[アップデート] Amazon Lightsail でネットワークタイプ(デュアルスタック or IPv6 のみ)を変更出来るようになりました

2024.05.22

いわさです。

昨今の IPv4 有料化の波から、IPv6 のみとする構成を選択出来るようになってきていますが、Lightsail インスタンスでも IPv6 のみを構成することが出来ます。

上記アップデート時には新規インスタンスの作成時のみネットワークタイプを選択することが出来ていたので上記記事では次のような記述をしておりました。

IPv6 のみからデュアルスタックに切り替えたい場合ですが、切り替え機能はありません。 Lightsail ではスナップショットから新規インスタンスを作成する方法でインスタンスサイズの変更などを行います。同様の方法でネットワークタイプの変更が必要です。

既存インスタンスだとスナップショットから復元などが必要でちょっと悩ましいところだったのですが、今朝のアップデートで既存インスタンスのネットワークタイプが変更出来るようになりました。やった!

実際に変更してみたり、IPv4 のみモードの時の挙動なども確認してみましたので紹介します。

デュアルスタック → IPv6 のみへの変更

Lightsail インスタンスの新規作成時はこれまでと同じで次のようにネットワークタイプを選択することが出来ます。
デュアルスタック(IPv4 + IPv6)か IPv6 のみが選択出来ます。ちなみにブループリントによっては IPv6 のみモードが使えないものもあります。

まずはデュアルスタックモードで作成してみました。
インスタンス作成後にネットワーキングタブを確認してみると、次のように IPv4 アドレスと IPv6 アドレスが割り当てられていることがわかります。

今回のアップデートでの変更点となりますが、インスタンスの概要パネルを確認してみると、現在のネットワークタイプとして「Dual-stack」が表示されており、その下には「Change networking type」のリンクが置かれています。

こちらをクリックしてみましょう。
見慣れない画面が出てきました!

どうやらここで切り替えるネットワークタイプを選択出来るようです。
料金やサポートされていないものが明記されており、とても良いんじゃないですかこれ。
前回の記事でも少し触れていたと思いますが、ディストリビューション使えないとかの制限事項はしっかり抑えておく必要がありますね。

IPv6-only を選択して続行しました。
ネットワークタイプ変更後に必要な作業なども表示されており、このあたりも良いですね。

ステップ 3 で最終確定します。

更新後、ネットワーキングタブを確認してみると、IPv4 アドレスが削除されていました。おお。

また、ディストリビューションもサポートされていない旨が確認出来ますね。

IPv6 のみ → デュアルスタックへの変更

次は逆に IPv6 のみからデュアルスタックモードへ戻してみます。
こちらもサポートされています。

同じように Lightsail インスタンスの概要から「Change networking type」のリンクを選択します。
先ほどと同じようにネットワーキングタイプが選択出来るのでデュアルスタックを選択しましょう。

今気がついたのですが、推奨されているのはデュアルスタックなんですね。知らなかった。

確認後、IPv4 アドレスが割り当てられていることを確認しました。
先ほどとは異なる IP アドレスが割り当てられている点に注意してください。同じものが再割り当てされるわけではありません。

IPv4 のみだと変更出来ない

今回知ったのですが、ネットワーキングモードはデュアルスタックと IPv6 のみの 2 つなのかなと思っていたのですが、どうやら IPv4 のみというのも設定出来るようです。

デュアルスタックモードだと次のトグルボタンが表示され、デュアルスタックモード状態から IPv6 アドレスだけ無効化出来るようです。やってみましょう。

トグルボタンを押すと次のように確認メッセージが表示されます。

最終確認すると IPv6 アドレスが削除されました。
ちなみに、この状態だと Lightsail インスタンス概要パネルのネットワーキングタイプは次のように「IPv4-only」と表示されます。

なお、IPv4-only の場合はネットワーキングタイプを変更するおkとは出来ません。
次のように IPv6 アドレスを有効化するように怒られます!

さいごに

本日は Amazon Lightsail でデュアルスタックと IPv6 のみの間でネットワークタイプを変更出来るようになったので試してみました。

インスタンスの再作成不要で手軽に IPv6 のみに切り替えたり戻したりが出来るので、システムが IPv6 のみでも動作するかどうか一時的に確認したい時などにも使えるのではないでしょうか。

なお、IPv6 の到達性確認についてはガイドラインも出ていますので切り替え前にこちらも確認しておくと良さそうです。