymapTool_101.exeを実行するとPCにインストールされます。

インストール後に、デスクトップにアイコンは作成されませんでしたので、スタートメニューから起動しました。

起動すると以下のような画面となります。

ファームウェア更新

次にファームウェアを更新する要注意書きもありましたので、以下からダウンロードします。

その後、先ほどのキーマップ変更ツールで、キーボードファームウェア更新を押下します。

すると以下のようなメニューが出てきますので、ダウンロードしたbinファイルを指定します。

なお、今回は既に最新のようでした。

右上のメニューからでもファームウェアおよびツールのアップデート確認はできそうです。

キーマップ編集

デフォルトではDeleteキーにDeleteが割り当たっているので、ここをBackSpaceに変更してみます。

以下を押下します。

すると以下のような画面が出てきますので、変更元のキーをまずは選択します。

次に変更先のキーを選択すると右上の「HHKBへ書き込み」がクリックできるようになるので、クリックして更新を反映します

しばらく待つと以下のダイアログが表示されます。

Bluetoothペアリング方法(必要に応じて)

詳細は以下に記載の通りです。

「Fn + Q」を押下後、「Fn + Ctrl + 数字」でペアリング中状態にすることができます。

ペアリング中にした後は普通のBluetooth機器と同じように進めます。追加を押下します。

一番上をクリックします。

「HHKB-Studio数字」が表示されたらクリックします。

数字を打つように促されるので、HHKB Studioで数字を打ちます。

ペアリングが完了します。

特徴

メカニカルキースイッチ

私も発売当初驚いたのですが、従来の「静電容量無接点方式スイッチ」から「メカニカルキースイッチ」変わっています。

そのため最初は買うことに躊躇していたのですが、世の中のレビューを見るところ、思ったより静かで良いとのことだったので、今回購入に踏み切りました。

かなり大胆な変更だったと思いますが、世の中のレビュー通りで、HHKB HYBRIDと比較するとむしろ静かな打鍵音となっており、打鍵感もスコスコ・コトコトしており、思ったより好みで高級感も感じています。

メイン機にするとの決断はここが大きかったように思います。

ポインティングスティック

やはり特徴にあげられるのがポインティングスティックでしょう。

これについては傾き加減で速度が変わるようなイメージですので、マウスの移動とポインタの移動がある程度線形的に関係している仕組みとは異なり、きちんと狙った位置に止めることは最初の段階では難しそうです。

とはいえ、出先ではマウスを出せないことも多い(特にre:Invent期間中やイベント中のブログ書きなど)ため、こちらは重宝することもありそうだと感じました。

また、注意点としてはポインティングスティックがあることにより、その近辺のG,H,Bの形状が特殊となっているため、キートップ等を交換する際にはこの点は注意が必要となります。

速度調整

ポインティングスティックについては速度調整がいくつかの方法で可能ですので、そちらについても紹介します。

Fn2キーを押しながら速度の調整ができます。なおFn2キーとは、一番下の3つあるキーの中心のキーの呼び名となります。

Fn2キーのキーマップは以下の通りとなっています。

「Spd」というキーがポインティングスティックの速度調整に関わるものです。

  • 速度調整(微調整)
    • Fn2キーを押しながら、ポインティングスティック付近の「B」および「G」でそれぞれ速度の上げ下げができます。
  • 速度調整(4段階指定)
    • Fn2キーを押しながら1,2,3,4キーでSpd1,Spd2,Spd3,Spd4という形で速度が切り替えられます。

設定画面等なしでも速度が調整できるのは魅力的ですね。

パッドの交換

また付属品のところで紹介しましたとおり、ポインティングスティックは交換用のパッドが4つ付属していました。

こちらはある程度消耗品となってくるものと予想されます。

ジェスチャーパッド

4か所でジェスチャーパッドが使用可能です。それぞれ以下が割り当たっています。

  • Left Side (LS) : カーソル上下移動
  • Front Left (FL) : カーソル左右移動
  • Front Right (FR) : ウィンドウ切り替え(Alt + Tab)
  • Right Side (RS) : スクロール上下

カーソルキーは個人的にはFnキーを押しながらで対応できるので、ここは左右共に以下のように設定しました

  • Left Side (LS) : スクロール上下
  • Front Left (FL) : スクロール左右
  • Front Right (FR) : スクロール左右
  • Right Side (RS) : スクロール上下

感度調整

Fn2キーを押しながらジェスチャーパッドの感度の調整ができます

Fn2キーのキーマップは以下の通りです。(再掲)

この中で感度を4段階で切り替えるものがGspd Low, Gspd Mid, Gspd Hi, Gspd Maxとなります。

ここは一旦は「Gspd Low」設定しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事がこれから買おうとされる方やセットアップされる方の参考になれば幸いです。