[レポート]ドワンゴがAWSを使ってみた #AWSSummit
森永です。
AWS Summit Tokyo 2015のME-02: Media & Entertainment:「ドワンゴがAWSを使ってみた」のレポートです。
スピーカーは株式会社ドワンゴの関剛氏です。
レポート
ドワンゴのAWS活用事例
Livedoor社が運営していた「Livedoor Reader」というRSSリーダーがサービス終了
ドワンゴがそれを引き継いで「Live Dowango Reader」として運用
併せて、スマホ版「LDR Pocket」をリリース
AWSを初めてプロジェクトとして採用(開発者が小さい単位で使用はしていた)
LDR移行時の要件
ソースコードそのまま→OK
ミドルウェアそのまま→OK
IPアドレスそのまま→オンプレだと出来なかったが、AWSなら出来る
AWSをつかってみて
インフラエンジニアとアプリエンジニアとの関係性に変化
→アプリエンジニアがインフラをいじれる
インフラとアプリでの調整コストが減少
インフラ環境の設計、構築の時間スピードアップ
厳密なアクセス予測、負荷予測が不要でまずうごかしてみる
サイジングをミスってもその後修正が容易
→アプリエンジニアが見積もれる
インフラとアプリがオーバーラップして、柔軟に対応可能になった
コストがコンポーネント毎に見れるようになった
→担当のエンジニアがコストを意識するようになった
プロダクト担当者がデータセンタを持てる
→プロダクト担当者のオーナー意識が向上
→責任意識の向上
「プロダクト=事業」という意識が生まれた
さらに良くしていくために
AWSとオンプレの使い分け
まずやってみる、トライアンドエラーでやる部分はAWS
やってみようで新しいアイデアが出るかも
全てをAWSはコスト的にどうか?まだ試算はしていない
適材適所が必ず存在するはず
Chef、Ansibleなどで自動化
管理コンソールポチポチはいやだ
まとめ
AWSを導入すると組織は変わる
さいごに
AWS導入時のメリットとしてコストや、スケールなどシステムについての点で語られることが多いです。
しかし、インフラ構築のハードルが下がることで、アプリ開発者の人がインフラを触れるようになる、調達が簡単になることでとりあえずやってみようで新しいアイデアが出る、などシステムだけでなく組織そのものが変わる可能性を秘めているというお話に非常に共感出来ました。