Closure Toolsの新しい仲間「Closure Stylesheets」

2011.11.14

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毎度お世話になっております。クラスメソッドの稲毛です。

つい先日、「Closure Tools」の新たなツール「Closure Stylesheets」が公式ブログにて案内されました。

Introducing Closure Stylesheets
※プロジェクトのページはこちらです。

Closure Stylesheetsとは?

「Closure Stylesheets」の中核は、Javaアプリケーションとして提供される「closure-stylesheets.jar」が担います。このJARファイルは、「Closure Stylesheets」独自の拡張記述を施したスタイルシート「GSSファイル(.gss)」を標準的なCSSファイルへ変換する機能を持ちます。「Closure Stylesheets」は既存のCSS記述に以下のような拡張を施します。

Variables(変数)
スタイルシート内で変数を利用出来ます。
Functions(関数)
スタイルシート内で「Closure Stylesheets」が用意する関数を利用出来ます。
Conditionals(条件分岐)
スタイルシート内で@if~@elseif~@elseを用いた条件分岐を行うことが出来ます。
Mixins(ミックスイン)
スタイルシート内でパラメータ化された宣言のリストを再利用することが出来ます。

「closure-stylesheets.jar」は、以下のような機能を持っています。

Minification(縮小化)
複数のスタイルシートを連結してサイズを縮小します。
Linting(構文チェック)
CSSの構文をチェックします。
RTL Flipping(RTL反転)
文字表記方向の反転をサポートします。
Renaming(名前の変更)
「Closure Compiler」と併用することでCSSクラス名を短縮しサイズを抑えます。

まとめ

「Closure Stylesheets」の登場により「Closure Tools」はHTMLからJavaScript、CSSに至るまで、HTMLによるWebアプリ開発を総合的に管理することができるようになりました。単体でみてもCSSの記述を拡張する「Clsoure Stylesheets」は魅力のあるものに仕上がっていると思います。このような有用なツールはどんどん利用していきたいですね。