注目の記事

軽快なタスク管理ツールTrelloを使おう

2012.11.08

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

Trelloを半年ほど使ってみて、かなり気に入ったので紹介します。

どんなツール?

名前をつけるならプロジェクト管理タスク管理ツールでしょうか。Trelloは自身をコラボレーションツールと説明しています。ちなみにこれはメインのWebアプリ版にiOS版、Android版も用意されています。 Redmine, Backlog, Pivotal Tracker, Track… 似たような役割のツールは他にもありますが、いろんな意味でとってもライトな感じです。機能は少ないし、動作は軽いし、無料です。アカウントを作ればすぐに使えちゃいます。感覚的にホワイトボード+付箋なイメージです。

メニューは英語ですが単語の数は少ないですし機能も少なく、アイコンで何となくわかるので導入の障壁は低かったと思います。

Trelloを使ったプロジェクトの例

操作方法は使ってもらえばある程度わかるってもらえると思うので、プロジェクトで実際にどんな感じで使っているかを紹介します。 メンバー3人、期間は約1ヶ月でWebアプリを作った時のものです。

Boardの画面サンプル ボード Cardの画面サンプル ボード

デフォルトで左から Todo, Doing, Done と3つのリストが並んでいます。基本的にはこのまま使っています。現在はさらにプロジェクトの基本的な情報を載せるInfoリストを追加して使っています。

Info
プロジェクトの基本的な情報を載せています。 ファイルも添付できるので、画面デザイン案や打ち合わせ時のホワイトボードの写真等を置いています。
Todo
やるべきタスクをまずはここにCardとして登録します。リストの上から優先順位の高いものに並べています。 調査項目、実装項目、バグ等このTodoのリスト以降がタスクになります。Cardの上部に緑や青のラインが入っていますがそれがラベルです。「バグ」等の種類別にラベルをつけるとわかりやすいです。Cardは特に粒度をどうするかが人によって別れると思いますが、数時間から2日以内で終わるくらいにしたほうが、タスクを消化している感も出ていいかなと思います。 リストから見れる情報はタイトルとアサインした人のアイコン、Labelだけですが、Cardをクリックすると詳細が見られ、詳細情報、チェックリスト、期限、添付ファイルが設定できます。
Doing
今現在進行中のタスクです。Todoを作った時かDoingにCardを持ってきた時にメンバーを割り当てるようにしています。
Done
終了したタスクです。終了してメンバーでタスクが意図した通りに完了しているか確認したらArchiveするようにしています。

TodoからDoing、DoneのCardの移動はドラッグ&ドロップで行います。 他のメンバーがTodoからDoingに移動したり、Descriotionの内容を書き換えたり何かを変更した場合にリアルタイムに自分の画面に反映されます。 何か情報があった場合には随時Descriptionに追加し、1つのCard内で更に細かいタスクに分けられる場合はChecklistを作って分けています。ちなみにActivityはDragしたとかArchveしたとかのイベントの履歴です。

運用方法はある程度は決めた方がいいと思います。 メンバーにもよるとは思いますが皆が自律している場合、Todo登録は誰でもOK、Doneを誰かが確認したらArchveするという運用がいい感じでした。

拡張性

Chromeウェブストアに機能拡張プラグインがあるようです。例えばTrello ScrumでCardにPointを設定できたりします。

まとめ

人月計算の受託開発など、もっとかっちりとしたプロジェクトの場合はPointとVelocityで終了する時期をある程度予想できるPivotalTrackerや、カスタマイス性の高いRedmineなどのもっとプロジェクト管理ツール的なものの方が使えるかと思います。(そんなに使った事無いですけど)タスクが多すぎる場合もCardが画面に収まらなくなるので向いていません。 3人、2ヶ月くらいまでのプロジェクトで、とか「ちょっとこれ作ってみようぜ」的なノリのプロジェクトにTrelloは向いていると感じています。

デザインや直感的な操作性、機能のサイズとどれをとっても個人的にはすごく気に入っていてオススメです。数名のチームのタスク管理や、小さいプロジェクトの管理に最適だと思いました。

http://trello.com/

Trelloについて

会社と人

ハマった時によくお世話になっている StackOverFlow の共同設立者のJoel Spolskyが創業したFog Creek Software社のサービスだそうです。 http://japanese.joelonsoftware.com/ なるほど。2000年からUIデザインについて語っている人の会社のサービスなんですね。さすがですね。

技術的なこと

CoffeeScript, Node.js + SocketIO, MondoDB, Dedis, Backbone.js なんかで作られているようです。 詳しくはこちらを http://blog.fogcreek.com/the-trello-tech-stack/

 

*NDAや社内の情報セキュリティの仕組みによっては外部サービスを使えない場合もあると思いますので、その辺はよく確認しましょう。