Amazon Lumberyard クイックスタート #5 光源の配置

2016.02.18

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

Amazon Lumberyard Quick Start

先日発表されたばかりの、 Amazon 製のゲーム開発ツール Amazon Lumberyard (以下、Lumberyard)。

本ブログでは、Amazon GameDev Tutorials で公開されている Quick Start Reference に沿って、Lumberyard に触れております。

  1. Level の作成
  2. カメラの位置の調整
  3. Lumberyard オブジェクト
  4. Terrain の作成
  5. 光源の配置 (今回)
  6. ゲーム・スクリプティング

今回は「光源の配置」です。

光源を作る

これまで制作した Level に、新しく 光源 を配置することができます。いままでの状態では、時間帯的には「日中」と言えます。太陽が昇っていて、見通しが非常に良い状態です。

lumberyard-terrain-18

これを、時間帯を変えつつライトを加えると…

lumberyard-lighting-16

夜になります。

時間帯を変える

まず、時間帯を変えて、夜にしてみましょう。時間帯は「EnvironmentProbe」というオブジェクトで定義します。「Rollup Bar」の「Objects」タブを開き、「Misc」を選択します。そして「Object Type」から「EnvironmentProbe」を選択します。

lumberyard-lighting-01

「Perspective Viewport」(3D の画面) に黄色い枠の立体が置かれました。これが「EnvironmentProbe」です。この領域内に対して、時間帯の効果が適用されます。

lumberyard-lighting-02

「EnvironmentProbe Properties」の中のプロパティを変え、適用する領域を変更します。

lumberyard-lighting-04

プロパティは次のように設定します。

  • Active : ON
  • X : 100
  • Y : 100
  • Z : 50

これで領域が広がりました。

lumberyard-lighting-05

次に「Probe Functions」をクリックし「Generate Cubemap」をクリックします。これで、適用するための下準備は終わりです。

lumberyard-lighting-06

次に、「Editor toolbar」の「Time of Day Editor」をクリックします。下段の右から4番目のアイコンです。

lumberyard-lighting-05-b

「Time of Day Editor」が開きます。この画面の右側に表示されているグリッドが、時間帯の設定です。左が早朝、右が深夜の軸になっています。右側の 24 あたりを選択し、24時頃に設定します。

lumberyard-lighting-07

暗くなりました。

lumberyard-lighting-08

ライトを配置する

暗くなったので、ライトを置くと目立つようになりました。ということで、新たにライトを配置しましょう。すでに置いている街灯を光らせます。

「Rollup Bar」の「Objects」タブから「Entity」を選び、オブジェクト一覧からLights/Lightを選択してドラッグアンドドロップで Level に配置します。

lumberyard-lighting-09

ライトのオブジェクトが配置されるので、街灯の光るところあたりにうまいこと移動させます。

lumberyard-lighting-10

この状態では、四方八方に向けて明るくなってしまうので、これを街灯っぽく下方向を光るようにする必要があります。これはライトに Texture を適用することで実現できます。

「Entity Properties」の中にある「Projector」項目の中の「Texture」に表示されているフォルダアイコンをクリックします。

lumberyard-lighting-11

どの Texture ファイルを使うか、選択画面が表示されます。SamplesProject\textures\lights\generic\spot_075.ddf を選びます。

lumberyard-lighting-12

Texture を適用したままの状態では、横に向けて照射するようになっています。

lumberyard-lighting-13

これを下に向けるよう調整します。

lumberyard-lighting-14

次に、ライトの色などを調整します。調整は「Entity Properties」から行えます。

lumberyard-lighting-15

次のように設定します。

  • AttenuationBulbSize : 6
  • Radius : 20
  • Diffuse Color : 250, 250, 150 (黄色)
  • Diffuse Multiplier : 25
  • ProjectorFov : 70
  • CastShadows Lowspec

設定が完了すると、下図のようにライトアップされます。

lumberyard-lighting-16

最後に、ゲームモードで見てみましょう。ムードが出てきましたね。

lumberyard-lighting-17

満月が綺麗です…。

lumberyard-lighting-18

まとめ

時間帯を変えたり、ライトを配置したりすることで、ゲーム上のより細かなシチュエーションを表現できます。昼間が舞台のゲームも良いですが、暗闇を舞台にしてみても面白そうですね。

次回は「ゲーム・スクリプティング」について解説します。

参考