AWS Toolkit for Microsoft Visual Studioをインストールしてみる

2013.02.04

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

AWS Toolkit for Visual Studio

こんにちは。くろの(福田)です

(以下、会社の開発環境をWindows 8にしたので、開発環境を整備するためにも改めてAWS Toolkit for Visual Studioをインストールしてみました、の巻となります)

AWS純正の開発ツールとして、.NETアプリケーション開発向けにはAWS Toolkit for Visual Studioが提供されています。

このツールはJavaなどでポピュラーなAWS SDKの.NET版であるAWS SDK for .NETに加え、.NET開発環境であるVisual StudioにAWS開発向けのツールをインストールするToolkitが含まれています。

AWS Toolkit for Visual Studioに同梱されるツールは下記になります:

  • AWS SDK for .NET
  • AWS Tools for Windows PowerShell
  • AWS Toolkit for Visual Studio

※AWS Toolkit for Microsoft Visual StudioとAWS Toolkit for Visual Studioの2つの呼称があるのですが、前者は紹介ページのタイトルでしか見かけなかったので、本記事では後者で名称を統一しています。

AWS Toolkit for Visual Studioのインストール

下記URLにアクセスしてインストーラをダウンロードします。

・AWS Toolkit for Microsoft Visual Studio
http://aws.amazon.com/jp/visualstudio/

Visual Studio内の「拡張機能と更新プログラム」からはインストール出来ないので、上記サイトからインストーラをダウンロードします。一応。「拡張機能と更新プログラム」でAWS Toolkit for Visual Studioを検索することは可能です。

インストーラを実行すると下記のコンポーネントがインストールされます。

  • AWS SDK for .NET(1.5.11.0)
  • AWS Tools for Windows PowerShell
  • AWS Toolkit for Visual Studio(1.4.0.1)

(バージョンは2013/01/28時点のものです)

また、AWS Toolkit for Visual Studioの推奨環境は下記になっています:

  • .NET framework 3.5 Service Pack 1
  • Microsoft Visual Studio 2008(Standard 以上)、Microsoft Visual Studio 2010(Professional 以上)、または Microsoft Visual Studio 2012(Professional 以上)
  • 使用を希望するAWSサービスにサインアップ済みであること
  • AWS Elastic Beanstalk/AWS CloudFormation デプロイメントの場合:
    Web 配置ツール1.0 以上が必要です。Microsoft Visual Studio 2010 には、Web 配置ツール 1.0 がプレインストールされています。

推奨のVisual StudioとしてはVisual Studio 2012が推奨とされています。

※本記事ではWindows 8+Visual Studio 2012環境で実行しています。

AWS Explorer

 AWS Toolkit for Visual Studioをインストールすると、AWS ExplorerがVisual Studioにインストールされます。これはAWS Management ConsoleのVisual Studio版です。

AWS Management Console(以後AWS管理コンソール)で行えるタスクがすべてできるわけではありませんが、Web版のAWS管理コンソールには無い特徴を持っています。

  • AWSマルチアカウントの管理
  • Web版に比べて高速な動作
  • EC2インスタンスに紐づくEBSボリュームがすぐに確認できる
  • ・・・

※Eclipse向けのAWS管理コンソール同様、Web版、Visual Studio版、Eclipse版のAWS管理コンソールにはそれぞれ一長一短がありますが、Visual Studio版、Eclipse版もなかなかのできで開発の助けと成ることは間違いありません。もちろんJava、.NETでのアプリケーション開発ではそれぞれ用のToolkitのインストールが必須であることは言うまでもありません。

 

それではAWS Explorerを開いてみましょう。メニューから「表示>AWS Explorer」でAWS Explorerを起動します。

01

AWS Explorerのウィンドウが開くと、AWSアカウントとリージョンを選択する画面が表示されます。

02

まずは、AWSアカウントを追加しましょう。AWSアカウントを選ぶリストの右の「」のついた人のアイコンをクリックします。

03

AWSアカウント追加画面が開くので、表示名、アクセスキー、シークレットアクセスキーを入力して「OK」ボタンをクリックします。

AWSアカウントを追加してAWSアカウントとリージョンを選択すると、画面左にAWSサービス一覧が表示されます。

以後、サービス内の機能を選択するとその機能のインスタンス一覧等が表示されます。下記ではAmazon EC2のInstancesを選択して、EC2インスタンス一覧を表示しています。

04

以後、複数AWSアカウントを使用している場合は、AWSアカウントを追加し、素早く切り替えながらAWSリソースにアクセスすることができるようになります。

これで、.NETを用いてAWS開発を行う環境が構築出来ました。

AWSプロジェクトの作成

最後に、Visual Studioでのプロジェクト新規作成画面の変化を見ておきましょう。

いつもの如くメニューからファイル>新規作成>プロジェクトを選択します。テンプレートでVisual C#>AWSと開き、AWSのプロジェクトタイプ一覧を表示します。

05

これらのプロジェクトを選択すると、最初からAWS SDK for .NETへの参照がプロジェクトに設定された状態で開発を開始することができます。

特に、AWS Console ProjectはAWSにアクセスするサンプルアプリケーションが入った状態でプロジェクトが新規作成されるので、AWSアプリケーション作成の際の参考にすることができます。