Windowsインスタンスの時刻を東京標準時に設定する
こんにちは、虎塚です。
WindowsのEC2インスタンスを使いはじめる時に実施する時刻設定の手順をまとめます。
WindowsインスタンスにAdministratorユーザでログインして、作業を開始しましょう。
タイムゾーンを東京標準時に設定する
タスクバーのアイコンをクリックして、PowerShellのプロンプトを開きます。次のコマンドを入力します。
tzutil /s "Tokyo Standard Time"
次のコマンドで、設定したタイムゾーンを確認します。
tzutil /g
時刻設定を維持する設定をする
システムを再起動しても時刻設定を維持するために、レジストリキーを追加する必要があります。この手順は、Windows Server 2008以降で必要です。
必要なhotfixが適用されていることを確認する
[スタート]ボタンをクリックして、検索ボックスに「cmd」と入力してreturnキーを押し、コマンドプロンプトを開きます。
システムに適用済みのhotfixの一覧を取得し、テキストファイルに出力します。
wmic qfe > hotfix.txt
使用しているAMIによって、次の1と2のいずれかをおこないます。
1. 2013年2月22日以降のWindows Server 2008 R2 のAMIを使用している場合
適用済みのhotfix一覧に、KB2922223が含まれていることを確認します。
find "KB2922223" hotfix.txt
適用されていた場合、次のような実行結果になります。
---------- HOTFIX.TXT http://support.microsoft.com/?kbid=2922223 WIN-GRLHC3J57TL Update KB2922223 WIN-GRLHC3J57TL\Administrator 5/13/2014
もしKB2922223が適用されていなければ、次のページからダウンロードして適用します。
セキュリティ上の理由で、Windows Serverに直接ダウンロードできない(したくない)場合は、一度ローカルにダウンロードしてからコピーします。
ダウンロードしたmsuファイルを、Windows Serverに配置して、ダブルクリックして実行します。アップデート適用後、システムの再起動が必要です。
2. 2013年2月22日以前のWindows Server 2008 AMIを使用している場合
適用済みのhotfix一覧に、KB2800213が含まれていることを確認します。
find "KB2800213" hotfix.txt
もしKB2800213が適用されていなければ、次のページからダウンロードして適用します。
レジストリにRealTimeIsUniversalを登録する
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /v RealTimeIsUniversal /d 1 /t REG_DWORD /f
RealTimeIsUniversalが登録されたことを確認する
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /s
実行結果の例を次に示します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation Bias REG_DWORD 0xfffffde4 DaylightBias REG_DWORD 0x0 DaylightName REG_SZ @tzres.dll,-631 DaylightStart REG_BINARY 00000000000000000000000000000000 StandardBias REG_DWORD 0x0 StandardName REG_SZ @tzres.dll,-632 StandardStart REG_BINARY 00000000000000000000000000000000 TimeZoneKeyName REG_SZ Tokyo Standard Time DynamicDaylightTimeDisabled REG_DWORD 0x0 ActiveTimeBias REG_DWORD 0x0 RealTimeIsUniversal REG_DWORD 0x1
実行結果の末尾に、「RealTimeIsUniversal」が出力されることを確認します。
それでは、また。