GitHubの docker/docker は moby/moby になりました。
ども、大瀧です。
昨日から開催されているDockercon 17では、Docker関連の多くの発表がありました。
その中のひとつにMobyプロジェクトがあり、プロジェクト発足に合わせてGitHubのdocker/dockerリポジトリがmoby/mobyリポジトリに移動しました。今後Docker CE(Community Edition)のソースやIssueなどを見るときは、こちらのリポジトリにアクセスしましょう。
このブログでお伝えしたいことは以上なのですが、「Mobyってなんだよ?!Dockerが名称変更したの?」と言われそうなので、ちょっとだけ解説します。経緯についての一次情報は、以下をご覧ください。
ほどなくちゃんとした説明がDocker社のブログなどでアナウンスされると思いますが、現時点ではこのPRが唯一の公式情報のようです。
Mobyってなによ
Docker社のブログをzembutsuさんが日本語訳された記事がありますので、より一次情報に近い情報源としてあわせてご覧ください。
Docker EngineをはじめとするDockerエコシステムを形成する全てのOSS開発に、Mobyプロジェクトという総称を名付けたようです。RHELとFedoraに倣ってソフトウェアプロダクトとOSSを区別したいのか、よりコンテナプラットフォームのスタンダードに近づけるためにベンダー色を薄めたいのか明確な意図はまだ見えてこないのですが、ひとまずそれの象徴として今回のリポジトリ移行が行われた格好です。
Dockerは消滅するの?
OSSとしてのDocker自体の名前が消えるわけではないようです。上記PRのコメントには、以下の説明があります。
- Moby = open source development
- Docker CE = free product release based on Moby
- Docker EE = commercial product release based on Docker EE.
Docker CEとしてdocker
コマンド含め現時点では続行、と考えて良さそうです。予告なくリポジトリを移行しちゃうくらいなので、先行きとして何が起きるのかは未知ですが...。
まとめ
DockerのメインリポジトリであったGitHubのdocker/dockerはmoby/mobyに移行しました。Docker自体は引き続き使える、という話でした。
あ、ついでにHackerNewsのスレッド貼っておきますね。