[iOS 8] iOS 8から追加されたiAdのプリロール型動画広告

2014.09.18

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iAd Framework

iOS 8でのiAd Frameworkの変更点についてまとめます。

  • If you are using AV Kit to play a video, you can play preroll advertisements before the video is played
  • You can look up more information about the the effectiveness of advertisements for your app.

リファレンスより。

意訳すると、

  • アプリでAVKitを使ったムービーの再生を行っていれば、ムービーの再生開始前にプリロール広告を再生することができます。
  • アプリにもっと効果的な広告を載せることが出来るようになります。

といった意味ですね。

1つ目の項目は、最近のYouTubeのようにムービー再生前に数秒の広告が挟まれるようなものでしょうか。

調べてみたところ、動画広告には2種類あるようです。

  • プリロール型動画広告

    Youtubeなどの動画サイトで配信されるタイプの広告。ユーザーが視聴する動画コンテンツの前に再生されるタイプの広告で、音声がデフォルトでON。こちらのタイプが主流。

  • インディスプレイ型広告

    従来のバナー枠に配信されるタイプの動画広告。基本的に音声はデフォルトでOFF。多くの場合、DSPなどでプログラマティックに配信される。

引用:Digital Marketing Lab 動画広告の種類と特徴より、それぞれの詳細もこちらに載っております。

こちらによる再生単価などは不明ですが、AVKit.frameworkを使って動画を再生しているアプリはiAdを含めると良さそうです。

再生することができます。というニュアンスなので再生しないことも選べそうです。

アプリによってはビデオに広告を挟みたくないこともあると思いますので、この提供の仕方はとても良いと思います。

2つ目の項目は、Appleの広告表示の仕組みが更に向上したようです。

ユーザーが特に関心のある広告を表示できれば、タップされる確率が高くなります。

iOS 8からの広告はこうなる

現在だと無料広告用のSDKを提供するプラットフォームはいくつもありますが、iAdの採用率が今より上がるかもしれません。

iAdはStoryboardのAd BannerViewから配置出来ます。レイアウトの調整がとても楽です。

Apple純正のため、標準のiAd.frameworkを追加して数行のコードを記述するだけで利用でき、Objective-Cに堪能ではなくても実装が一番楽でした。

また広告を有効化・広告成果の確認をする際もiTunes Connectから出来るので、エンジニア以外の方も簡単に扱えるようになっています。

広告収益型のアプリは、これからはAVKit.frameworkと組み合わせ、動画広告を予め実装することも必要になりそうです。一見、難しくなりそうですが、StoryboardのオブジェクトにAVKit Player View Controllerが追加されている事から、動画広告を用いる際もStoryboardから簡単に実装できるでしょう。

「使いやすいiAd」というイメージから「ネイティブアプリでも簡単に動画広告を使えるiAd」になったと思います。