#tableau #data17 [レポート] キーノート: これからの Tableau – Tableau Conference On Tour 2017 Tokyo

2017.04.24

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先日2017/04/18(火)〜2017/04/19(水)の2日間に渡り、ウェスティンホテル東京@恵比寿にて行われたカンファレンスイベント 『Tableau Conference 2017 On Tour Tokyo』。

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当エントリでは、イベント1日目(2017/04/18)のキーノート2つ目『キーノート: これからの Tableau』についてその内容をご紹介したいと思います。

目次

セッション情報:概要

事前に公開されていたセッションの概要情報は以下となります。

データに対するアプローチの幅を広げ、将来にも目を向けましょう。お客様やお客様の組織の方々にさらなる価値をもたらすビジュアル分析機能の開発に Tableau は常に取り組んでいます。Tableau の最高製品責任者が今年にリリースを予定している新機能を紹介します。欲しかった機能が紹介されるかもしれません。ご期待ください。

Speaker: Francois Ajenstat レベル: 初心者 タイプ: キーノート 場所: ギャラクシールーム CDE

セッション内容レポート

当セッションの内容は、基本的には『直近最新バージョンまたは今後近いうちに出るであろう機能についての紹介』となります。イベント開催日(2017/04/18)時点での最新ベータ版バージョン10.3に関する内容については以下をご参照ください。

Tableauと「生産性」(浜田 俊氏/Tableau Japan株式会社 日本法人社長)

製品アップデート/機能紹介セッションの前に、Tableau Japan 日本法人社長 浜田 俊氏の登場です。"Tableauと「生産性」"というテーマでのお話。

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Tableauでは、従来のシステム開発で行っていた旧来のアプローチとは異なる手法を取ることで、生産性向上に貢献しています。

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この根底には、Tablaeuを使うことで「働き方そのものを変える」という思いも含まれています。引用した情報として下記『働き方改革』の以下フレーズが紹介されていました。

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Tableauを利用頂いているお客様からも、以下のような形で生産性向上を実現出来たという声が数多く上がっています。

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製品アップデート(Francois Ajenstat/最高製品責任者(CPO))

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最高製品責任者(CPO)のFrancois Ajenstatによる製品アップデート紹介。Tableauでは売上の30%近い額を開発投資に充てています。この数字は他の企業には見られない、とても高い比率です。

Francoisは来日にあたり、事前リサーチを幾つか行いました。漢字について学んだり、

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寿司について学んだり、

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また、最近ではゴジラも東京に上陸していたようです。幸い、侵攻ルート的にはこの会場付近(@恵比寿)には来ていない様ですので安心しました(というようなやり取りを披露。日本固有のネタという事で、このセッションで一番歓声が上がっていたような気がします。...あれ、でも正確には目黒区も侵攻してたし、内閣総辞職ビームの辺りで恵比寿ガーデンプレイス・ウェスティンホテル辺りもやられてるんじゃないかと予想)

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バージョン10のリリースとしては、10.0で以下の機能がリリースされ、

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10.1ではこちらの内容が、

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そして10.2では以下の内容が新機能としてリリースされていました。

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製品アップデート テーマ別内容紹介:DATA(データ)

データ周りの新機能としては以下のようなものが予定されています。

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PDF対応については実際にPDFを表示して見せて、

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設定を行いデータとして取り込むデモを紹介。

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また、データ周りのトピックとしてはAmazon Athena対応も非常に興味深いです。

製品アップデート テーマ別内容紹介:ANALYTICS(分析)

分析周りの新機能としては以下のようなものが予定されています。

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10.2で対応された『空間ファイルコネクタ』対応は、10.3になって更に使い易く改良が加えられています。

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メジャー毎の凡例表示機能についても言及。

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『ツールヒント内の選択機能』については、ツールチップ編集画面で設定を行う事で、

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表示したツールチップの任意のカテゴリでVizの絞込表示が行えるようになりました。

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R連携と同じようなインタフェースで、TableauからPythonコードを実行させる事も出来るようになります。

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『ダッシュボード内の均等配置』は地味ですがとても嬉しい機能です。ダッシュボード内の任意の要素を複数放り込んでいるパネルで設定を行う事で、

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そのパネル内に配置していた各種要素の幅を自動的に同じ比率に設定してくれます。

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製品アップデート テーマ別内容紹介:SELF SERVICE(セルフサービス)

セルフサービス周りの新機能としては以下のようなものが予定されています。

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『データドリブンなアラート』では、きめ細やかな閾値設定を行い、条件を満たした場合アラートを上げる事が出来るようになりました。

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モバイル対応についても改良が為されています。

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製品アップデート テーマ別内容紹介:ENTERPRISE(エンタープライズ)

エンタープライズ周りの新機能としては以下のようなものが予定されています。

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認証周りの対応が強化された事で、Tableau Serverは更にセキュティ強化が為される形となります。

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また、Tableau ServerのLinux対応についても言及されていました。Windows版で取得したバックアップファイルをLinux版でリストア出来る、というような展望にも触れており、個人的にはLinux版の登場が待ち遠しいところです。

Tableau 10.3及び今後の予定について

Tableau 10.3では以下の機能について実装・対応が為される予定となっているようです。

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また、更に将来的なビジョンとして、以下のトピックについて強化・対応を行っていく事がアナウンスされました。HyPerはインメモリデータベース、Project Maestroはデータ準備をサポートするツールとなっています。いずれも早くその詳細を知りたい興味深い内容ですね。

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まとめ

以上、Tableau Conference 2017 On Tour Tokyoキーノート2つ目『製品アップデート』に関する内容のご紹介でした。Tableau 10.3は現在ベータ版展開中となっており、そう遠くない時期に正式リリースを迎えるものと思われます。弊社内でも10.3ベータ版を色々触っている状況ですので、時期を見て10.3機能紹介エントリも公開して行きたいと思います。