【レポート】AWS Summit Tokyo 2017:Day2 基調講演(キーノート) #AWSSummit

2017.06.01

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2017年05月30日(火)〜2017年06月02日(金)の計4日間に渡り、グランドプリンスホテル新高輪 品川プリンスホテル アネックスタワーで行われている『AWS Summit Tokyo 2017』。当エントリでは2017年05月31日に行われた"Day2 基調講演(キーノート)"に関する内容をレポートしたいと思います。

なお、今回もこれまで同様『PRESS(プレス)』での参戦となります。現地開催会場の雰囲気を捉えた写真と併せてご紹介します。

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目次

 

セッション概要

当セッションの登壇者・スピーカーは以下の通り。

  • ホストスピーカー: 長崎 忠雄氏(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長)
  • ゲストスピーカー: 村林 聡氏(株式会社三菱東京UFJ銀行 専務取締役)
  • ゲストスピーカー: 稲荷 幹夫氏(株式会社レコチョク 執行役員 CTO)
  • ゲストスピーカー: 熊倉 一徳氏(セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 本部長)
  • ゲストスピーカー: 塩見 賢治氏(Sansan株式会社 Co-founder Eight事業部 事業部長)

 

セッションレポート

 

オープニング

開始予定時刻を少々過ぎた頃、突如部屋が暗転。

と思いきや、いきなりのライトアップ&三味線のソロプレイが始まりました。

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程なくして両サイドにバイオリンとギターも登場。何とも『和』なテイストでのミニセッションライブによる、AWS Summit Tokyo 2017の幕開けとなりました。

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AWS Summit Tokyo 2017開催にあたっての諸々の数字情報等をオシャレな映像と共に観せた後、

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お待ちかね、アマゾン ウェブ サービス ジャパン 株式会社 代表取締役社長 長崎 忠雄氏がステージ上に登場です。

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「今年の『AWS Summit Tokyo 2017』はおかげさまで2万人以上の参加者の申込がありました。イベント開催期間は計4日間。世界最大規模のイベントに成長するに至りました。昨今、米国やヨーロッパのみならず、日本においてもクラウドへのシフトが起こっている事を実感しています。」と切り出す長崎氏。ブレイクアウトセッションは150以上、ゲストスピーカーも100人を超え、スポンサーブースも100を数える、実に多種多様な、見どころ満載のイベントとしてお客様の御来場をお待ちしています。

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(アマゾン ウェブ サービス ジャパン 株式会社 代表取締役社長 長崎 忠雄氏)

AWSは現時点で数百万を超えるお客様に支えられて日々成長を続けており、日本においても10万以上のお客様にご利用頂いております。クラウドはもう『普通に使われる時代』となっています。止められない、不可逆な流れです。競争の原理が激化し、変わってきている中でクラウドというものがコストだけで無く"イノベーション"を起こすプラットフォームになって来ている、というのを実感して頂ければと思います。

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スタートアップ/エンタープライズ/教育・公共機関と、AWSは様々な業種業態のお客様にご利用頂いております。スタートアップのお客様に対しては『AWS Activate(無料クレジット)』『専任チームによる技術支援』『One Amazonによるビジネス支援』等の体制で、AWSだけでなくAmazonのエコシステムを活用する形で支援しています。

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AWSパートナーネットワークも充実しており、手を取り合って日本のクラウド導入支援を行っています。また、ワークロード移行の過程で『特定分野のスペシャリストのサポートが欲しい』というお客様の要望から、コンピテンシーの認定制度を設けました。パートナー企業各社にこのコンピテンシーを取得して頂く事で、スペシャリティの強化を図る事が可能となり、またお客様にとっても安心して移行をお任せ出来る存在となります。

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日本におけるAWSの強みとしては、『コミュニティの存在』が挙げられるでしょう。全国各地にある60以上の支部で、日々勉強会等のイベントが行われています。エンタープライズについては招待制となっており、課題やノウハウなどを共有出来る貴重な場となっています。クラウド導入においては様々な障壁があるかと思いますが、それら障壁を取り除き、AWS利用の選択肢を増やす努力も継続して行っております。

  • 日本準拠法を選択可能とする
  • 通貨を選択可能とする
  • サービスコンソールの完全日本語化(現状100%の日本語化とはなっていませんが、これを6月末迄に完全日本語かするとの事です。)

クラウドが登場し、提案側・利用者側双方に於いて"ITの在り方"が変わってきています。レガシーのIT資産に投資していた部分についても『モダナイゼーション』(企業の情報システムで稼働しているソフトウェアやハードウェアなどを、稼働中の資産を活かしながら最新の製品や設計で置き換える:参照)事が求められてきています。世界、そして日本でも、ITとデジタルのトランスフォーメーションが加速しています。

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事例紹介:株式会社三菱東京UFJ銀行

基調講演1人目の事例紹介は三菱東京UFJ銀行様。専務取締役 村松 聡氏より、レガシー企業がデジタルトランスフォーメーションを推進した一旦について、その内容をご紹介頂きました。

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(株式会社三菱東京UFJ銀行 専務取締役 村林 聡氏)

三菱東京UFJ銀行では、数年前からICTを活用したデジタルトランスフォーメーションを推進しており、AIについても積極的に取り組んでいます。全体推進の部分についてもデジタルアクセラレーターやハッカソン等を実施しています。

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AWSクラウドは『コアなプラットフォーム』の1つとして育成を続けており、クラウドサービスの進化をテコに既存事業やシステムのコスト削減、また事業のスピードアップにAWSを活用しています。

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企業全体のクラウド活用においては、以下の内容(=MUFGクラウド 6 Initiatives)に基づいてその活動を展開しています。

  • 1.ガバナンス:ポリシーガイドを策定し、組織縦断CoEによる緩やかな統治を実施
  • 2.サービス企画:クラウドサービスの検証・導入コントロールを実施
  • 3.設計・アーキテクチャ:クラウド特性を活かした単一サービス/単一設計をグループ・グローバルに浸透
  • 4.運用保守:課金コントロールスキーム等、オンプレには無い運用スキームの検討
  • 5.人材開発:全社的に人材開発を行い、インフラサービスを自律的に利用出来る体制へ
  • 6.移行:社内で移行基準を制定、オンプレからの移行計画を策定

現在利用しているAWSのサービスは10以上、本番稼働しているシステムは5つですが開発中及び検討案件を含めると100を超える規模となります。社内におけるAWS活用はまだスタートしたばかりですが、新サービスやスキルの提供に併せて自律的なインフラサービス化の充実を行い、イノベーションの促進や開発スピードの向上、コスト削減に繋げていきたいと語りました。

 

クラウドで実現する『ビジネス基盤強化』

長崎氏は『クラウドで実現する6つの変革』と題して、クラウド:AWSを活用していく事でどのような"変革"をもたらす事が出来るようになるのかについて紹介していきました。(以降、お客様の事例発表を間に挟む形で合計6つの"変革"について言及します)

昨今のビジネス競争のスピードに追従し先手を打っていくには"俊敏性"が必要となります。設定が素早く出来ることと、多彩な技術基盤。これらが合わさる事で、俊敏な経営判断を行う事が可能となります。

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ITリソースの調達時間が劇的に早くなると、目の前の世界も劇的に変わってきます。数年前には出来なかった事が今では出来るようになり、今出来ない事でも半年後、1年後には出来るようになっている...という事も何ら珍しい事ではありません。

AWSでは必要な時にすぐに使える90以上のサービスが展開されています。新サービス及び機能の改善数は2016年には(1年間で)1000を超えました。

製品ポートフォリオもここ数年で矢継ぎ早に増えました。ビッグデータ/IoT/リアルタイム分析/サーバレスといった従来のものに加えて最近ではAIのラインナップも追加されています。

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1つ分かりやすい例を挙げてみましょう。以下の途方も無い数字はルービックキューブの配置パターンの総組み合わせの数です。

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この情報をサービスの学習機能を使って学習させ、95%の精度まで高めたものを使って処理を行う事で、瞬時(1秒掛からない!)にいかなる組み合わせであっても色を揃える事が可能となりました。

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機械学習の使い道はクラスタリングやレコメンデーション、予測等様々あります。機械学習サービスを活用する事で、今まで長い時間掛かっていた処理のパフォーマンスを効率化し、精度を高める事が可能となります。

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スモールスタートにおける基本構成については、どのように準備をしていけば良いでしょうか?導入時の悩みは非常に多く、準備には時間も手間も掛かります。本日(2017年05月31日)、Amazon Lightsailは東京リージョンでも利用が出来るようになりました。(※早速関連技術エントリも上がっておりますので併せてご覧ください)

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クラウドで実現する『持たざる戦略で身軽に戦う』スタイルへの変化

"クラウド前"と"クラウド後"では決定的にリソースの初期投資が不要となります。"クラウド前"では環境を用意するにあたってはは大きな初期投資が発生する形となり、余剰・不足のリスクは常につきまといます。"クラウド後"の世界では初期投資は不要、必要な分だけ利用が可能な形となります。

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事例紹介:セイコーエプソン株式会社

事例発表2つ目はセイコーエプソン様。IT推進本部 本部長 熊倉 一徳氏より、"ものづくりの会社"であるエプソンがどの様にしてクラウド/AWSを活用するに至ったか、その理由と取組の内容について紹介頂きました。

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(セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 本部長 熊倉 一徳氏)

エプソンの長期ビジョンは以下にある通り。"ものづくりの会社である"という根幹の部分は会社が存続する限り変わらないし、省エネ/小型化/精密化を推し進めて価値を提供していくというスタンスも変わる事はありません。

ただ、これだけで今以上の喜びや価値を提供出来るのか?という危機感も一方で芽生えてきており『今後はICT力が更に重要となる』『クラウドなくしてビジョンの実現は不可能』という考えに至り、AWSの活用に踏み切って行ったそうです。

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中期戦略としては『Cloud first & fast』というテーマを掲げています。理念を周囲に理解頂き、活動を推し進めていくためには様々な課題や困難も待ち受けていますが、クラウドは今後の発展に必須である、という"信念"を持って取り組んでいく、と決意を語りました。

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現在進めているものは、サーバレスアーキテクチャの活用。全部を作らずに、使えるサービスは使う事でクラウド化のスピードを上げていく、積極的にサービス活用を推し進めていくと今後の展望について述べました。

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企業が辿るクラウドの適用ステップにおける『データベース移行』

企業が辿るクラウドの適用ステップは『プロジェクト/ハイブリッド/クラウドファースト/全面移行』という形で、お客様によって様々な背景、状況が存在します。

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クラウドジャーニーの課題の1つとして、『データベース及びデータの移行』が挙げられます。細かく分析していくと実に様々な要因がある事がわかりますが、このあたりの課題についてはAWS Database Migration Serviceを活用する事で移行作業が楽に行なえます。このサービスでは現時点で既に25000以上のデータベースが移行済という実績があります。

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このようなサービスが出て来た背景としては、よりオープンなデータベースへの移行が選ばれているという現在の状況が影響している部分もあるでしょう。今や、オープンなプロダクトでも十分な業務実績を誇るものが多数存在します。

AWSでもオープンベースなデータベースを元にしたサービスがあります。Amazon AuroraはAWS史上最も早く成長しているサービスです。

AuroraについてはPostgreSQL互換のものも登場してきました。Auroraのアダプションは今後も加速していく事でしょう。

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事例紹介:株式会社レコチョク

事例紹介3社目は株式会社レコチョク様。執行役員 CTO 稲荷 幹夫氏より、AWS全面移行に関するこれまでの経緯と今後の展開について紹介を頂きました。

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(株式会社レコチョク 執行役員 CTO 稲荷 幹夫氏)

レコチョクが全面移行を決断したのは2014年。元々ガラケーの着うたサービスを行っていましたがデバイスがスマホにシフトし、音楽配信やダウンロードのサービスを展開するようになります。課題感が大きくなったのは定額制のストリーミング配信を行うようになってから。どちらかと言うと"聴き放題"な趣きのあるストリーミング配信では、音楽や音の変質が求められる事となりました。データ保有量が数倍になる事が見込まれ、自前でそれらを管理する環境を用意する事の困難さも予想出来たため、クラウド移行を決断するに至ったそうです。

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全面移行にあたっての一番の懸念点は『データベース』でした。これまでは高トラフィックなものをOracle RACで稼働させていましたが、これをRDS for Auroraへ移行。オペレーションとアベイラビリティの部分に懸念点があったため、Aurora採用に際してDevOpsの体制を敷くようになりました。この体制をとる事で、運用でのちょっとしたチューニングはチーム内で解決出来るようになったといいます。

可用性の部分については『本当に止まらないよね?』という部分が気になっていましたが、実際にやってみたところ成果は十分に満足出来るものでした。DBAの作業は開発チームに移管する事が出来、ライセンス費用もゼロに。一番大きかったメリットはパフォーマンス障害が大幅に削減出来た(なくなった)という部分です。

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今後の課題としては『VR』を挙げ、『VRが配信出来る環境が必要になってくるだろう』と述べました。配信方法、端末負荷、画質、音質等取り組むべき改善点、課題等を上げつつ、将来の展開に向けての各種サービス等を紹介しました。

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クラウドで『経営課題と技術課題を同時に解決』を実現

ペタバイト級の巨大なデータ移行についてはどうすれば良いのか?このような問い合わせはお客様からも相談を受けており、また課題でもありました。この課題に対してAWSは『Snowball』というサービスを昨年リリースしています。現在、東京リージョンでプライベートプレビューを受付中です。

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"クラウドジャーニー"を推し進めていく過程では、お客様として不安に感じる部分・気になるポイントというものも出て来るものです。そういった部分を解消するものとして、AWSではプロフェッショナルサービスを提供しています。

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また、AWSでは4つのプランでサポート体制を整えています。中でもエンタープライズサポートは下記の様に非常に手厚い内容となっています。

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デジタルが加速していく中でITは必須のツールとなっています。最初はコスト周りで着手していく事が多いかと思いますが、AWSはこれまでに61回もの値下げを"競合のプレッシャー無しに"実現しています。この数字は2017年05月時点でのものですが、今後もこの姿勢は継続していきます。

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AWSを利用されているお客様において、多くのお客様がハイブリッド環境で各種サービスを使用しています。局面・分野毎にサービスを分類したものが以下の図となります。

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AWSでは25以上ものサービスを無料で利用出来ます。これは『月内の上限枠あり、最長12ヶ月』という条件付きとなりますが、非常に多くのサービスを『まずは試してみる』事が出来るのです。2017年06月02日にはこのラインナップにAmazon Workspacesも追加される予定です。

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事例紹介:Sansan株式会社

事例紹介4人目はSansan株式会社様。Eight事業部 事業部長 塩見 賢治氏によるSansanのこれまでとこれからについて、AWSの活用事例について紹介頂きました。

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(Sansan株式会社 Co-founder Eight事業部 事業部長 塩見 賢治氏)

Sansan株式会社は『ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を確信する』というミッションの元、名刺管理サービスを展開してきました。Sansan(法人)及びEight(個人)の両輪でプラットフォーム事業を展開、Eightについては利用者数150万人(国内最大)、名刺枚数1億枚(日本全国の名刺交換の10%にあたるそうです)を数えるまでに成長してきました。

Eightは2012年にサービスインしましたが、プロジェクト自体はその2年前から進行していました。リリース直前にAWSの東京リージョンが出来、ギリギリのタイミングではありましたが『切り替えたい!』と決断、2ヶ月前というタイミングで別サービスからAWSへの移行を行いました。

EightはAWSの新機能に支えられてきた部分もあります。最近ではAWS Lambdaがその筆頭です。サーバレスアーキテクチャを採用した事で高いパフォーマンスが得られ、成果を上げる事が出来ました。

Eightを構成するAWSサービス群は30個以上。迅速なサービス展開を行うにあたり、サービス自体の速度も重要なものになってきます。AWSでは導入に際して『厳しいセキュリティ要件をクリアできる構成を組める』『可用性(止まらない)』『拡張性(システム入替えを発生させずに拡張出来る)』の部分でメリットがあると感じています。

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名刺の管理は世界共通。今後は世界展開を目指し、世界中の名刺をデータ化すること、そのアクションをEightが行っていけるようにしたい、と抱負を語りました。

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クラウド環境を活用して『不測のリスク』に備える

IoTは現在様々なケース・用途で利用されています。クラウドを活用する事により大量データの分析や実行も可能となりました。

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『災害対策と事業継続』という点についてもクラウドを利用する側としては非常に気になるところです。"重要なITシステムの早期災害復旧のためのクラウド"として、AWSは様々な対策を用意しています。

インフラについては世界中に16のリージョン、42のアベイラビリティゾーン、74のエッジロケーションを展開しています。近日中にはパリ、寧夏(Ningxia)、ストックホルムの3リージョンが追加となる予定です。可用性と堅牢性の高いネットワーク・データセンター構成もAWSの特徴の1つです。日本は様々な自然災害に関してリスクの高い地域です。

現在日本国内にあるリージョンは東京リージョンのみですが、この度『Osala Local Region』を新設する事になりました。こちらは2018年利用可能、特定のお客様のみに利用を限定したローカルリージョンを新たに開設する予定となります。

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クラウドで『信頼性』と『安全性』を手に入れる

AWSでは以下のように、セキュリティとコンプライアンスの要件を満たすインフラストラクチャーを提供しています。

また、医薬品・医療機器のコンプライアンス対応としては以下のように資料も公開されています。

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クラウドを活用してハイブリッドなIT組織を作る

安心・安全な通信環境を構築するサービスには以下のようなものがありますが、これらサービスを使っていかにサイクルを早く回していくか、という部分は大事なポイントとなります。

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これからのIT部門はより連携を深め、需要を喚起し、ノウハウを蓄積していく事が求められます。

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組織体制をサポートするAWSの体制についても、クラウドを身に付けるためには何をすればよいか?という側面からトレーニングや認定精度等も充実させています。

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クラウドは1つの潮流。トランスフォーメーションを加速するお手伝いが出来ればと思います。

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まとめ

という訳でDay2 基調講演のレポートは以上となります。様々な分野・ジャンルで利用可能なサービスが展開されている事が良くわかり、全方位感も増してきていますね。今後のAWSの展開についても色々と楽しみになってまいりました。Day3の基調講演も楽しみです!

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