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はじめに
VPNをEdisonに入れてみようとしたのですが、デフォルトのyocto linuxではパッケージが不足しておりうまく導入できませんでした。
そこで、途方にくれていたところEdisonに導入できるDebian(ubilinux)があるとのことなので、 これを導入すればと思ったところ、これも導入にハマるということになりました。
なお、ubilinuxのサイトは以下になります。
導入方法
導入方法自体は都元が書いている、15: Intel Edison上のOSが起動しなくなった / rootパスワードを忘れた時には | Developers.IOとほぼ一緒です。
- イメージをサイトよりダウンロードしてくる
- イメージを解凍し、flash.shを実行する
- Edisonが再起動すればDebianが!
などと、簡単に簡単に考えていた時代がありました。
方法自体は上記で問題ないのですが、原因は不明なのですが、スクリプトを編集しないと私の環境では動きませんでした。
挙動としては、Kernelの書き込みのところが正しく動いておらず、5分かかると表示はされるが、あっという間に終わってしまうと言った現象です。
上記の都元の記事でもEdisonの純正イメージ(yocto linux)更新はできたとのことだったので、スクリプトだけ持ってきて書き込みを行いました。
$ curl -O http://downloadmirror.intel.com/24389/eng/edison-image-rel1-maint-rel1-ww42-14.zip
$ unzip edison-image-rel1-maint-rel1-ww42-14.zip
$ curl -O http://www.emutexlabs.com/files/ubilinux/ubilinux-edison-141030.tar.gz
$ tar zxvf ubilinux-edison-141030.tar.gz
$ cp ./flashall.sh ./toFlash
$ sudo ./toFlash/flashall.sh
上記は一例だとなりますが、このような形でubilinux(debian)をインストールすることできました。
無線LANの設定からVPN(softether)導入まで
Screenを用いた接続方法はubilinuxを入れても、変わりありません。
ログインはroot/edison でログインできます。
$ vi /etc/network/interfaces (無線LANの設定)
$ ifup wlan0
$ apt-get install bash curl
$ apt-get install build-essential
$ curl -O http://jp.softether-download.com/files/softether/v4.08-9449-rtm-2014.06.08-tree/Linux/SoftEther%20VPN%20Client/32bit%20-%20Intel%20x86/softether-vpnclient-v4.08-9449-rtm-2014.06.08-linux-x86-32bit.tar.gz
$ tar zxvf softether-vpnclient-v4.08-9449-rtm-2014.06.08-linux-x86-32bit.tar.gz
$ cd ./vpnclient
$ make
$ ./vpnclient start
$ ./vpncmd
vpncmdでの作業
以下のサイトの3.PacketiX Clientのセットアップ 表記は英語ですが、入力内容等は同一です。
CentOS6.3にPacketix Clientをインストールする | Memorandum record
VPNのNICを設定する
上記のサイトとほぼ一緒ですが、編集対象ファイルが異なります。
/etc/network/interfaces
# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)
auto lo
iface lo inet loopback
(省略)
auto vpn_vlan
(vpn_の後ろはvpncmdで作成したNIC名)
iface vpn_vlan inet dhcp
接続確認
$ ifup vpn_vlan
$ ifconfig
(省略)
vpn_vlan Link encap:Ethernet HWaddr 00:ac:4e:0f:bd:b0
inet addr:192.168.30.12 Bcast:192.168.30.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::2ac:4eff:fe0f:bdb0/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:654 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:549 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:500
RX bytes:45862 (44.7 KiB) TX bytes:45942 (44.8 KiB)
(省略)
接続ができて、VPNServer側のDHCPサーバーからIPアドレスが割り振られたことが確認できました。
最後に
既存のLinuxの資産を使うという意味では、ubilinuxを入れるというのも一つの手かもしれません。
ただ、I/Oを制御するmraa等は自前でビルドする必要があります。
あとはXDK deamon等も入ってはいないので、そういった点は注意が必要です。