【Windows】AWSでPalworld / パルワールドのマルチプレイ用の専用サーバーを構築してみた!【SteamCMD】

2024年覇権ゲーム(仮)である、Palworld / パルワールドのマルチプレイ用の専用サーバーを構築してみました!!
2024.01.22

はじめに

こんにちは、AWS事業本部コンサルティング部の酒井です。
今話題のPalworld / パルワールドはやっていますでしょうか?

今回はマルチプレイ用の専用サーバーをAWS上に構築してみたいと思います。
コスト面を考慮するとレンタルサーバーを利用した方が安くなるケースが大半ですので、必ずしもAWS上に構築する必要はありません。

構築してみる

今回はAWSリソースの作成については、大幅に割愛しています。

1.リソースの作成

まず始めにAWS上にリソースを作成します。
以下に記載している他にVPCやInternetGateway等も必要なので、適宜用意して下さい。

EC2

OS インスタンスタイプ
WindowsServer2022 m5.2xlarge

セキュリティグループ(インバウンドルール)

ポート範囲 プロトコル ソース 説明
8211 UDP xx.xx.xx.xx/32 自身のグローバルIP (公開サーバーならAnyで可)
3389 TCP xx.xx.xx.xx/32 自身のグローバルIP

2.DirectX End-User Runtimesのインストール

作成したEC2にローカルPCからRDPします。

デスクトップに新規フォルダを作成し、任意の名前をつけます。(今回はDirectX_tmpとしています。)
DirectX End-User Runtimes (June 2010)をダウンロードしたら、directx_Jun2010_redist.exeを起動して先ほど作成したフォルダに展開します。
展開が終わったら、DXSETUP.exeを起動してインストールを行います。

3.Visual C++ Redistributable 2015-2022のインストール

Visual C++ Redistributable 2015-2022をダウンロードしたら、VC_redist.x64.exeを起動してインストールを行います。

4.SteamCMDのインストール

Windows 用 SteamCMD をダウンロードします。
Cドライブ直下にsteamcmdフォルダを作成して、ダウンロードしたZipファイルを作成したフォルダ内に展開します。

コマンドプロンプトを起動してsteamcmdフォルダに移動します。

cd C:\steamcmd

続いて下記コマンドを実行して専用サーバーをダウンロードします。

steamcmd +login anonymous +app_update 2394010 validate +quit

ダウンロードが完了したら、ダウンロード先のディレクトリへ移動します。

cd .\steamapps\common\PalServer

サーバーを起動するには PalServer.exe ファイルを起動します。

PalServer.exe

5.Windowsファイアーウォールの設定

ファイアウォール設定画面を起動し、受信の規則をクリック後に新しい規則をクリックします。

ポートを選択し、次へ。

UDP特定のローカルポートを選択し、8211と入力して次へ。

そのほかの設定は特に変えず、任意の名前をつけて設定完了となります。

6.接続確認

最後に実際にゲーム内から接続をして動作確認をします。 
マルチプレイに参加する(専用サーバー)から EC2のパブリックIPアドレス:8211を入力して接続します。

キャラクリ画面へ進み、実際にゲームを開始できれば完了です。

おわりに

今回はPalworld / パルワールドマルチプレイ用の専用サーバーをAWS上で構築してみました。
初めてゲームサーバーを構築しましたが、意外と簡単に導入できて楽しめました。
将来的にModなどの登場でサーバー構築の幅が広がると思いますので、このまま人気が続いてくれると嬉しいですね。
あわよくばストリーマーイベント等で色んな配信・動画コンテンツが充実してくれることにも期待しています。

参考

SteamCMD 公式手順

パルワールド テックガイド