Amazon Route 53とS3のWebsiteでZone Apexはどうなる?

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S3 BucketのURLは

S3にバケットを作成し、その中にファイルを置くと以下のようなURLになることは以前ご紹介しました。今回は、Route 53と組み合わせた独自ドメインによるS3ファイルの表示を行います。

S3の静的Website登録

S3をバケット登録してPublic公開しただけでは、URLはS3標準のものの下にパスとしてユーザのバケットやファイル名が並びます。これでは独自ドメインとの関連づけができません。そこで、S3のオプション指定で静的Website設定をします。やり方は以前お伝えしました。結果をご覧ください。

Amazon Route 53でCNAME設定

Amazon Route 53では、DNSでCNAME指定できますので、設定画面でS3の静的Websiteを指定しました。結果、以下のように独自ドメインでS3ファイルの表示ができました。

Zone Apexは今のところELBのみ

それでは、Route 53がELBと連携したときに実現したZone ApexはS3との連携時に実現できるでしょうか?答えは残念ながらNOです。現在はできません。

今後のバージョンアップに期待大

しかし、いつものAWSですから、そのうち対応してくれるでしょう。どうしても今すぐZone Apex指定でS3ファイルを表示したいときは、Route 53のAレコードをEC2インスタンスに向かせ、EC2ではリバースプロキシでS3に向かせればZone Apexと同等の表示を実現できます。ただし、スマートなやり方ではないですね。

まとめ

Amazon Route 53とS3の静的Websiteで簡単に独自ドメインによるS3ファイルの公開ができました。また、簡単にZone Apexは現時点で実現できませんが、そのうち機能として追加されるでしょう。AWSのサービスの現状を理解して寝て待ちましょう!