この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。
困っていた内容
AWS Transfer Family の S3 に対して､WinSCP でファイル転送等をしようとした際に下記のようなエラーが表示されます｡
解決策を教えて下さい｡
エラー
ファイル
ファイル名のアップロードは成功しましたが､パーミッション/タイムスタンプの設定中にエラーが発生しました｡問題が解決しない場合は､パーミッションの設定･タイムスタンプの設定を無効にするか､パーミッション設定時のエラーを無視するように設定してください｡
サポートされていない操作です エラー コード: 8 (US-ASCII) からのエラー メッセージ: SETSTAT unsupported
どう対応すればいいの？
AWS Transfer Family にて SETSTAT エラーを回避するために､ ENABLE_NO_OP を設定してください｡
1, 現在ご利用のサーバーが "SetStatOption": "DEFAULT" になっていることを確認します｡
- 【s-SFTPホスト名】には､『s-』から始まる AWS Transfer Family のホスト名へ変更してください｡
実行するコマンド
aws transfer describe-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --query Server.ProtocolDetails実行例
$ aws transfer describe-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --query Server.ProtocolDetails
{
"PassiveIp": "AUTO",
"TlsSessionResumptionMode": "ENFORCED",
"SetStatOption": "DEFAULT"
}2, SETSTATコマンドを無効化します｡
実行するコマンド
aws transfer update-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --protocol-details SetStatOption=ENABLE_NO_OP実行例
$ aws transfer update-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --protocol-details SetStatOption=ENABLE_NO_OP
{
"ServerId": "【s-SFTPホスト名】"
}3, SETSTATコマンドが無効化されているかを確認します｡
"SetStatOption": "ENABLE_NO_OP"になっていれば変更完了です｡
実行するコマンド
aws transfer describe-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --query Server.ProtocolDetails実行例
$ aws transfer describe-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --query Server.ProtocolDetails
{
"PassiveIp": "AUTO",
"TlsSessionResumptionMode": "ENFORCED",
"SetStatOption": "ENABLE_NO_OP"
}再度､WinSCPで AWS Transfer Family の S3 にファイルをアップロードすると回避されている事を確認し､以上で設定変更の完了です｡
原因
setstatエラーを回避 - クライアントを使用してファイルを転送する
一部の SFTP ファイル転送クライアント(WinSCP等)は、ファイルをアップロードする場合に、SETSTAT などのコマンドを使用して、タイムスタンプやアクセス権限などを含んだリモートファイルの属性を変更しようとすることがあります。
ただし、これらのコマンドは Amazon S3 などのオブジェクトストレージシステムと互換性がありません。
この非互換性が原因で、これらのクライアントからファイルをアップロードする際に、ファイルが正常にアップロードされた場合でもエラーが発生する可能性があります。
Q&A
Q, 設定変更後は､再起動の必要はありますか？ A, いいえ｡不要です｡
Q, 設定を戻すには､どうしたら良いですか？ A, 下記コマンドを実行で戻すことが可能です｡
aws transfer update-server --server-id 【s-SFTPホスト名】 --protocol-details SetStatOption=DEFAULT
2
