Tableau 10.2 新機能:メジャー毎の凡例表示が可能になりました #tableau

2017.03.06

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日本時間の2017/03/02夜中の時間帯に、Tableau 10.2が正式リリースされました。

Tableau 10.2でも昨年末のベータ版時点での機能一覧紹介エントリで紹介した様に気になる機能が多数追加されています。当ブログでも前バージョンまでと同様、10.2の新機能についてご紹介していきたいと思います。

tableau102_site

当エントリではTableau 10.2の新機能の1つ、『メジャー毎の凡例表示』を紹介・解説します。

メジャー毎の凡例表示

Tableau 10.1までは、任意のグラフ上で複数の数値項目(メジャーバリュー)が存在していた場合、その項目の色表示については1つの種類のみが可能となっていました。それがTableau 10.2では1つのグラフ上で複数の色表示が可能となりました。

実際にデータを交えて試してみましょう。Tableau 10.2を起動し、Tableau配下にあるサンプルデータの(いつもの)スーパーストアデータを選択します。

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データの内容を確認し、編集タブに移動。

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メジャーネームと、メジャー項目を表示する切り口となる項目(ここでは『都道府県』としています)を行列に配置、またメジャーバリューをテキスト表示させます。

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ついで数値情報として表示させるのに使った『メジャーバリュー』を色の表示にも用います。『メジャーバリュー』を色にドラッグ安堵ドロップ。併せて『マーク』カードの表示形式を『テキスト』から『四角』に変更。セルの背景色が数値情報に基づいた色味に変更されました。ここまでがTableau 10.1までの挙動となりますが、全てのメジャー項目(ここでは利益/割引率/売上/数量)を統一した形で数値の色表現が行われており、実現したい形には届いていません。

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そしてここからが10.2新機能の部分となります。メジャーバリューの要素を選択し、10.2から新しく表示される様になった『別の凡例を使用』を選択。

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すると以下のように凡例がメジャー項目毎に表示される様になりました。

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後は凡例毎に表示させたい色味に変更を加えるだけです。凡例毎のメニューから『色の編集』を選択し、

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表示させたい色設定に変更。

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という訳で以下のような形で表現力豊かなVizにする事が出来ました!

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まとめ

クロス集計表ベースで複数の数値項目を表示させ、且つそれらの数値項目を良い感じに表示させる事が出来るこの機能は結構使い勝手があるような気がしています。既存Vizに一手間加えるだけで対応が可能となっていますので是非活用してみてください。

参考情報: