箱の外で考える

2024.02.12
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
目の前の難題をどうしても解決できないとき。どうやって解決すればいいか思いもよらないとき。いつも通りの解決策を使ってみたが、なぜかうまくいかないとき。
こういったときに、固定観念の外にでることで解決できる場合があります。よく「箱の外で考える」と表現される考え方です。
今回は、箱の中で考えることと箱の外で考えることを対比しつつまとめます。

箱の中で考えること

箱の中で考えることは既存の枠組みや固定観念を元にして考えることです。
固定概念は組織における定石かもしれませんし、個人の中の定石かもしれません。
取り組む対象が定番の考え方の枠内にある場合や、複数の選択肢を検討するまでもなく課題の所在や解決策の選択肢が1つの結論になりやすい場合は、箱の中で考えると素早く対応できて円滑です。
一方で、箱の中で考え続けることによって、なかなか問題を解決できないとき、その要因になっている環境や他者に責任を転嫁し、不平不満を募らせてしまうこともありえます。人や環境は短期間で簡単に変化するものでは無いですし、「変えることができる部分に着目する」という発想の転換が必要です。

箱の外で考えること

箱の外で考えることは既存の枠組みや固定観念の外で考えることです。
前提を疑う。視点を変える。抽象化して考える。他領域の考え方を試してみる。これらのような柔軟な思考です。
取り組む対象が定番の考え方の枠外にある場合や、試行錯誤が必要になるような場合は、箱の外で考える必要性がでてきます。
箱の外で考える際のポイントとしては
  • 前提を疑うこと
  • 多様な視点で考えること
  • 抽象化して考えること
  • マインドワンダリングを活用すること
などがあります。なお、マインドワンダリングは散歩中やシャワー中など心がさまよっている状態です。発想を刺激しやすいと言われています。

箱の外で考えることが必要な例

問題の解決策を1つのみだと思い込んでいるケース

取り組んでいる問題の解決策が1つのみだと思いこんでいて、その内容が不適切にも関わらず、それが唯一の正解と考えて他の選択肢を検討できない場合、解決できずに煮詰まる場合があります。
この場合、多様な選択肢を検討する必要があります。

変えることが難しい課題に取り組むケース

取り組んでいる問題が人の価値観や感情など、短期間で変化が難しい要因に基づいている場合、解決できずに煮詰まる場合があります。
この場合、与えられた期間での解決が難しいのであれば、他者の変化は長期的にじっくりサポートしつつ、別の方法を検討する必要があります。

前提が変化しているケース

市場、組織、チームなど周囲の環境が変化し、取り組み方を変える必要があるはずが、つい同じアプローチで挑んでしまう場合があります。
この場合、新しい前提に合わせたアプローチが必要になります。

まとめ

箱の中で考えることと箱の外で考えることを対比しつつまとめました。

箱の中で問題なく物事が進んでいる場合や、すでに最善の選択肢を選べている場合は箱の外で考える必要はありませんが、すべての業務が箱の中の思考で収まるとは限りません。オプションとして、箱の外で考える選択肢をもっておけるとよいでしょう。