NotionQAがベータ版でも快適すぎた #Notion

NotionQAのベータ版が公開されました。少し便利になった検索機能くらいの予想をしていましたが、専用UIから文章の原典提示等予想外に作り込まれたものでした。触ってみた感想交えてのレポートです。
2023.11.16

NotionQAのベータ版が公開されました。利用するためにはNotion AIプランの契約が必要です。

全体検索のついでみたいなものだと思っていましたが、予想以上の作り込みとなっていました。

プライベートアカウントにて試した上での具体的な使い方と、そのほかのポイントについてまとめています。

使い方

開始点は右下です。

クリックすると以下のダイアログが出てきます。ベータ特有の注意事項等も出てます。

使い方はシンプルで、よくあるチャットボットのように質問するだけ。

返信内容は自然な文章になるよう整形されており、原典は全てNotionワークスペース上のドキュメントベースになっています。外部は一切見に行きません。プライベートWikipediaような代物です。Notion内で資料が充実するほどにNotionAIの返信も正確になるわけですね。

文中に数字が並んでいますが、これらは原典となるページへのリンクです。

該当する返信用要素がなかった場合

ありませんでした、と返してくれます。英語記述なので人によっては読み慣れないかもしれません。

欲しいと思ったオプション

NotionQAへのポストですが、このやりとりそのものがブロック化できると相当楽だなと思いました。案外質問内容を考えるのも大変だったりします。

あとがき

NotionQAを利用したい場合、NotionAIプランを有効にする必要があることは先述しました。料金としては以下の通り。年額プランはNotionをフリープラン以外で利用している場合のみ選択可能です。

料金 割引率
月契約 US$10 0%
年契約 US$80 20%

Notionのデータを利用してのQAシステム構築は思いつくものですが、NotionQAは構築にかかったであろう時間をカットしてくれます。費用についても構築・継続メンテナンスコストを考慮すると大幅に抑えることができるケースもあるでしょう。

個人利用の場合は「Google検索で賄えるのでは」と思われそうですが、外部に出せない情報が山のような状態に対してセキュリティを維持しつつ、チャットボットインターフェイスを提供し、問に対して複数のリソースを元に人が読める文章を作成し、且つ原典も提示してくれるシステムを年間US$80程度で使えるわけです。自前で作ろうとしたら相応なコストと時間を要することでしょう。外部の参考情報が原典として欲しい場合はスクラップするか、ChatGPTとやり取りしてSave To Notionでキープする手もあります。

NotionQAはページが存在していればAIが読みに行ってくれます。ページ上のNotionAI指示は該当ページ内のみしか参照しなかったため、かなりの進歩です。定期的に蓄積していくことで、より精度の高くなる辞書として優れた仕組みとなりえるため、今後も活用していきたいところです。