[レポート]RISE with SAP on AWSでビジネスプロセスを変革しよう #reinvent #ENT209

[レポート]RISE with SAP on AWSでビジネスプロセスを変革しよう #reinvent #ENT209

Clock Icon2023.02.19

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データアナリティクス事業本部の鈴木です。

AWS re:Invent 2022の、セッション番号ENT209の『Transform your business processes with RISE with SAP on AWS』を聴講したのでレポートです。

セッションについて

登壇者

  • Cristina Greysman, WW Head of SAP on AWS Partner & Alliance Strategy, AWS
  • Soulat Khan, Global Head of SAP Technical Alliance and Innovation, Amazon Web Services

Session level

200 - Intermediate

Session type

Breakout Session

動画

セッション概要

企業はその優位性を保つため、価値をどのように創り提供するかという方法を再発明し続ける必要があります。その必要性はますます認識されるようになっています。

一部の企業においては、オンプレミスのERPシステムで実行されている重要なビジネスプロセスを近代化することを意味します。既にERPシステムを導入していない企業においては初めての機会になります。

本セッションでは、RISE with SAP on AWSが、どのようにモダンで持続可能なインテリジェント・エンタープライズへの変革を支援できるかご紹介します。

発表概要

内容ごとに主要なスライドと概要をご紹介します。詳細な内容についてはぜひ動画をご視聴ください。

AWS上でSAPのシステムを構築する理由

企業において、RISE with SAP on AWSで、ビジネスプロセスを最適に変革するといったイノベーションは重要です。例えば、1970年のFortune 500の企業のうち、現在も存在しているのはわずか16%、2000年時点では46%しかありません。

Fortune 500

アマゾンの創業者であるJeff Bezosの言葉の通り、アジリティは最も効果的です。アジリティを高め、競争上の優位性を維持するため、多くのお客様はますますクラウドに移行するようになっています。

アジリティに関する言葉

ITチームはクラウドを利用することで、オンプレミスに比べて3倍以上の機能を提供できることが分かっています。また、クラウドの活用に習熟した企業は、オンプレミスに比べて55%も早く機能を市場投入できることも分かっています。AWSが今年行った世論調査では、Cレベルの経営者の98%が、デジタル変革にはクラウドが不可欠だと回答しているのも、それが理由です。AWSが2022年10月に依頼したSAPのインサイダー調査では、お客様がRISE with SAPの導入の決断に影響を与えた要因の第1位に、SAP Business Technology Platform(SAP BTP)などのイノベーション機能が挙げられています。

アジリティへの貢献

Zalando、LION、INVISTAはSAP on AWSが特に大きな効果を上げている3社です。

SAP on AWSが大きな効果を上げている3社

この3社にとどまらず、業界や地域を問わず何千ものお客様が、ミッションクリティカルなSAPシステムのプラットフォームとしてAWSを選択しています。AWSはこれらのお客様との業務を通して経験を積んでいるため、新しいお客様がAWSでSAPを運用することを決断したとき、その経験を還元することができます。

多くの顧客に利用されるSAP on AWS

RISE with SAPについて

RISE with SAPは、SAPが2021年に発表したサービスで、SAP S/4HANA Cloudなど、アプリケーション・プラットフォーム・ツール・サービスをバンドルしたサブスクリプションベースのソリューションです。

RISE with SAPについて

以下はRISE with SAPのお客様である4社です。RISE with SAPのお客様は、プロセスを変革しイノベーションを加速するための実証済みの機能をサブスクリプションで利用できます。

RISE with SAPのお客様

RISE with SAPを選ぶ理由

SAP on AWSでどのようにビジネスを変革できるのか

SAPは、オペレーション全体のオーバーヘッドを削減し、より収益拡大に注力するために、BTPなどのソリューションおよびAWSサービスを活用し、差別化のためのレイヤー(図中のDIFFERENTIATIONレイヤー)の構築に注力することをお勧めしています。

AWSではre:Invent2022時点でAWSでは300を超えるサービスを提供しており、それらとSAPを組み合わせた支援の経験を持っています。

RISE with SAPとAWSの組み合わせ

AWSのサービス数

BTPサービスは、お客様のトランスフォーメーションの簡素化とスピードアップを支援しますが、そのうち29は意図的にAWS上にのみ構築されており、RISE with SAPとAWSとで一緒にシステムを構築して頂ければと思っています。

29のBTPサービス

例えば、レポート・ダッシュボードを構築してビジネスアプリケーションに埋め込み、リアルタイムの意思決定ができるようにするためのSAP Analytics Cloud Embedded Editionや、分析レポートで地理空間データを活用するSAP HANA SpatialやSAP Graphがあります。

SAP BTP on AWSでリアルタイムの洞察を得る

11のSAP BTPのAI/ML・IoT・RPAサービスのうち、10についても意図的にAWS上だけで構築されています。

AI/ML・IoT・RPA

S/4HANAへの移行の簡易化

SAPのお客様の90%が、ビジネスプロセスを実現するために、数千に及ぶカスタムコードオブジェクトを使用していることが、ASUGとの最近の調査で分かりました。現在、AWSサービスを活用してカスタムコードを置き換えることに加えて、SAPと協力してBTPのローコード・ノーコードツールを活用し、AWS上でお客さまに新しいSAPイノベーションを提供できるようにしようとしています。

90%のお客様がカスタムコードを利用している

これを実現するため、SAPと共同でJoint Reference Architectureを提供しています。

Joint Reference Architecture

構成の近代化

AWSはSAPと10年以上にわたって共同でイノベーションを行い、お客様やパートナーに新しいサービスやイノベーションを提供してきました。

AWSとSAPのあゆみ

我々は5年以上前にSAPと提携し、AWS上で最初のHANAパブリッククラウドを提供しましたし、現在では世界の9つの地域でSAP BTPを稼働させています。SAPのようなミッションクリティカルなワークロードを運用する上では、信頼性は非常に重要ですが、AWS上に構築することでそれを高めることができます。

RISE with SAPワークロードの信頼性

AWSは現在、お客様の二酸化炭素排出量を80%近く削減することができており、2025年までに私たちが目指している、100%再生可能エネルギーで電力を供給できるようになれば、最大で96%削減することができます。

サステナビリティ

今年発表されたサービスや、AWS for SAPへの移行を加速するために利用できるサービスです。

SAP on AWSの新しい情報

AWS for SAPを検討している方向けの情報

AWSのプロフェッショナルサービスまたはAPNパートナーが提供する、半日または1日のディスカバリーワークショップを受けることができるほか、様々なサポートやプログラムがあります。

Next Step

77社のSAPコンピテンシー・パートナーを活用することもできます。

SAPコンピテンシー・パートナー

もっと詳しく知りたい方は、SAP and AWS Hubをご覧になることをお勧めします。このサイトでは、さまざまなコンテンツにアクセスすることができます。SAPとAWSが一緒に取り組んでいる具体的な事柄や、RISE with SAP on AWSの成功事例について書かれたebookがあります。

SAP and AWS Hub

まとめ

まとめのスライドです。

まとめ

最後に

AWS re:Invent 2022の、セッション番号ENT209の『Transform your business processes with RISE with SAP on AWS』のレポートでした。

発表内で言及されたJoint Reference Architectureですが、re:Invent 2022のセッションでPRT105の『Accelerate value for your business SAP & AWS reference architecture』というLightning talkがあったのでビデオへのリンクをご紹介します。

また、Amazon Web Services ブログにも以下の記事がありましたので、合わせて学ぶとより理解が深まりそうです。

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