[新機能]CloudWatchにSpot Fleets用Metricsが追加されました

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はじめに

今日は少し前に発表された新機能をご紹介します。

今回のアップデートで、CloudWatchにSpot Fleets用のMetricsが追加されました。このアップデートによって、EC2スポットインスタンス単体のパフォーマンスだけでなく、Spot Fleets全体のパフォーマンスを確認することが出来、余剰であれば入札対象を減らしたり、あるいは不足であれば入札対象を変更して増やすなど、入札の改善に繋げることができます。

試してみた

Spot Fleetsの立ち上げ方はAmazon EC2 Spot Fleetがマネージメントコンソールから使用できるようになりました。 | Developers.IOをご参照ください。

Spot Fleetsを立ち上げて、AWS管理コンソールのCloudWatch画面を表示すると、以下のようにEC2 SpotというMetricsが追加されています。

CloudWatch_Management_Console

EC2 Spotをクリックすると、以下のようにMetricsが表示されます。

CloudWatch_Management_Console 2

デフォルトで以下のフィルタが用意されています。

  • スポットフリート毎
  • スポットフリート毎でアベイラビリティゾーン毎
  • スポットフリート毎でインスタンスタイプ毎
  • スポットフリート毎でアベイラビリティゾーン及びインスタンスタイプ毎

それぞれのMetricsの意味合いは以下の通りです。

Metric 意味
AvailableInstancePoolsCount Spot Fleetsのリクエストに含まれているスポットインスタンスプール(※同じインスタンスタイプ、OS、AZでグルーピングされた、使われていないEC2インスタンスの集まり)の数
Units: Count
BidsSubmittedForCapacity Spot Fleetsで入札したキャパシティ数(=EC2インスタンス数)
Units: Count
EligibleInstancePoolCount Spot Fleetsで入札要件を満たすことが出来たスポットインスタンスプールの数
Units: Count
FulfilledCapacity Spot Fleetsの指定された要件を満たすことができるキャパシティ数
Units: Count
MaxPercentCapacityAllocation Spot Fleetsのリクエストに含まれている全てのスポットインスタンスプールのうち、PercentCapacityAllocationの最大値
Units: Percent
PendingCapacity TargetCapacityとFulfilledCapacityの差分
Units: Count
PercentCapacityAllocation 特定のスポットインスタンスプールに割り当てられたキャパシティの割合
Units: Percent
TargetCapacity Spot Fleetsのリクエストで要求したキャパシティ数
Units: Count
TerminatingCapacity スポットインスタンスの終了通知を受けたキャパシティ数
Units: Count

さいごに

スケールが必要なシステムでは、Spot Fleetsを活用することでコストを効率化することが出来ます。まずはシステムの中の一部に適用してみてはいかがでしょうか。