[AWS] 閲覧のみ(Read Only) IAMユーザの作り方

2013.12.12

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はじめに

こんにちは。調査等に一時的に利用する読み込み専用のユーザ(IAMユーザ)の作成方法を説明します。このユーザ情報を調査する人に渡せば、その人が誤ってリソースを削除することもありませんし、調査後ユーザを削除してしまえば、セキュリティ的にも安心です。弊社でお客様の環境を確認する際にも利用します。手順はつぎのとおりとなります。

  • IAMユーザの作成
  • ログイン可能ユーザへ変更
  • ポリシーの設定
  • ログインの確認
  • ユーザの削除

IAMユーザの作成

AWS Management Consoleにログインし、「IAM」をクリックします。

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IAMの画面になります。「Users」をクリックします。

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ユーザー一覧画面になります。「 Create New User」をクリックします。

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ユーザ作成ダイアログが表示されます。 5人ユーザを同時に作成可能です。一番上のテキストボックスに「readonly」と入力し、Createボタンをクリックします。

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ユーザーの作成に成功したというダイアログが表示されます。失敗した場合はエラーメッセージを確認します。 成功した場合は左下の「Download Credentials」をクリックしてCredential.csvをダウンロードしてください。

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Credential.csvにはユーザー名とAPIを利用するためのアクセスキーとシークレットキーが含まれています。 シークレットキーはこのときしか取得できないので、ダウンロードをし忘れたらアクセスキーを再作成する必要があります。 ダウンロード完了後「Close Window」をクリックします。

User Name Access Key Id Secret Access Key
readonly AKIAJFZ3VAKUZGEOPYLA dPkbDKlEF7nJzZj37wx5/0c9pSHGPL4PF1ecZ/6u

この値は実際に作成したユーザーIDです。現在は削除してありログインはできません。安全であることを示すためにあえてマスクしていません。

IAMユーザーの作成は完了です。

ログイン可能ユーザへ変更

IAMユーザーを作成しただけですとAPI経由でのアクセスのみ許可されます。AWS Management Consoleからもアクセスできるようにします。手順はとても簡単です。

ユーザー一覧画面でreadonlyの左側をチェックします。

「Security Credentials」タブをクリックします。そして「Manage Password」をクリックします。

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パスワード生成ダイアログが表示されます。「Apply」をクリックします。

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パスワードの生成に成功したというダイアログが表示されます。失敗した場合はエラーメッセージを確認します。 成功した場合は左下の「Download Credentials」をクリックしてCredential.csvをダウンロードしてください。

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Credential.csvには、先程と内容が異なりユーザー名とパスワード、そしてログインのためのURLが含まれます。 パスワードはこのときしか取得できないので、ダウンロードをし忘れたら再作成する必要があります。 ダウンロード完了後「Close Window」をクリックします。

こちら、そのままアカウント情報を載せておりますが、既に無効にしておりますので実際には利用できません。AWSのよい点の一つはアカウント情報の失効が簡単にできる点です。万が一ユーザーIDが漏曳した場合、直ちに無効にできます。

User Name Password Direct Signin Link
readonly MZ|XEb(WlXS$ https://314132709601.signin.aws.amazon.com/console

 

パーミッションの設定

ログインはできるようになりましたが、それ以外の操作は全て失敗する状態です。Readonly用のパーミッションを設定します。

「permissions」タブを選択し、「Attach User Policy」をクリックします。

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ポリシーテンプレートの一覧ダイアログが表示されます。「Read Only Access」を選択し、「Select」をクリックします。

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ポリシーの内容が表示されます。JSONファイルで編集可能ですが、なにもせず「Apply Policy」をクリックします。こちらの内容の詳細については、[AWSマイスターシリーズ]Identity and Access Management (IAM) IAMのユーザーガイド(英語)を確認ください。

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ログインの確認

ユーザーをつくったら、実際にログインして試してみましょう。作ったユーザーでログインし、EC2インスタンスをterminateしよとすると以下のようなエラーが発生します。

Screen Shot 2013-12-12 at 21.17.30

ユーザーの削除

ユーザーの削除は、ユーザー一覧画面でreadonlyの左側をチェックし、Delete Userを選択します

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確認ダイアログがでてくるので「Yes, delete」を選択すれば削除完了です。

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まとめ

IAMをつかってReadOnly IAMユーザーを作る方法を説明しました。グループをつくったり、細かくポリシーを書いたり、Roleを作成したりとIAMは色々できることがあります。ここまで細かく権限制御できるクラウドサービスはAWSだけだとおもいます。うまく活用してセキュアなシステムを作りたいですね。