攻撃者視点を擬似体験出来るボードゲーム「Cyber Attacker Placement」を100円ショップの材料で作ってみた

2023.09.24

こんにちは、AWS事業本部@福岡オフィスのべこみん(@beco_minn)です。

IPAが公開してSNSで話題になったボードゲーム「Cyber Attacker Placement」をご存知でしょうか?

このボードゲームのコンポーネント(ゲームに必要なパーツ)を「丈夫に」、「あまり手間をかけずに」100円ショップにあるアイテムで作成してみました。

実際に使用したアイテムの紹介だけでなく、もっとこうした方が良かったな、という点も含めて記載します。

「Cyber Attacker Placement」とは

「Cyber Attacker Placement」はIPAが公開したボードゲームで、中核人材育成プログラムの卒業プログラムとして第6期生の方々が制作されたものです。

中核人材育成プログラム 卒業プロジェクト 第6期生 | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

ゲームの概要は下記の通りです。

  • プレイ人数:3〜4人
  • プレイ時間:45分〜1時間
  • 学習効果:攻撃者を疑似体験することでセキュリティ対策の重要性を学ぶ。また、初学者に対してセキュリティへの興味を持ってもらう。

その他詳細については上述のサイトをご参照ください。上述のサイトからゲームに必要な各種データをダウンロード可能です。

情報セキュリティにおける攻撃について学習することを目的としているゲームなので、セキュリティ学習への第一歩として使えそうな教材ですね。

ゲームに必要なコンポーネントを作ってみた

「Cyber Attacker Placement」はカードを使ったボードゲームのため、カードを始めとしたサイコロやトークン系の各種コンポーネントを準備する必要があります。

各コンポーネントのデータは上記ページからダウンロード可能です。データは一律PDF形式です。

遊び方マニュアル

各コンポーネントに関する情報やゲームのルールなど、ゲームの遊び方について記されたマニュアルです。

A4サイズで1部印刷しておけば良いと思います。

【材料】

カード

112枚からなるゲーム内で使用するカードです。

PDF形式だと1ページあたり9枚のカードが描かれていて、A4サイズでの印刷が推奨されています。

  • 攻撃カード 48枚
  • セキュリティカード 14枚
  • 脆弱性カード 20枚
  • イベントカード 30枚

カードは普通のコピー用紙に印刷しても良いですが、厚紙での印刷を推奨します。

自分はカードのデータを調整し、ハガキサイズの厚紙にカードを2枚ずつ印刷しました。

ちなみにA4印刷でカードのサイズ(横*縦)は約 65 mm * 約 95 mmです。カードをスリーブで保護したい場合には少し印刷サイズを調整し、汎用的なカードサイズ(63 mm * 88mmなど)に合わせると良いかもしれません。

【材料】

  • セリア
    • 「ホワイトカード(はがきサイズ) 45枚」

サイコロ

4面体サイコロが2個、6面体サイコロが1個です。

6面体のサイコロも、サイコロに表示されている内容が普通のサイコロとは異なります。

それぞれを印刷して組み立てても良いですが、ただのコピー用紙だと強度が足りないかもしれません。

自分は印刷サイズを少し調整し、立方体の木材や四面体のサイコロに印刷した紙を貼り付けました。

【材料】

攻撃者コマ

印刷するデータとしては表面と裏面があります。表面は攻撃者の仮面を模したデザイン、裏面はバツ印です。

4種(色)が各4個必要です。

それぞれをA4コピー用紙に印刷して厚紙に両面貼り付けても良いですが、自分はセリアのクリアおはじきに印刷した紙を貼り付けました。

【材料】

情報キューブ

4種(色) * 30個のトークンです。

提供されているデータではただの四角ですが、用意する手間を考えて自分はクリアおはじきで代用しました。

【材料】

  • セリア
    • 「クリアおはじき」

得点チップ

ゲームの勝敗を決めるための得点チップです。

1点が30枚、3点が10枚です。

こちらも情報キューブと同じクリアおはじきで代用。数字を書いた無地のシールをおはじきに貼っています。

【材料】

  • セリア
    • 「クリアおはじき」
    • 「カラーシール 240枚 大」

メインボード

実際にゲームを進める盤面です。

A4 * 4枚からなり、並べて大きな1枚の盤面として利用します。

こちらはA4用紙に印刷後、厚紙に貼りました。家庭用プリンターだとかなり淡い色になってしまうのでコンビニでカラーコピーした方が良いかも。

【材料】

  • セリア
    • 「A4 板目表紙」

手番リスト

ゲームの進行をスムーズに行うため、プレイヤーに渡す手番リストです。

表紙を除けばA4サイズで1枚のもので、プレイヤーの人数分(4枚)用意しておくことが推奨されています。

【材料】

費用

材料購入にかかった費用は 1,760 円 です。

※コピー用紙を除き、印刷にかかった費用は含めていません。

カラーおはじきは全5色*5枚の30枚入りで、色分けに少し拘ったため7個も購入してしまいました。あまり作りに拘らないのであればもう少し作成費を落とせるかもしれません。

以下、改めて購入した材料名と数量です。

まとめ

このゲームを100均のアイテムで作ってみよう、と思い立ち様々な商品を探してみた結果、セリアの「クリアおはじき」や「TRPG DICE」など、ボードゲームのコンポーネントとして使えそうな商品がたくさんあることが分かりました。

恐らく他にも素材にぴったりな商品はあると思うので、皆さんも是非探してみて下さい。

ちなみに自分はダイソーで買ったケースに入れて保管してます。

以上、べこみんでした。