Enterprise APIs Hack-Night(4) #entapihack 参加レポート

2016.04.25

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IT系勉強会ウォッチャーの川崎です。2016年4月21日(木)に開催された Enterprise APIs Hack-Night #4 に参加してきたのでイベントの様子をご紹介いたします。

イベント内容

Enterprise APIs Hack-Night #4

会場は渋谷のTECH LAB PAAKでした。

2016年度は「FinTechやMediTech、RetailTechなど様々な分野でスタートアップによる新規ビジネスが生み出されています。我々はこれらの動きを「xTech」と称し、2016年度Enterprise APIs Hack-NightのテーマとしてAPI活用事例や技術要素を発信していきます」とのことでした。#4の今回は「FinTech × API」がテーマでした。

イベントのハッシュタグは#entapihackでした。イベントの模様はYouTubeで配信されたものがアップされてますので、よろしければご覧ください。[SWF]https://www.youtube.com/watch?v=YdEch9WEYpQ,480,320[/SWF]

 

「X-Tech」という潮流 NTTデータ経営研究所 妹尾直紀さん

最初にイベントの導入部分の説明として「X-Tech」の説明をしていただきました。FinTech以外の「X-Tech」として、下記の例を挙げておられました。

  • HEALTH-TECH:健康・医療
  • RE-TECH:不動産
  • FOOD-TECH:食品
  • ED-TECH:教育
  • AD-TECH:広告

「X-Tech」の詳細については、こちらにも詳細なレポートがアップされてました。

X-Techとは何か NTTデータ経営研究所 妹尾直紀

「サービスのアンバンドル」「サービスの洪水」というキーワードを挙げておられました。

ガラケーが支える発展途上国のFintechとAPIの関係 REDKNEE 志田典道さん

REDKNEE社の志田さんには、発展途上国を中心にクレジットカードを持てない人たちが多数いて、 その人たちの生活を支えているのがガラケーであり、 スマホではなく、ガラケーが支える発展途上国のFintech事情について、お話いただきました。

オープンソース仮想通貨を使ってリアル通貨の国際送金を実現する PayPal 岡村さん

PayPalのIntegration Managerをされている、岡村さんから、 「オープンソース仮想通貨を使ってリアル通貨の国際送金を実現する」 というタイトルでお話いただきました。 各国の通貨である「法定通貨」に対して、特定の国家による価値の保証を持たない通貨を「仮想通貨」と呼ぶ。 代表的なものはビットコイン。 ビットコイン以外にも多数の仮想通貨があり、岡村さんはこれらを3つのグループに分類されてました。

金融機関とフィンテック、APIへの取組み 三菱UFJフィナンシャル・グループ 藤井達人さん

藤井さんは、2016年3月12日(土)開催のJAWS DAYS 2016の「金融クラウド&FINTECH最新動向 ~AWSで金融のイノベーション!」というセッション にも登壇されておられました。

銀行APIとして、次の3種類を挙げておられました。

  • リテールバンクキングAPI(toC向け銀行業務)
  • コマーシャルバンキングAPI(toB向け銀行業務)
  • インターナルAPI(内部向けAPI)

金融機関もAPIを提供し、APIエコノミーに参画する時代になりつつある、とのことでした。

まとめ

個人的には、冒頭の妹尾さんの「X-Tech」の話が、最近の業界の話を俯瞰する視点を提供していただいたという意味で興味深く聞いておりました。

継続して開催されるようですので、次回も参加してみたいと思います。