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はじめに
会社の飲み会にて、 Windowsはシンボリックリンクが作れないからなぁ、みたいな話になったので Windowsでシンボリックリンクを作れることをまとめました。
作り方
Windowsでシンボリックリンクを作るにはmklinkコマンドを使います。 Windows7 x64・Windows8 x64で確認しましたが入っておりました。
コマンドプロンプトからmlinkと入力することで使い方も表示されます。
C:\Users>mklink
シンボリック リンクを作成します。
MKLINK [[/D] | [/H] | [/J]] リンク ターゲット
/D ディレクトリのシンボリック リンクを作成します。
既定では、ファイルのシンボリック リンクが作成されます。
/H シンボリック リンクではなく、ハード リンクを作成します。
/J ディレクトリ ジャンクションを作成します。
リンク 新しいシンボリック リンク名を指定します。
ターゲット 新しいリンクが参照するパス (相対または絶対)を指定します。
ショートカットじゃなくて?ともいわれたので 簡単な検証もしてみたいと思います。
手順
想定としては以下を想定します。
- E:\log にログファイルを保存したい。
- アプリケーション自体はC:\Appにあり、アプリケーションからはC:\App\logをログ書き出しフォルダとして指定したい。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
これは、コマンドプロンプトを通常に立ち上げただけでは、 C:\app\logといったシンボリックリンクを作成する権限がないためです。 mklinkコマンド自体はユーザー権限で実行することが可能です。
シンボリックリンクを作成します。
以下のコマンドを入力し作成されることを確認します。
C:\Windows\system32>mklink /D C:\app\log e:\log
C:\app\log <<===>> e:\log のシンボリック リンクが作成されました。
シンボリックリンクの挙動を確認
C:\app\logに対してファイルを作成し、実態がE:\logにあることを確認します。
```shell C:\Windows\system32>fsutil file createnew c:\app\log\logfile.log 2048 ファイル c:\app\log\logfile.log が作成されました
C:\Windows\system32>dir C:\app\log C:\app\log のディレクトリ
2014/04/23 00:12
<dir>. 2014/04/23 00:12<dir>.. 2014/04/23 00:12 2,048 logfile.log 1 個のファイル 2,048 バイト</dir></dir>C:\Windows\system32>dir E:\log E:\log のディレクトリ
2014/04/23 00:12
<dir>. 2014/04/23 00:12<dir>.. 2014/04/23 00:12 2,048 logfile.log 1 個のファイル 2,048 バイト ```なお、シンボリックリンクアイコンは下記のようになります。 比較として、ショートカットのアイコンも配置してあります。 (log_scはショートカットになります。)
注意点
LinuxやMacにてシンボリックリンクを作成する際に用いるln コマンドとはリンクと実体の書き順が逆になります。