[Looker] Looker StudioのデータソースをLookerにして可視化する #looker

2023.10.19

BIコネクタを利用して、LookerのExploreをLooker以外のBIツールやGoogle スプレッドシートで参照することができるようになりました。

やること

今回は、LookerのECサイトのExploreをLooker Studioで参照して、こちらの可視化をLooker Studioで作ってみます。

ECサイトのユーザーのロケーション情報をもとにユーザーの男女別総売上を地図上に可視化してみます。

事前準備

Looker Studioでデータソースを定義する前に、Lookerの管理画面でBIコネクタを有効化する必要があります。

管理画面での設定なので、有効化は管理者権限を持ったユーザーが行います。

管理者 > プラットフォーム > BIコネクタ

今回はLooker Studioから参照できればいいので、Looker Studioのみを有効化します。

Looker StudioでLookerをデータソースとして登録する

Looker側でBIコネクタの許可が完了したら、Looker Studioでデータソースを追加します。

左上の作成ボタンから「データソース」を選択します。

選択可能なデータソースの一覧が表示されるので、Lookerを選択します。

Lookerインスタンスの入力を求められるので、入力します。

入力ができたら、Lookerアカウントを接続ボタンを押します。(URLを入力しても白背景のままですが、クリックできます!)

LookerインスタンスのURLは、管理画面の全般 > 設定 > ホストURLから確認することができます。

接続する際の確認事項のポップアップが出てくるので、確認をして同意して続行をクリックします。

接続が完了すると、モデルとExploreの一覧が表示されるので、Looker Studioで可視化したいExploreを選択して、右上の接続をクリックします。

LookerのExploreを指定してLooker Studioで可視化する

接続できると、フィールドの一覧が表示されます。とりあえず、探索したいので右上の青い探索ボタンをクリックします。

はじめに可視化の形式を決定するようなので、バブルマップを選択します。

可視化を選択すると、可視化に必要な項目に勝手にフィールドが選択されてしまうので、全部削除します。

期間ディメンション、フィールド(位置)、色ディメンション、サイズ、色の指標と、フィルターを選択することができるようです。

ひとまず、Lookerで可視化していたフィールドをそれっぽいところにドラッグ&ドロップしで、直近30日にオーダーがあったものに絞りました。

Lookerではユーザーの性別フィールドをピボットして男女別の数字を出していました。何の根拠もなしにツールチップというところにユーザー性別ディメンションを置いてみたら、男女別で集計されました!

サイズと書いてあるところに、オーダー総売上メジャーを置いたらユーザーの購入額に応じてドットの大きさに変化が出ました。

今度は、色の指標というところに、オーダー総売上メジャーを置いたらユーザーの購入額に応じてドットの色の濃さに変化が出ました。

まとめ

Lookerをデータソースにして、さっくりと(大嘘)Looker Studioで可視化をしてみました。

私はLooker Studioを使ったことがなかったので、希望する可視化を完成させられるまでに地味に時間がかかってしまいました。

Lookerを導入したいけど、ビジネスユーザー側に新たなBIツールを使用できるよう学習コストをかけさせたくない場合には、BIコネクタでLookerで定義した指標を使ってもらいつつ、ユーザーの使い慣れたBIツールで可視化をして貰えばいいので、Lookerをセマンティックレイヤーを定義するツールとして使う場合には便利な機能だと思いました。

注意点

こちらに記載の通り、LookerのExploreを閲覧する権限があるユーザーはLooker Studioで対象のExploreをデータソースとして指定することができます。

また、Lookerをデータソースとしたレポートの閲覧にも、Lookerのデータにアクセスできる権限を持ったユーザーである必要があります。

Lookerのユーザーがない人に、私が先ほど作成した可視化をレポートにして共有してみたのですが、下の図のように権限がないと怒られてしまいました。

今すぐ承認をクリックすると、先ほどの注意事項と同じものが出てきて、続行を押すと、

Lookerのログイン画面が出てくるとのことでした。

Lookerをデータソースに指定すると、Lookerのデータを閲覧する権限を持ったユーザーである必要がある点に注意が必要です。