【開封の儀】Pocket CHIPを使ってC.H.I.Pを立ち上げてみた

2016.07.07

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こんにちは、せーのです。本日7月7日はクラスメソッドの創立記念日です。お誕生日です。ドリカムの事務所も今日が創立記念日だそうです。めでたいですね。うれしい、たのしい、大好(ry

「ブログの会社」らしく本日はほぼ全社員がブログを投稿するかと思いますので、それぞれの社員で色々個性あふれる記事が見られるかと思います。お楽しみに。

さて、私からはIoTチームにいることもあり、先日届いた新しいIoTデバイスの開発機器をご紹介します。

C.H.I.P.とは?

皆さんは「C.H.I.P.」とは何か、知っていますでしょうか? 昨今はIntel EdisonやRaspberry Piを初めとしてLinuxベースのシングルボードが色々と出ていますね。C.H.I.P.はわずか9ドルという低価格でAllwinner A13互換のCPU(1GHz)、512MBのRAM、4GBフラッシュストレージにWi-Fi/Bluetooth機能もついているという、注目のシングルボードです。

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特にC.H.I.PはサイズもRaspberry Piより一回り小さいので色々な用途に使えます。現在ではRaspberry Pi Zeroという更にサイズの小さいものも出ていますが、ZeroにはWi-FiやBluetoothはついていないので実際にソリューションを構築する上では現在最小サイズかもしれません。

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開発は意外と大変

そんな便利なシングルボードなのですが、意外と大変なのが開発です。シングルボードにはキーボードもマウスもついていません。開発するにはUSBで直接キーボードやマウスを繋げるか、ネットワークに接続してSSH接続などをする必要があります。これが結構めんどくさい。更にシングルボードにはモニターがついていませんので、開発後にボードを現場にもっていった時に動かなくなってもデバッグができません。IoT関連の仕事をする上で「現場でデバッグする」というのはとても必要な要件です。

そこでC.H.I.Pには専用の開発機器があります! それが「Pocket CHIP」です。Pocket CHIPにはタッチスクリーン、ミニキーボードがついたCHIP専用の開発マシンです。

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なんと、これだけついて49ドル!(CHIP1個つき) これ、とてもかわいいんです。ではご紹介しますね!

開封の儀

ダンボール製の箱を開けると、出てきました!

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かわいいですねー☆
裏側にはCHIPとリチウムイオン充電池が見えます。充電して使うのですね。

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ちなみにCHIP部分はファミコン的な取りはずしが可能なので必要なCHIPをその都度入れ替えたりすることも可能です。

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上部にはGPIOピンがついているので、外部のセンサーテストも簡単にできます。

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ちなみにキーボードの下に穴があいているのですが、これはえんぴつを差し込んで立てかける用、らしいです。

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では電源を入れてみましょう。ワクワクします。

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起動しました!立ち上がりは1〜2分といったところです。ラズパイより早いかも。

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こちらがデスクトップ。開発用のターミナルの他にもゲームを作れる[PICO-8]、電子音楽を作れる[SUNVOX]、ドキュメントを書くための[Write]などのアプリがデフォルトでインストールされています。

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Wi-Fiも普通のPCと同じようにグラフィカルに設定することができます。

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これがゲーム作成の画面。

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ターミナルも普通に動きます。これは楽しい。。。!!

まとめ

いかがでしたでしょうか。CHIPはその値段と通信を含めた性能から、今後のIoTソリューションのキーとなるかもしれない、とても興味深い製品です。Raspberry Piにも専用のモニターがあるのですが、キーボードがついていない、一度取り付けると取り外すのが大変(ラズパイの場合はカードの抜き差しで対応した方がいい)、値段が1万円を超える等、ハードルも色々あります。
手軽にIoTを試してみたい方はこの様な格安ボードを使ってみてはいかがでしょうか。

参考リンク