[MBaaS]押さえておきたいParseの新料金プランの内容
はじめに
Parseの料金プランが新しくなりました!!
そこで、旧料金プランからの主な変更点と、気になるポイントをまとめてみました。
定量課金から従量課金になった
これまでは、無料枠を超える利用をする場合には、上位の料金プランにアップグレードし毎月定額の料金を支払うという仕組みでしたが、 新プランでは無料枠を超えて利用した分だけの料金を支払うという仕組みに変わりました。
気になるお値段は?
Parse Core
無料枠 | 追加単位 | 料金 | |
---|---|---|---|
APIリクエスト | 30 APIリクエスト/秒 | 10 APIリクエスト/秒 | +$100 |
ファイルストレージ | 20GB | 1GB | +$0.03 |
データベースストレージ | 20GB | 要問い合わせ | |
データ転送 | 2TB | 1GB | +$0.10 |
Parse Push
無料枠 | 追加単位 | 料金 |
---|---|---|
100万の受信者(端末)/月 | 1,000受信者(端末)/月 | +$0.05 |
Parse Analytics
高度な分析を含む全ての分析ツールが完全無料! だそうです。
秒毎のAPIリクエストによる利用料金の考え方
状況に応じて調整が可能なAPIリクエスト制限
キャンペーン等で通常時より多くの人がアプリケーションを利用するような場合、APIリクエストが短い時間に集中することが予想されます。
そういった場合には、秒毎のAPIリクエストの上限を引き上げるわけですが、キャンペーン期間が数日間といった感じに短い期間の場合、キャンペーンが
終了すればサーバーにそこまでの性能は必要なくなるかもしれません。
そんな時は、秒毎のAPIリクエストの上限を引き下げます。
このようにすれば、たった10秒間の200リクエスト/秒に対して月$1700を支払うようなことはにはならないということです。
Parseの新しい料金プランでは、特定の月内で任意のタイミングで秒毎のAPIリクエスト制限を変更することができ、 その利用料金は「時間単位の日割り計算で請求される」ということです。
素朴な疑問
APIリクエストの上限を超えたリクエストはどうなるの?
エラーコード155(RequestLimitExceeded)が返される。
そんな時はParseのAccountページで対象アプリケーションのスライダを調整して対処してくれということです。
つまり、リクエスト数の上限を超えたリクエストは破棄され、自動的に上限が増えて請求が来るわけではありません。
Parseでは高性能な分析ツールを備えているので、秒毎のリクエスト数をよく分析してリクエスト数の上限にタッチする前に対処しましょうとおっしゃってます。
結局安くなったの?
料金のシステムが変更されたので単純な比較はできませんが、「より安く始めることが出来るようになった」といった印象です。
さらに、これまでは「Pro」でしか使えなかった機能が無料で使えるようになったというのがお得感を向上させています。
プッシュ通知のスケージューリングやメール認証の雛形の編集(メールの文言は全部英語だったのでとても編集したかった)等の機能を
$199を支払うことなく行えるようになったことはいいことですね。
料金の支払い方法は
クレジットのみです。
旧料金プランから新料金プランへの変更方法
料金プランは自動的に変更にはなりません。
特別な理由がない限り、新料金プランへ今すぐ切り替えることをおすすめします。
料金プランの切り替え方法はとてもとても簡単です。
まず、Parseの料金ページにアクセスし、「Switch to the new pricing」ボタンをクリックします。
料金プランの切り替えが完了しているはずです。
これまで、「Pro」のラベルがついていて編集ができなかったところが編集できるようになっていると思います。
尚、今Parseに新規登録すると自動的に新料金プランが適用されます。
さいごに
Parseはfacebookと仲良くなってから、かなりのスピードで進化していってますね。
Parse、facebook間の連携や、SDKへの機能追加等今後の動向に注目です。