[AWS値下げ] Amazon IVSでLow-Latency Streamingのライブ動画出力料金が引き下げられています! [日本では約3割引〜]

Amazon IVSの低遅延配信の際のライブ動画出力料金が値下げされ、また使用量に対する階層が増え割引率が多くなりました。日本向けでは約3割の値下げにはじまり、たくさん使用することで最大約4割8分、これまでの半額近い料金での使用が可能になっています!
2023.08.29

はじめに

清水です。本エントリでお届けするAWSアップデート情報はこちら!AWSのマネージド型ライブストリーミングソリューションであるAmazon Interactive Video Service (Amazon IVS)でLow-Latecy Streamingのライブ動画出力に対する料金が変更されました、値下げです!(2023/08/09付でポストされたアップデート情報になります。)

IVS Low-Latency Streamingのライブ動画出力に対する料金は視聴者が接続しているサーバの場所によって変わりますが、特に引き下げ幅が最も大きいのは韓国で50%の値下げになります!続いてインドの46%の値下げ、台湾の43%と続きます。おそらく皆々様が最も気になるであろう、日本の値下げ幅は29%です!またこれらは階層化された最も少ない使用量での料金になります。今回、この使用量に対する階層が増え、使用量が多くなるほど、より安価にIVSを利用できるようになりました。例えば、最上位の階層となる月あたり500,000時間超の使用では、日本の値下げ幅は48%、最も値下げ幅の大きいインドでは61%引きとなります。

Amazon IVSはLow-Latency StreamingとReal-Time Streamingの二本立て

本題のLow-Latency Streamingのライブ動画出力料金の値下げの話に入る前に、IVSのLow-Latency Streamingについて抑えておきましょう。2020年7月のリリース時から3秒未満の超低遅延配信をAmazon IVSでは特徴としてきました。

さらに2023年4月にはMultiple Hostsという機能がリリースされます。IVSでオンラインミーティングのようなリアルタイムでのやり取りが可能になり、またそれをIVSから超低遅延(3秒ほどの遅延)で配信する、といったことが可能になりました。リアルタイムでやり取りが可能な仮想的な場所であるStageへの参加者については、Multiple Hosts機能リリース当時は12人と制限されていましたが、先日2023年8月には視聴者数が同時10,000人をサポートするアップデートがありました。あわせて遅延については300ミリ秒と明記され、機能名称も装い新たにReal-Time Streamingとなりました。

このReal-Time Streaming機能のリリースとあわせて、Amazon IVSリリース当時からあった超低遅延配信(3秒ほどの遅延での配信)はLow-Latency Streamingと呼ばれるようになったわけです。今回のIVSの値下げはこの従来からあるLow-Latency Streamingに対するものとなります。

Low-Latency Streamingで発生する料金と値下げ対象

続いてはAmazon IVSのLow-Latency Streaming利用時に発生する料金と、今回の値下げ対象について確認してみましょう。IVS Low-Latency Streamingではライブ動画入力ライブ動画出力のそれぞれで料金が発生します。

前者のライブ動画入力ではStreaming SoftwareなどからIVSのChannelに映像を打ち上げている時間に対して料金が発生します。トランスコードの有無や配信画質など、Channel Typeの違いで時間あたりの単価が変わります。

Amazon Interactive Video Service の料金

後者のライブ動画出力についてはIVSのChannelがどのぐらい視聴されたか、その時間に対して料金が発生します。視聴された(配信された)解像度(SD/HD/Full HD)のほか、どの地域のサーバから配信されたか(視聴者がどの地域のサーバに接続しているか)によって時間あたりの単価が変わってきます。

Amazon Interactive Video Service の料金

今回の値下げは、後者のIVS Low-Latency Streamingのライブ動画出力に対する値下げとなります。

値下げ内容について確認してみる

さて、IVS Low-Latency Streamingのライブ動画出力に対する値下げについて、実際に確認してみましょう。すでに先述の章で値下げされた最新の料金のスクリーンショットを掲載していますが、改めて、特に多くの方が気になるであろう日本向けの料金をチェックしてみましょう。値下げ後の新たな料金(2023/08/29時点)は以下のようになります。

Amazon Interactive Video Service の料金

新たな料金を確認しつつ、これまでの料金(旧料金)についても振り返ってみましょう。IVSの料金ページにはすでに旧料金の情報は掲載されていませんが、いつものごとくInternet Archive Wayback Machineで確認してみました。日本語の料金ページについては2023/06/08の時点のページ、英語の料金ページについては2023/04/16の時点のページが今回の値下げ前の最新の情報として確認できました。

IVSの2023/06/08時点の日本語の料金ページ最新版の(値下げされた)料金ページを確認してみましょう。基本となる最初の10,000時間に対する1時間あたりの単価が、SDで$0.0650から$0.0460へ、HDで$0.1300から$0.0920へ、そしてFull HDでは$0.2600から$0.1840と、29%の値下げが実施されていることが確認できます。

さらに、これまでは月あたり最初の10,000時間と10,000時間以上の2つの料金階層のみでした。しかし新たな料金体系では、最初の10,000時間のほか、次の40,000時間(10,000時間以上50,000時間まで)、次の100,000時間(50,000時間以上150,000時間まで)、次の350,000時間(150,000時間以上500,000時間まで)、500,000時間超と5つの階層に料金がわかれました。使えば使うだけ料金単価が下がります!500,000時間超の階層でみれば、これまでの10,000時間以上の価格帯と比べておよそ48%の値下げ(例えばFull HDなら$0.2400から$0.1240)となっています!!

Amazon Interactive Video Service の料金(Internet Archive Wayback Machine 2023/06/23時点)

値下げ率についてまとめてみる

IVS Low-Latency Live Video Output Costsの値下げ内容の俯瞰として、日本向け(日本のサーバに接続した場合)の料金を確認してみました。IVSのLive Video Output Costsの料金としてはこの日本向けの他に、北米、欧州、南米、台湾、韓国、オーストラリア、インドの7つの請求リージョンが存在します。「請求リージョン」は視聴者が接続したサーバに対する料金区別ですね。なお日本については、「日本、香港、東南アジア」の請求リージョンとなります。

ここでは各請求リージョンの新旧料金を比較して、値下げ率をまとめてみます。各請求リージョンで配信元解像度、SD、HD、Full HDそれぞれを別の表としてまとめました。各解像度の定義は以下となります。(IVSの料金ページより

  • SD(標準解像度/Standard Definition)
    • 解像度が480以下
  • HD(高解像度/High Definition)
    • 解像度が480超から720以下
  • Full HD(フル高解像度/Full High Definition)
    • 解像度が720超から1080以下

また値下げ率は1-(新価格÷旧価格)の割合で表記しました。料金については小数点以下4桁、値下げ率については小数点以下2桁で表示しています。

旧料金については「最初の10,000時間」と「10,000時間以上」の2つの料金階層しかなく、対して新料金は「最初の10,000時間」、「次の100,000時間」、「次の350,000時間」、「500,000時間超」の5つの料金階層です。比較の際には、旧料金の「10,000時間以上」を新料金の「次の40,000時間」、「次の100,000時間」、「次の350,000時間」、「500,000時間超」とそれぞれ比較しました。(旧料金で「10,000時間以上」は、新料金の「最初の10,000時間」以外のすべての料金階層と比較されるというぐあいです。)

各請求リージョンで比較を確認するとわかりますが、配信元の解像度による新旧料金の違いはきれいに、HDがSDの倍、そしてFull HDがHDの倍(つまりFull HDはSDの4倍)となっています。そのため、解像度による値下げ率の違いは特にありませんでした。

値下げ率は請求リージョンそれぞれで違いがありますが、1ヶ月あたりの配信時間に対する値下げ率の違いも顕著です。つまり、使えば使ったぶんだけ料金単価がどんどん下がるということですね。最大の値下げ率はインドの請求リージョンで「500,000時間超」の場合の61.25%でした。なお、基本的には1ヶ月あたりの配信時間の階層が増えればその分、値下げ率も上がるのですが、一部請求リージョンでは値下げ率のみでみると、「最初の10,000時間」のほうが「次の40,000時間」よりも大きい、というケースがありました。南米や韓国などですね。ただし、その違いは1%以下で誤差程度と考えます。また当然時間あたりの単価としては、配信時間が多いほうが安価になっています。

北米(North America)

AWS What's Newのポストでも(「最初の10,000時間」の)値下げ率が4%と、他請求リージョンに比べるとインパクトが少なかった「北米」請求リージョンですが、その理由はもともと他リージョンに比べると安価だったからですね。それでも「500,000時間超」の場合については30%超えの値下げ率となっています。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0375 $0.0360 4.00%
次の40,000時間 $0.0350 $0.0330 5.71%
次の100,000時間 $0.0350 $0.0300 14.29%
次の350,000時間 $0.0350 $0.0280 20.00%
500,000時間超 $0.0350 $0.0240 31.43%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0750 $0.0720 4.00%
次の40,000時間 $0.0700 $0.0660 5.71%
次の100,000時間 $0.0700 $0.0600 14.29%
次の350,000時間 $0.0700 $0.0560 20.00%
500,000時間超 $0.0700 $0.0480 31.43%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1500 $0.1440 4.00%
次の40,000時間 $0.1400 $0.1320 5.71%
次の100,000時間 $0.1400 $0.1200 14.29%
次の350,000時間 $0.1400 $0.1120 20.00%
500,000時間超 $0.1400 $0.0960 31.43%

欧州(Europe)

北米と同様「最初の10,000時間」の値下げ率が4%の「欧州」請求リージョンですが、よく確認してみると旧料金で、新料金とも北米と同じ料金となっていました。値下げ率も同様で、「500,000時間超」では30%超えの値下げ率となっています。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0375 $0.0360 4.00%
次の40,000時間 $0.0350 $0.0330 5.71%
次の100,000時間 $0.0350 $0.0300 14.29%
次の350,000時間 $0.0350 $0.0280 20.00%
500,000時間超 $0.0350 $0.0240 31.43%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0750 $0.0720 4.00%
次の40,000時間 $0.0700 $0.0660 5.71%
次の100,000時間 $0.0700 $0.0600 14.29%
次の350,000時間 $0.0700 $0.0560 20.00%
500,000時間超 $0.0700 $0.0480 31.43%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1500 $0.1440 4.00%
次の40,000時間 $0.1400 $0.1320 5.71%
次の100,000時間 $0.1400 $0.1200 14.29%
次の350,000時間 $0.1400 $0.1120 20.00%
500,000時間超 $0.1400 $0.0960 31.43%

南米(South America)

「南米」請求リージョンでは、基本となる「最初の10,000時間」で30%の値下げとなっています。「次の40,000時間」では少しだけ値下げ率が低くなりまり29.09%となります。「500,000時間超」では50%目前の49.09%の値下げ率です!

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0600 $0.0420 30.00%
次の40,000時間 $0.0550 $0.0390 29.09%
次の100,000時間 $0.0550 $0.0350 36.36%
次の350,000時間 $0.0550 $0.0320 41.82%
500,000時間超 $0.0550 $0.0280 49.09%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1200 $0.0840 30.00%
次の40,000時間 $0.1100 $0.0780 29.09%
次の100,000時間 $0.1100 $0.0700 36.36%
次の350,000時間 $0.1100 $0.0640 41.82%
500,000時間超 $0.1100 $0.0560 49.09%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.2400 $0.1680 30.00%
次の40,000時間 $0.2200 $0.1560 29.09%
次の100,000時間 $0.2200 $0.1400 36.36%
次の350,000時間 $0.2200 $0.1280 41.82%
500,000時間超 $0.2200 $0.1120 49.09%

日本、香港、東南アジア(Japan, Hong Kong, and South East Asia)

先ほども確認した通り、日本を含む「日本、香港、東南アジア」請求リージョンでは、「最初の10,000時間」で29.23%の値下げ率です。ほぼ30%。「次の40,000時間」になるとちょうど30%の値下げ率になります。また「500,000時間超」となると半額に近い48.33%の値下げ率です。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0650 $0.0460 29.23%
次の40,000時間 $0.0600 $0.0420 30.00%
次の100,000時間 $0.0600 $0.0390 35.00%
次の350,000時間 $0.0600 $0.0350 41.67%
500,000時間超 $0.0600 $0.0310 48.33%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1300 $0.0920 29.23%
次の40,000時間 $0.1200 $0.0840 30.00%
次の100,000時間 $0.1200 $0.0780 35.00%
次の350,000時間 $0.1200 $0.0700 41.67%
500,000時間超 $0.1200 $0.0620 48.33%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.2600 $0.1840 29.23%
次の40,000時間 $0.2400 $0.1680 30.00%
次の100,000時間 $0.2400 $0.1560 35.00%
次の350,000時間 $0.2400 $0.1400 41.67%
500,000時間超 $0.2400 $0.1240 48.33%

台湾(Taiwan)

「台湾」請求リージョンでは「最初の10,000時間」で42.50%(四捨五入で43%)の値下げ率となります。「1ヶ月あたりの配信時間」の階層が上がると値下げ率も上がり、「500,000時間超」では58.67%の値下げ率です。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0800 $0.0460 42.50%
次の40,000時間 $0.0750 $0.0420 44.00%
次の100,000時間 $0.0750 $0.0390 48.00%
次の350,000時間 $0.0750 $0.0350 53.33%
500,000時間超 $0.0750 $0.0310 58.67%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1600 $0.0920 42.50%
次の40,000時間 $0.1500 $0.0840 44.00%
次の100,000時間 $0.1500 $0.0780 48.00%
次の350,000時間 $0.1500 $0.0700 53.33%
500,000時間超 $0.1500 $0.0620 58.67%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.3200 $0.1840 42.50%
次の40,000時間 $0.3000 $0.1680 44.00%
次の100,000時間 $0.3000 $0.1560 48.00%
次の350,000時間 $0.3000 $0.1400 53.33%
500,000時間超 $0.3000 $0.1240 58.67%

韓国(South Korea)

「韓国」請求リージョンでは、「最初の10,000時間」では他請求リージョンと比べ最大の50%の値下げ率となります。1ヶ月あたりの配信時間が少なくても従来の半額に、、すごいですよね。「次の40,000時間」では値下げ率が49.79%少しだけ下がりますが(四捨五入すれば50%で同等です)、「次の100,000時間」以降は配信時間階層が増えると後に値下げ率も上がり、「500,000時間超」では54.47%の値下げ率となります。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1250 $0.0625 50.00%
次の40,000時間 $0.1175 $0.0590 49.79%
次の100,000時間 $0.1175 $0.0570 51.49%
次の350,000時間 $0.1175 $0.0555 52.77%
500,000時間超 $0.1175 $0.0535 54.47%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.2500 $0.1250 50.00%
次の40,000時間 $0.2350 $0.1180 49.79%
次の100,000時間 $0.2350 $0.1140 51.49%
次の350,000時間 $0.2350 $0.1110 52.77%
500,000時間超 $0.2350 $0.1070 54.47%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.5000 $0.2500 50.00%
次の40,000時間 $0.4700 $0.2360 49.79%
次の100,000時間 $0.4700 $0.2280 51.49%
次の350,000時間 $0.4700 $0.2220 52.77%
500,000時間超 $0.4700 $0.2140 54.47%

オーストラリア(Australia)

「オーストラリア」請求リージョンでは「最初の10,000時間」で41.18%の値下げ、「500,000時間超」では57.50%の値下げ率となります。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0850 $0.0500 41.18%
次の40,000時間 $0.0800 $0.0470 41.25%
次の100,000時間 $0.0800 $0.0430 46.25%
次の350,000時間 $0.0800 $0.0390 51.25%
500,000時間超 $0.0800 $0.0340 57.50%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1700 $0.1000 41.18%
次の40,000時間 $0.1600 $0.0940 41.25%
次の100,000時間 $0.1600 $0.0860 46.25%
次の350,000時間 $0.1600 $0.0780 51.25%
500,000時間超 $0.1600 $0.0680 57.50%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.3400 $0.2000 41.18%
次の40,000時間 $0.3200 $0.1880 41.25%
次の100,000時間 $0.3200 $0.1720 46.25%
次の350,000時間 $0.3200 $0.1560 51.25%
500,000時間超 $0.3200 $0.1360 57.50%

インド(India)

最後に「インド」請求リージョンです。「最初の10,000時間」では45.88%(四捨五入して46%)の値下げ率、「500,000時間超」を超えた場合は請求リージョン全体で最大の61.25%の値下げ率となります。

SD

1ヶ月あたりの配信時間 SD - 旧料金 SD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.0850 $0.0460 45.88%
次の40,000時間 $0.0800 $0.0420 47.50%
次の100,000時間 $0.0800 $0.0390 51.25%
次の350,000時間 $0.0800 $0.0350 56.25%
500,000時間超 $0.0800 $0.0310 61.25%

HD

1ヶ月あたりの配信時間 HD - 旧料金 HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.1700 $0.0920 45.88%
次の40,000時間 $0.1600 $0.0840 47.50%
次の100,000時間 $0.1600 $0.0780 51.25%
次の350,000時間 $0.1600 $0.0700 56.25%
500,000時間超 $0.1600 $0.0620 61.25%

Full HD

1ヶ月あたりの配信時間 Full HD - 旧料金 Full HD - 新料金 値下げ率
最初の10,000時間 $0.3400 $0.1840 45.88%
次の40,000時間 $0.3200 $0.1680 47.50%
次の100,000時間 $0.3200 $0.1560 51.25%
次の350,000時間 $0.3200 $0.1400 56.25%
500,000時間超 $0.3200 $0.1240 61.25%

まとめ

Amazon IVS Low-Latency StreamingのLive Video Output Costs(ライブ動画出力料金)の値下げについてまとめてみました。日本向けでは約3割の値下げ、さらに料金階層が増え、1ヶ月あたりの配信時間が500,000時間を超えると日本では約4割8分、これまでの半額に近い料金にまで値下げされます!

これらの値下げされた新しい料金は2023/08/01以降、有効になるということです。What's Newのポストなどに記載はありませんが、ほかAWSサービス同様、特にユーザ側が設定などを変更しなくても自動的に引き下げられた新たな料金が適用される認識です。(個人的にここ最近は、この「放っておいても勝手に値下げされる」AWSの特徴を実感する機会が少なかった印象なのですが、ひさしぶりに実感できたなと。)

また今回、改めてIVSのライブ動画出力料金についてまとめてみて、請求リージョンごとの料金の違いが大きいな、とも感じました。今回の料金改定、値下げ幅が大きい請求リージョンは、これまでわりと高価だったところが比較的安価になった、という見方もできそうです。ただそれでも、今回最も値下げ率が小さかった北米、欧州が最安ではあります。他AWSサービスであれば、コストとの兼ね合いで(他の何かを犠牲にして)最安のリージョンを選択する、ということも可能です。しかしIVSのライブ動画出力については視聴者の地理的要因(接続するサーバ)によって請求リージョンが決まってきます。運用者側からコントロールできないことであるからこそ、わりと高価な請求リージョンの大幅な値下げというのは嬉しいなと思いました。