WatchKit アプリが開発できるようになりました!

2014.11.19

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WatchKit の情報が公開

本日、Apple Watch 向けアプリ開発フレームワークである「WatchKit」の情報が公開されました!Apple Developer に登録しているかたは、今すぐ WatchKit アプリの開発を始めることができます。

Apple Watch represents a new chapter in the relationship people have with technology. Starting early 2015, you will be able to deliver innovative new experiences to your customers on their wrist. Learn how your existing app notifications can easily show up on Apple Watch. And by leveraging WatchKit, you can take your apps even further by extending and enhancing their functionality on Apple Watch.

WatchKit - Apple Developer

メッセージを読むと、WatchKit は「既存の iPhone アプリを Apple Watch に拡張する機能」であることが分かります。OS X や iOS に加えて、新しいプラットフォームか!?などという話もありましたが、既存の iPhone アプリの拡張という位置づけのようです *1。このことから分かる通り、Apple Watch は iPhone を持っている前提で使うデバイスであると言えます。なお Apple Watch の発売は2015年初頭とアナウンスされていますので、WatchKit アプリがリリースできるのもそのあたりになるかと思います。

ということで、本記事ではどのように WatchKit アプリ開発を始めればよいのか、公開されている情報を元にまとめたいと思います。

WatchKit アプリとは?

WatchKit アプリとは何か?というところから紐解いていきたいと思います。まず WatchKit アプリは、大きく2つのパーツに分かれています。

  • iPhone で動作する WatchKit 拡張
  • Apple Watch にインストールする UI リソース

WatchKit アプリが Apple Watch 上で起動されると、対応する iPhone 上の WatchKit アプリがバックグラウンドで起動し、UI を更新し、インタラクションを受け付けます。 WatchKit は iPhone アプリから Apple Watch に向けて、3つの機会を提供します。

WatchKit App (アプリ)

アプリの完全な UI を Apple Watch に含めることができます。ユーザーはコントロールを起動し、ユニークな方法で対話することができます。

Glance (視線)

迅速かつ軽量な、タイムリーな読み取り専用の情報をユーザーに提供することができます。

Actionable Notifications (アクション可能な通知)

ユーザーが何らかのアクションを行うことが可能な通知を提供することができます。

WatchKit の参考ビデオ

WatchKit アプリ開発を始める上で、アーキテクチャやAPI、UI、その他のトピックについてビデオで解説されています。まずは観ておくと理解が深まると思います。

WatchKit | Apple Developer

WatchKit アプリのデザイン

WatchKit アプリ (App / Glance / Notification) をデザイン・開発する上で手助けとなるリソースファイル(テンプレートなど)をダウンロードすることができます。また、UI のガイドラインも公開されているので、WatchKit アプリをデザインするときはまずこちらの内容を良く理解しておく必要があります。

WatchKit アプリの開発

リソース

WatchKit アプリを開発する上では、以下の情報が役立ちます。しかし、クラスのプレフィックスが WK っていうのは…WebKit さん…。

サンプルソース

実装のサンプルソースが公開されているので、どのように実装するのかすぐ確認できます。しかし Xcode 6.2 Beta でなければアプリの実行できないので、Apple Developer アカウントが必要です。

データの共有

App Extension と関連性が強いみたいですね。App Extension について既に学んでいる人は、ハードルが低いですね!

開発には Xcode 6.2 Beta が必要

WatchKit アプリは、Xcode 6.2 Beta を使って開発することができます。まだ Beta ですので、Apple Developer に登録している人しかインストールできません。

アプリ開発の参考記事

WatchKit アプリの概要や開発手順について、以下の記事を参考になります。WatchKit フレームワークの API 自体ボリュームは多くありませんし、App Extension の知識を活用できるので、簡単に開発を始めることができます。

まとめ

以上、現在公開可能な情報をまとめてみました。iOS 8 の Beta リリース時と同様、プログラミングガイドやクラスリファレンスなどは Public に見ることができるので、引き続きこの辺を調べながらブログで解説できればと思います。お楽しみに!

参考

脚注

  1. iPhone と断言しているので、おそらく iPad や Mac では使えないと思われます。