(レポート) CMP402: Amazon EC2 Instances Deep Dive #reinvent

2015.10.08

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日本にいます西澤です。続々と新サービスが発表され、目移り激しくなりがちなところですが、公開された資料を読んでみました。

EC2 Instance History

先日のAWSブログでも紹介されていましたEC2インスタンスタイプの変遷が見て取れます。どんどん新しいインスタンスが追加されていますね。

パフォーマンス

パフォーマンスについては、以下から判断して最適なインスタンスタイプを選択しましょう。下記のKey Indicatorsに記載の項目に注目すると良さそうです。

仮想化技術

PV on HVMで性能が最適化されたので、最新のインスタンスタイプでサポートされているEBS-Backed HVMを使いましょう。

現行世代のインスタンスタイプでは、clocksourceはTSCを使った方が良いとのこと。あまりいじったことがなかったのですが、探してみると去年のre:InventのNetflixさんの発表にも言及がありました。

C4 Instances

詳細は知識不足ですが、コンピューティング特化したい時には下記に注意が必要とのこと。

  • P-State/C-State制御によって、稼働中コアは性能が上がるが、状態遷移には時間を要する
  • AVX2を利用した高負荷処理では、性能が劣化する可能性がある

T2 Instances

  • 最も安い
  • Creditsを貯めてバーストする
  • ClouWatchを活用してStealを発生させないように注意

I/O Performance

Split Drive Modelで実装されているとのこと。こういう見えないところの解説は面白いですね。

  • kernel 3.8.0以降では、grant poolを介して通信可能
    • Amazon Linux 13.09以降
    • Ubuntu 14.04以降
    • RHEL 7.0以降

IRQ balancing

  • kernel 2.6.36以降では、vCPU balancing可能
    • irqbalance 1.0.7以降

SR-IOV

  • SR−IOVを利用すれば、Driver Domainなしで通信可能

まとめ

EC2インスタンスの性能を確保する上で、注意すべきポイントがまとめられていました。すぐにこのような資料が公開されるのはありがたいですね。この他の公開資料も読み漁ってみようと思います。